持続可能なローカルメディア運営のノウハウを「まちづくり」につなげる

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森ノウト スタッフ

NPO法人森ノオトは、子育て世代の女性が中心となって、持続可能なまちづくりに取り組む地域団体です。

私たちのまちづくりの出発点は「ローカルメディア」です。市民ライターを養成講座で育成し、彼女たちが地域活動の取材をするなかで、地域の魅力や課題を知り、自分の言葉で伝えていく。

等身大で伝えていく情報は、同じ地域に住む読者の共感を得て、「行ってみたい!」「やってみたい!」と行動をうながし、結果的にまちづくりへの関心を持つ人が増えていく……そんな循環を生み出しています。

私たちは地域活動団体の広報・発信力を高めるための講座事業や、他地域での市民ライター育成事業もおこなっています。

福祉や男女共同参画、国際理解や里山保全など、志を持って活動している他の団体とのつながりのなかで、情報発信が苦手なため、本来の目的を果たす前の段階で苦労している団体を見てきました。

よくも悪くも情報があふれる社会のなかで、必要としている人に情報を届けることは、これまで以上に大変になっていると言わざるを得ません。

はじめたきっかけ

森ノオトWEBサイト

ローカルメディア「森ノオト」

地域活動の担い手が減っている

ローカルメディア「森ノオト」は2009年11月に創刊しました。代表・北原まどかが、出産を機に「私たちの子ども世代に、豊かな地域と持続可能な地球を伝えていきたい」という思いを持って、地域に根ざした環境メディアとして立ち上げました。

これまで、地域活動は子育てをきっかけに、主に女性たちが担ってきていましたが、産休・育休を経て職場復帰する女性が増え、地域と接点を持つ時間が圧倒的に短くなりました。

少子高齢化が進み、高度に進んだ情報社会によって、地域でのつながりが分断され、孤独な育児や介護に悩む人が増えてきています。地域でのつながりや、助け合いがますます必要な時代に、「まちの担い手」が不足している状況です。

森ノオトはこれまでの10年間で、90名もの市民ライターを輩出してきました。
彼女たちは取材をきっかけに地域との接点を持ち、ライターによっては地域のボランティア活動に参加したり、あるいは地域の企業や団体に就職して、仕事として地域活性化に取り組む、ライターとしてのキャリアを再就職に生かすなど、NPOでの情報発信に関わることで「地域活動の担い手」として活躍するようになりました。

少子高齢化や格差拡大、空き家の増加など、課題多きこれからの「まちづくり」に、ローカルメディアの存在が欠かせないと、私たちは考えています。

持続可能なローカルメディアは、持続可能なまちづくりにつながる

私たちが寄付を集める理由は、「まちづくり」の要になるローカルメディアの運営を持続可能にするための挑戦だと考えるからです。

森ノオトは創刊以来、メディアの運営をまかなう資金を、様々な形で調達してきました。創刊当初3年は企業の社会貢献事業の一環としての資金提供を受け、運営に回していました。

しかし、景気の悪化や東日本大震災の影響などで企業に頼るやり方ではメディア自体も持続可能でなくなると懸念されたことから、企業と協議のうえNPO法人として独立することにしました。

その後3年間は事業収益からメディアの運営資金を捻出しようとしましたが、社会啓発の事業はやればやるほど赤字続きで、気づいたら関わる人も法人も運営者側も疲弊しきる……という悪循環に陥りました。

そこで組織体制を見直し、1年かけて立て直しをはかって、NPO会員を広く集めて「寄付で運営するローカルメディア」という形で動き始めて今に至ります。

 

ローカルメディアに関わらず、同じようなことが全国の市民団体で起こっているのではないかと思います。

社会的な志を持って社会事業を立ち上げたものの、ボランティアに頼る活動で人件費すら捻出できず、関わる人が固定化したり、働く女性の増加によって地域活動の担い手が減り、活動自体が先細りになってしまう……そんなことに頭を悩ませている方は少なくありません。

