本セミナーは終了しました
8月2日(金)、NPO法人森ノオトさんとセミナー『地域を潤すお金のつくり方』を開催しました。当日は、熱い中にもかかわらず20名以上の方にお越しいただきました。
今回のセミナーは、横浜市青葉区にある会場で地域の美味しいチョコレートとケーキをいただきながら話を聞くという、普段とは異なる趣向で行われました。
第一部:これからの地域経済 ~カッコいいお金の使い方~
最初に、お金をまわそう基金 代表理事の澤上篤人が「これからの地域経済〜カッコいいお金の使い方~」をテーマに話しました。
バブル経済がはじけて29年。欧米ではこの20年で国民の所得は2倍になったが、日本経済は低迷したまま。
成熟経済をむかえた日本では、多くの家庭では家電など必用なものは一通りそろっており、みんなお金を使わなくなったために経済が低迷している。経済を良くするためには、お金を使わないといかん、まわさないといかん、抱えたらいかん。これからは『物』でないものにお金を使う文化・習慣が必要になる。
日本人は真面目に働き、必要な物は買うけど無駄遣いはせず、余ったお金は預貯金にまわしてきた。そうしてGDPの1.6倍にも上る887兆円ものお金が預貯金として眠っている。その預貯金から数%でも文化や教育、芸術、スポーツ、寄付などに使えば、直ぐに経済は成長する。
成熟経済では、国ではなく一人ひとりがどんな意識を持って動くかで変わってくる。我々は子ども達に元気な社会を残していかないといけない。
気持ちのある人、お金をまわせる人、やれる人からやっていこうぜ!
第二部:寄付で地域の未来を創る
続いて、森ノオト理事長の北原まどかさんから「寄付で地域の未来をつくる」をテーマに森ノオトのこれまでの取り組みと、これからについて話がありました。
森ノオトは、地域の「素敵な人」や「色々な取り組み」を発信するローカルメディアです。地域の子育て世代の女性向けに、情報を発信しながら人と人をつないだり、地域の中でアクションする人を増やしていくための取り組みをしています。
現在では、ローカルメディアを運営する人への支援や、地域活動団体へ情報発信に関するセミナー、取材したお店が一堂に会する地産地消イベンントの開催、寄付してもらった古布を使ったものづくりなど活動の幅が広がっています。
そんな森ノオトは、寄付型メディアを目指しています。一般的にメディアは広告収入で運営されていますが、そうするとスポンサーの顔色を伺わなくてはなりません。自分たちが目指す社会のために必要な情報を発信していくためには、団体のあり方そのものに共感して支援してくれる会費や寄付を増やしていくことがとても大切です。
森ノオトがあるから地域が豊かになった、生活が豊かになったと感じる人を増やすために、皆さんのお心で支えてもらいたいと考えています。
参加者の方からのご感想をご紹介
・澤上さんのお話は大変に目からウロコでした。今後NPOを設立していこうと思っているのですが、「寄付」と「事業収益」「助成金」のバランスがとれた持続性のある運営が求められると感じました。「寄付」によって豊かな社会に変わっていくといいですね。
・最近、情報を得ることの大切さを知り、いろんな所へ出かけています。娘、孫たちの為にエコで、つながりのある地域作りや個人が自立し、一人一人の出来る分野で行動し人の輪を大切にしたネットワークが広がるように、私も一歩をふみ出すことが出来そうです。
・森ノオトさんは以前から知っていたが、今回あらためて活動内容をうかがい、目指されているものがよくわかりました。「寄付でメディア運営を」というのがよくわかり、すばらしいと思いました。
・寄付文化の広がりが、日本経済の発展にまでつながるとは全く想定していなかったので、とてもうれしく思いました
・大人への寄付を促すと同時に、未来を生きる子ども達が寄付を身近なもの(行動)ととらえられるような取り組みをしていきたいと思いました。子ども達への寄付教育について海外の事例などを知りたいです。
※アンケートで頂いたコメントを一部抜粋して掲載しております。
~ご支援のお願い~
お金をまわそう基金では、NPO法人森ノオトへの寄付を受け付けています。頂いた寄付は、『寄付で運営する持続可能なローカルメディア事業』に充てられます。
皆様からのご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
・頂いた寄付は全額をNPO法人森ノオトへお届けします。
・お金をまわそう基金からの寄付は税制優遇措置の対象となります。