秋川流域(東京都あきる野市、日の出町、檜原村)で障害者への福祉サービスを行う「NPO法人秋川流域生活支援ネットワーク」。地域で唯一の重症心身障害児向けの放課後等デイサービス「わいわいくらぶ」を運営しています。
重症心身障害とは、重度の知的障害と重度の肢体不自由が重複している状態を指します。
放課後等デイサービスは、障害を持った学齢期の子どもが放課後に通える場所で、それぞれの子どもに合わせた療育とともに、居場所づくりや保護者支援を行います。
冷気がひときわ厳しく感じるようになった1月上旬、お金をまわそう基金のスタッフが「わいわいくらぶ」を訪ね、管理者を務める庄子さんにお話を伺いました。
庄子さんは、前職で知的障害や発達障害を抱える子どもたちを支援していました。その後NPO法人秋川流域生活支援ネットワークに転職。わいわいくらぶには4年前の立ち上げ時から関わっています。
わいわいくらぶ庄子さんへインタビュー
「わいわいくらぶの活動について教えてください。」
「1日あたりの子どもの定員は5名。現在は小1〜高2までの15名が登録していて、曜日ごとにローテーションを組んでいます。本来はスタッフ4名の配置で良いところ、より手厚くきめ細やかなケアのため6名体制で運営しています。 |
「わいわいくらぶ運営の課題について教えてください。」
「重症心身障害の子どもは、体調不良によるキャンセルが発生しやすい状況にあります。 |
「日々のやりがいについて教えてください。」
「理念に「子どもの『笑顔』を第一の評価とする」とあるように、子どもが笑顔になってくれるのが何よりも嬉しいです。 |
わいわいくらぶ施設見学
午後3時頃、特別支援学校の都立あきる野学園から下校した子どもたちが次々とやってきました。わいわいくらぶでの放課後等デイサービスの様子を見学させていただきました。
<浴室>
とても清潔で明るく、スタッフの皆さんの丁寧な仕事ぶりが一目でわかりました。リフトはあるものの、中腰での作業は辛そうです。
<おやつタイム>
それぞれの発達によってケアの仕方が異なります。それらを把握した上で、いかに楽しく美味しく食べてもらうか。何気ないおやつの時間にも、さまざまな思いと工夫が込められています。
強く印象に残ったのは、スタッフと子どもたちの間にある、まるで家族のようなあたたかい空気です。そして、見学中に何度も目にした子どもたちの笑顔。スタッフの方々との日々の信頼関係の賜物でしょう。子どもたちにとって、ここはまぎれもなく「幸せで居心地の良いもう一つの居場所」となっていることを実感した一日でした。
~ご支援のお願い~
お金をまわそう基金では、NPO法人秋川流域生活支援ネットワークへの寄付を受け付けています。
頂いた寄付は、わいわいくらぶ油平で行う重症心身障害の子どものための放課後等デイサービス事業に充てられます。
皆様からのご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
- 頂いた寄付は全額をNPO法人秋川流域生活支援ネットワークへお届けします。
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