私たちは、志のある地域活動団体が、情報発信を通じて社会事業に対する共感と信頼を集め、寄付によって持続可能な運営ができるようになる、そんな社会をつくれないかと考えています。

これまでの取り組み

私たちは、ローカルメディア「森ノオト」の運営を開始してから、そのほかの事業にも着手し、地域を活性化していくための取り組みを行っています。

森ノオト 地産地消の普及事業「あおばを食べる収穫祭」

地産地消の普及事業「あおばを食べる収穫祭」

森ノオト 研修・ネットワーク事業「発信力UP講座」

研修・ネットワーク事業「発信力UP講座」

 

森ノオト 環境啓発「エコDIY教室」

環境啓発「エコDIY教室」

森ノオト 子育て支援事業「Welcomあおば子育てツアー」

子育て支援事業「Welcomあおば子育てツアー」

森ノオトはどんな人が利用している?

  • 三ツ橋樹里子さん
    森ノファクトリーメンバー

    青葉区で子育てをするなかで、いつも参考にしていたのが森ノオトの情報です。 イベントに足しげく通っているうちに、いつの間にか得意な裁縫で森ノオトに関わるようになり、今は週に2回、森ノファクトリーで働いています。

  • 大野承さん
    コミュニティカフェオーナー

    森ノオトは“なかま”です。 ひとりでは思いを行動にするのは難しくても、森ノオトの案内を見たりイベントに参加することで、 いつしか自分の思いがつながり実現していく、そんな何気ない“なかま”の集まり、それが森ノオトです。

  • 小宮山ゆみこさん
    ニット作家

    森ノオト主催のリユースサロンや手つむぎのワークショップで地域の素敵な人と出会い、 仲間が広がりました。森ノオトで取り上げられた地元の作家同士がつながり、地域が盛り上がるきっかけとなるようなイベントを期待しています。

  • 藤本孝さん
    まちづくり団体

    森ノオト、常々、すごいなあと思って、見てますね。地に足がついているというか、 ポリシーがはっきり見える活動が多くて、ブレないし、ずっと続けているし、 事務局の皆さんが築いてきたコミュニティの強さを感じます。

私たちの挑戦

情報の洪水のなかで、「地域をよくする」ための情報を埋もれさせない

誰もがSNS等で容易に発信できる時代において、「SEO対策」のためだけのキーワードを散りばめる発信のあり方への疑問や、個人が好きなことを書き各自で投稿するブログ型メディアとは異なり、プロによる「編集」を施し社会性を有した情報を発信していくスタイルを維持していくために、森ノオトではローカルメディアの勉強会を通して様々な問題提起をしてきています。

SNSの隆盛により情報の質は玉石混交となり、フェイクニュースやキュレーション情報が増えている現在の課題を認識し、「メディアの編集方針を寄付で支える」読者の育成と拡大が、これからの時代のメディアのマネタイズという意味でも一つの挑戦になり得ると考えています。

 

寄付で運営するローカルメディアへ

私たちは本事業を通して、「寄付集め」のための様々な取り組みを行い、そのノウハウをレポートとしてまとめて、同じように資金集めに苦労している地域活動団体に役立てていただきたいと考えます。

具体的には、寄付者拡大のためのキャンペーンを行い、複数のSNS発信パターンにより寄付拡大への差異があるかを検証したり、私たちが年間100回以上行うイベントを通して、寄付行為に関わる意識調査をしていきたいと考えています。

イベントで顔の見える関係性のなかで寄付拡大につながるかの検証や、どのようなキーワードが寄付者の心をつかむのかなど、「寄付者数」「寄付金額」の二つの成果指標で測定・評価していきます。

 

マスメディアの情報によって、社会が分断されがちな中、自らも暮らしながら、新たに社会をつなぎ、小さな声を拾い、地域の課題を解決しようという情報発信者が増えることは、持続可能な地域社会の創出につながると考えます。

同様の志を持つ市民団体を、支援者獲得のためのコミュニケーション支援という形でサポートしていくために、「お金をまわそう基金」の助成によってまとめたレポートを活用していきます。

 

