2023年度の一般社団法人星つむぎの村の活動にご支援いただき、まことにありがとうございました。
星つむぎの村では、難病児や障害児を含む全国の子どもたちにオンラインで学びと遊びを提供する「星の寺子屋」を月に2回開催しています。
2023年度はそのうちの1回を「自然のめぐみ・いのちのつながりプロジェクト」とし、自然体験が不足しがちな難病児や障害児とそのご家族が負担感なく安心して自然に触れ合える場として、病気や障害の有無を超えた交流を図りながら開催しました。
2023年度は計24回の「星の寺子屋」をオンラインで開催しました。また、星の寺子屋合宿(1泊2日)を1回開催し、多くの人たちが星空や八ケ岳の自然に触れる機会を持つことができました。
◎参加した子ども:のべ270名 (障害児・健常児合わせて)
◎ボランティア:のべ145名
【自然のめぐみ・いのちのつながりプロジェクトの様子】
星つむぐ畑での作物栽培体験として、ジャガイモ、サトイモ、カブなどの種まき・植え付け・収穫を体験しました。
カブの収穫の際には、ペープサートを使って「大きなカブ」を再現しながら収穫をしました。
ジャガイモの植付け・収穫には北杜市内の児童2名が、カブの収穫には北杜市内の児童4名が参加。オンライン参加の障害児や難病児と交流することができました。
季節に合わせて、フキノトウ摘み、梅もぎ、栗拾いをオンラインで行いました。
季節ごとの自然観察やヒマワリやイチョウなどの観察を行いました。落ち葉アートなど、自然物を使った工作も行いました。
1日の大半をバギーやストレッチャーやベッドの上で過ごしている難病児や重症児にとって、貴重な自然体験の場となり、月に2回の星の寺子屋を楽しみに待つ子どもたちが増えました。
特に、山梨大学病院に長期で入院していた子どもとそのご家族にとっては、病院の外の世界との唯一とも言える接点となり、彼らの生活を支える大きな柱になっていました。
寺子屋に参加する子どもたちは、体の状態はそれぞれですが、互いの存在を認め、助け合ったり励まし合ったりという子どもたち本来の姿を見せてくれました。
皆さまのご支援のおかげで難病児や障害児たちにかけがえのない体験を提供することができました。本当にありがとうございました。今後も子どもたちの学びと遊びを支えていただけますと幸いです。