がんの子どもを守る会の「小児がんに関する相談事業」にご支援いただきありがとうございました。
昨年度は相談を受けるソーシャルワーカーを2か所から3か所に増員して対応した結果、相談件数が2020年度の2,059件から2021年度は2,595件とすることができました。
相談のうち、お子さんを亡くされた方からの相談は2020年度の24%から、2021年度は36%と増加しました。このような相談について、当会が受け皿としての機能を果たしていると感じています。
小児がんは入院生活が長期にわたることが多く、告知をどうするか、きょうだいのケアをどうするか、経済的負担にどう対処するか、学校をどうするか、など多くの問題に直面することとなります。また、強力な治療は子どもの心身への負担も大きく、治療が終了した後も長期的に身体的・精神的不調が残ることも稀ではありません。
このため、治療中はもちろん、治療を終えた後も、また、子どもが亡くなった後も、継続的なサポートが必要とされます。
新型コロナウイルスの影響で、対面での相談は少なくなりましたが、電話やメールでの相談は数多く寄せられています。相談内容は、コロナ禍の療養生活や経済的な不安、亡くされたご家族のグリーフについてのご相談、高校生の教育や自立や就労についてなど、多岐にわたっています。
引き続き厳しい環境下に置かれることは必至ですが、私たちはどんな環境下でも使命である小児がん患児・家族の支援を続けて参ります。
今後ともご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
公益財団法人がんの子どもを守る会
理事長 山下 公輔
事業成果
相談件数 2,595件
事業名 | 不安や悩みを抱える小児がん患者・経験者及び家族に対する電話相談事業 |
内容 | 本事業は、不安や悩みを抱える小児がん患者・経験者及び家族の潜在的な相談者に対し、当会で実施している相談事業を周知徹底するとともに、相談に対応しうる体制を整えることを目的としています。
2020年度までは東京(浅草橋)及び大阪の2事務所での相談事業を行っていましたが、2021年度からは東京(浅草橋・亀戸)及び大阪の3事務所での相談事業の実施ができるよう体制整備を行います。 |
事業期間 | 2021年4月から2022年3月まで |
事業の詳細はこちらから 不安や悩みを抱える小児がん患者・経験者及び家族に対する電話相談事業