毎月の寄付で大発見!~自分の価値観と向き合ってみて~

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毎月の寄付で大発見!~自分の価値観と向き合ってみて~

お金をまわそう基金へ寄付していただいている方が、寄付体験をざっくばらんにお話しする「Shall we KIFU?」。

第9回は、丸山 孝さんにお話を伺いました。

会社員時代に半蔵門でご勤務されていたこともあり、千鳥ヶ淵近辺の桜情報に大変詳しい丸山さん。「毎月継続して寄付をすることでお金が増えてしまった」、「寄付をする上で大切にしたいこと」など、丸山さんの体験をご覧いただき、行動するヒントにしていただければ幸いです!

 

丸山さんの寄付体験

 

田川
田川

丸山さんが、お金をまわそう基金で寄付を始めたきっかけは何ですか?

 

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丸山さん

もともと、2007年からさわかみ投信でさわかみファンドを毎月定額で購入をしていたのですが、10年程過ぎた頃には、なかなかの利益が出ていました。

そこで、「儲けさせていただいたのだから、少しは利益を世の中にお返しせねば」と考え、ちょうどお金をまわそう基金の活動が本格化してきていた時期でしたので、寄付を始めることにしました。

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丸山さん

ただ、一度に10万円とか、大きな金額をぽんと寄付する勇気はなかったので、毎月一回定額で継続的な寄付をすることにしました。

寄付を始めたのが2018年9月。ちょうど3年が経つところなのですが、定額で継続の寄付をすることで非常に学びがあり、新しい発見が沢山あったと驚いています。

 

 

田川
田川

新しい発見、ですか?

 

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丸山さん

はい、一つが、「定額で継続の寄付をするとお金が増える」ということ、もう一つは、生活の質、クオリティ・オブ・ライフが上がったということです。

 

寄付を通しての大発見!

田川
田川
お金が増える?それはどういうことでしょうか?

 

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丸山さん

実は、定額での継続寄付を始めて2年くらいたったころから、「なんか貯金が減らないなあ、むしろ増えているんじゃないか?」と気が付きました。

最初の頃は、毎月寄付の引落があると単純に「自分は良いことをした」という喜びがありました。

しかし、そうは言っても自分のお金がどう使われているか気になるので、セミナーに出席したり、ウェブサイトを見たりして、どんな団体がどんな活動をしているのかも調べるようになりました。

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丸山さん

すると、1年くらい経った頃から、「自分は本当に正しい寄付ができているのか」と非常に悩むようになりました。と言うのは、色々調べていくと、非常に良い活動をしている、寄付をしたくなるような団体が沢山あるのです。

自分の予算には限りがあるわけだから、どこかを選ばないといけない。「申し訳ないけれど、こちらを優先させてください」という判断をしないといけない。でもそれって、なかなか辛いことなわけです。

 

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丸山さん

ですが、そのおかげで寄付するにあたり「自分の価値観」について真剣に考えるようになりました。

 

田川
田川

日々忙しくしていると、自分の価値観について考える機会は意外と少ないですよね。

 

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丸山さん

そうですね。具体的には、お金をまわそう基金以外にも寄付をしているところがあったのですが、1年経ってみて「お金をまわそう基金の方を優先しよう。自分にはそちらの方が合っている」と思い、シフトしました。

自分の価値観をはっきりさせると、お金の使い方全般に影響してきました。簡単に言えば、無駄遣いをしなくなる。お金を増やす第一歩は「倹約」で、倹約の第一歩は無駄遣いをやめること。

だから、寄付を続けていたら、無駄遣いをしなくなって、それでお金が増えたんです(笑)。

 

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丸山さん
それから、「こちらの団体にも寄付をしたいから、もう少し寄付の金額を増やすことができないかな」と思って、収入を増やす工夫もするようになりました。
するとますますお金が増えました。例えば私は音楽が好きで、大量にCDを持っていたのですが、そのほとんどが音楽配信サービスで聴けるのを知り、フリマアプリでCDを売ってそのお金を寄付に回すことができました。

 

田川
田川

なるほど、それは思いもよらない効果でしたね!

 

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丸山さん

二番目の発見は、生活の質が上がったことです。自分にとって大切なことだけにお金を使うようになったので、身の回りに残っているのは大切なものばかりになりました。だから、すごく生活が快適になる。時間の使い方も変わってくる。自分にとって大切なことを優先するから、生活の質を上げることになりました。

 

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丸山さん
定額で継続の寄付をしていると、良いことばかりなんです。これは始める前には予想もしなかった大発見でした。
これまでも寄付の経験は一応ありましたが、「思いつきで一回やってみた」という寄付では得られなかった学びだと感じています。

 

 

手術で感じた、共感の大切さ

 

田川
田川

丸山さんが、寄付をする上で大切にしていることは何ですか?

 

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丸山さん
「共感」ということです。実は、2019年に趣味のボクシングが原因で網膜剥離になってしまって。あと半日遅かったら左目を失明するところでした。

 

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丸山さん
手術の日の朝、左目の視力が突然はっきりと落ちているのが分かり、失明寸前の症状でした。私は手術をしてくれるドクターに、もちろん一番は目を治してほしいわけだけど、それと同じくらいに「自分が今とても苦しんでいることを分かってほしい、共感してほしい」と思ったんです。
「本当に苦しい時、人は共感を求めるんだ」という、これは初めての体験で、とても勉強になりました。
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丸山さん
それ以来、寄付をする時には共感がワンセットになっていないといけない、そういう寄付をしたいと思うようになりました。

 

田川
田川
確かに、つらい時ほど、共感があることで心強さを感じたり、心の支えになったりしますよね。

 

 

こんな社会を作りたい!

 

田川
田川
最後に、丸山さんの「こんな社会を作りたい!」を教えてください。

 

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丸山さん

まず1番目が、「共感が沢山ある社会」です。共感があれば、いじめとか虐待とかパワハラとか、非人道的なことは起きないはずですよね。

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丸山さん
2番目が、「共感を現実に変えるようなシステムのある社会」です。たとえば欧米で寄付の文化が根付いているのは、「教会」というシステムがうまく機能していることも大きな理由だと思うんです。その意味では、お金をまわそう基金の活動はすごく良いなと思っています。それも応援している理由です。
田川
田川

いいものがあるだけでなく、それがきちんと必要なところに届くことが大切ですよね。私たちの団体も、そのようなシステムとして役立てるようもっと成長していきます。

本日は、お時間を頂きありがとうございました!

 

 

**編集後記**

「寄付」を通して自分と向き合い、自分にとって大切な軸を発見することにつながったという丸山さんのご体験は、大変興味深いお話でした。また、他者への共感、とりわけ様々な格差が加速しているこの時代には、自分より弱い立場、困難な状況にある人への共感が、よりいっそう求められるのではないでしょうか。SDGsで掲げられている「だれ一人取り残さない」という理念にも、その意味が込められていると思います。

大量の情報が溢れる現代においては取捨選択が難しく、つい手近なハウツー本に手を伸ばしがちですが、自分の頭で考えることの大切さを改めて考えさせられました。

お金をまわそう基金 田川

 

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