具体的な計画

事業名 寄付で運営する持続可能なローカルメディア事業
内容 ローカルメディア「森ノオト」について、真摯な情報をより多くの人に届けるため、広告収入等ではなく、寄付で支えるローカルメディアへ移行するため、寄付を集めるための取り組み。

また、ローカルメディアのモデルを確立することにより、社会課題の解決やより良い社会の創出に向けて活動している地域貢献団体へのノウハウの提供。

事業期間 2019年4月から2020年3月まで
総事業費 2,703,360円
当サイトでの
募集額
1,200,000円

  • ツールコンサルティング・レポート作成費用 600,000円
  • スタッフ人件費 600,000円

 

ともに持続可能な地域社会をつくりませんか?

「森ノオト」スタッフミーティングの様子

「森ノオト」編集会議の様子

2011年3月11日の東日本大震災や原発事故により、経済成長一本槍の中央集権型のエネルギーシステムに警鐘が鳴らされ、分散型の自立社会の創出の機運が地方を中心に高まっていきました。

370万人の人口を抱える大都市・横浜も人口減の縮退時代に突入しつつあり、少子高齢化や働く女性の増加により地域活動の担い手が減少しています。このような社会的背景からも、環境のみならず社会の持続可能性について意識せざるを得ない状況となっています。

2015年に国連が持続可能な開発目標(SDGs)を掲げ、パリ協定を発効したことで、環境・社会全体を横串に刺す基準ができたと言えます。SDGsはグローバルな課題のように見えて、私たちの日々のローカルライフに直結しています。

SDGsにより、森ノオトで発信する情報も、環境のみならず、若者のキャリア教育や子育て支援活動、まちづくり、伝統芸能、地域の緑化美化、貧困の予防支援など、統合的かつ包括的にとらえ、伝えることができるようになりました。

活動の中身や事業、そして活動する地域は異なれど、社会の課題を解決し、よりよい未来を創っていこうと志を同じくする全国の同志の皆さんに、ぜひ私たちの「寄付で運営するローカルメディア」の取り組みを応援していただきたいと思います。

私たちはそのノウハウをまとめることで、志をともにする地域団体の運営を、情報発信の視点から支援していくための礎をつくっていきたいと考えます。

団体代表者:北原まどか

1977年、山形県生まれ。小学生の頃からクラスメイトのデータベースをつくったり、教員の取材をして壁新聞を作成するなど、根っからの情報収集、分析、発信好き。地域新聞の記者、エコロジーやまちづくりを専門とする出版社の編集者、フリーランスで環境問題の専門ライターなどを経て、2009年に横浜市青葉区で地元のエコ発見メディア「森ノオト」を創刊。2013年にNPO法人森ノオトを設立。

市民ライターの育成、環境啓発や地産地消のイベント、アップサイクル雑貨ブランド「AppliQué」など、子育て世代の女性たちが「持続可能なまちづくり」に取り組む機運を高めている。

団体概要

団体名 NPO法人森ノオト
主な事業
  • ローカルメディア事業(申請事業)
  • 研修・ネットワーク事業
  • 森のファクトリー事業
  • 子育て支援事業
  • 地域交流事業
団体実績
  • 2013年12月 eco japan cup「みんなで創る“エコまちづくり”」部門で、特別賞と東急グループ賞をダブル受賞(主催:エコジャパン官民連携協働促進協議会)
  • 2014年11月 あしたのまち・くらしづくり活動賞 振興奨励賞 受賞(主催:公益財団法人あしたの日本を創る協会)
  • 2015年12月 低炭素杯2015 ファイナリスト賞「たまプラーザ電力プロジェクト」(主催:地球温暖化防止全国ネット)
  • 2016年3月 神奈川県 ボランタリー活動奨励賞(主催:神奈川県)
  • 2016年11月 横浜環境行動賞(主催:横浜市資源循環局)
  • 2019年1月 横浜市男女共同参画貢献表彰「推進賞」(主催:横浜市政策局)
  • 2019年6月 第26回横浜環境活動賞<市民の部>大賞(主催:横浜市環境創造局)