【開催報告】フリースクールの子どもたちの日常展

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【開催報告】フリースクールの子どもたちの日常展

6月24日(金)・25日(土)の2日間、香川県内においてNPO法人クリエイトとお金をまわそう基金の共催で「フリースクールの子どもたちの日常展」と題したパネル展を開催しました。

NPO法人クリエイトとは

NPO法人クリエイトは、「クリエイトインターナショナルクリスチャンスクール」というフリースクールを香川県さぬき市で運営しています。
ここには様々な理由で学校に行けない子どもたちが通い、彼らは勉強や様々な行事を経験する中で自信を取り戻しています。
クリエイトは一人ひとりの個性を大切にしており、子どもたちが自分らしい人生を選び取れるように学習面でもしっかりとサポートしているのが特徴です。

フリースクール周辺の開放的な環境も子どもたちの個性を引き出すのに一役買っているかもしれません。歩いていける距離に港があり、内陸に目を移すと山々や田畑が広がっています。

フリースクールの周辺はのどかな田園風景が広がっています

フリースクールの日常を写真で紹介

今回のパネル展では、そんなクリエイトのフリースクールの様子を子どもたちの写真を展示して紹介していきます。
遠足で県内各地に行った時の写真、勉強に集中している写真、海外で異なる文化の人と触れ合う写真…などなど状況は様々ですが、どの写真でも子どもたちが活き活きとしているのが伝わってきます。

写真をスタッフが説明するほか、トークタイムという時間を作ってフリースクールの紹介や質疑応答などを行いました。

1日目:高松会場

6月24日(金)のパネル展は高松市の「タリーズ 高松サンシャイン通り店」で行いました。

当日は6月にもかかわらず真夏のような暑さの1日となりましたが、それでも多くの方にご来場いただきました。

トークタイムでは、クリエイトが居場所作りだけでなく学校の勉強に力を入れていることやそれぞれの個性を大事にしていること、それらは子どもたちの将来を考えるうえできっと大事な糧になるといったお話がありました。
実際に何人もの生徒が卒業後に進学しており、クリエイトのフリースクールは落ち着ける居場所としてだけではなく、将来を考える場としても重要な役割を果たしていることが分かります。

トークタイムの様子。写真右の登壇者が代表の多田先生。左の登壇者はフリースクールで教え始めて1年の北谷先生。

そんななかで、
「クリエイトの子どもたちはよく泣く」
というお話が多田洋美先生(フリースクール代表)からありました。これは一体どういうことでしょうか?

実はパネル展の前日に打ち合わせでフリースクールに伺った時もそんな場面を見る機会がありました。
子どもたちが楽しくサッカーをしていた時のことです。ボールに集中した2人の足が絡んで転んでしまいました。
一人は自分の意見をはっきり言える子で、自分のプレーに問題はなかったと涙ながらにアピール。どちらかが一方的に悪いという状況ではありませんでしたが、もう一人の子は遠慮してなかなか自分の意見を言えません。
感心したのは、一緒に遊んでいた年上の子が次のように言ってその場を上手に収めてくれたことです。
「相手だけが悪いわけじゃない。お互いにごめんなさいをすれば仲直りができる」
年上の子はフリースクールでの経験の中で、個性や自分を主張するだけでなく相手を認めることも学び、それを2人にも伝えたかったのではないでしょうか。

子どもたちが泣くことについて、トークタイムで多田先生はこう語っています。
「子どもたちの強い個性がぶつかりあうことで泣いてしまうことがあるかもしれません。しかし、そういった経験をする中で自分の個性を出すだけでなく、相手の個性を尊重することも学ぶのです
サッカーで転んだ子は一度で納得できていないかもしれません。それでも、こういったことを様々に経験していくうちに他の人の個性を認められるようになり、やがて今度は別の子に相手を認める大切さを伝えられるようになってほしいと思います。

このようにクリエイトのフリースクールのありのままの様子を高松の人たちに紹介し、1日目のパネル展は終了しました。

2日目:東かがわ会場

6月25日(土)のパネル展はフリースクールの最寄り駅から2駅先の駅前にある東かがわ市の「ひとの駅さんぼんまつ」にて行いました。

会場は図書館と市役所の複合施設で、図書館を利用される年配の方や小さなお子さんを連れたご家族が多くいらっしゃいました。

年配の方からは「学校に行けない子どもが増えていると聞くし、大事な活動だと思う。がんばって!」といった声をいただき、別の方からは使われずに大切に保存されていたノートをフリースクールに寄贈していただきました。

お子さんを連れたご家族も多く見えましたが、先生は入校を勧めるようなことは一切しませんでした。
「フリースクールの説明を聞いた子どもたちが実際にすぐ入ってくれるかというと、そんなことはないと思います。最後まで入らない子も多いことでしょう。それでも、何かあったときに頼れる場所があると伝えることは、子どもにとってもその親にとっても心強いのではないでしょうか
クリエイトのフリースクールで長く教壇に立たれている加茂先生(NPO法人クリエイト理事長)はこのようにお話をされています。
その言葉からは、現在フリースクールに通っている子どもたちだけでなく、地域のあらゆる子どもたちのためにもフリースクールを守り抜き、セーフティーネットであり続けようという思いが伝わってきました。

クリエイトだからこそ輝ける子どもたちの個性

多田先生によるとクリエイトのフリースクールに通い始めた子は最初自信を失っていることが多いといいます。
展示されたパネルでは子どもたちの活き活きとした様子を見ることができましたが、フリースクールがなかったとしたらそのように自信を取り戻した姿を見るのは難しかったかもしれません。
こうしたことからもフリースクールがあること、そしてクリエイトが子どもたち一人ひとりの個性を大切にしていることの重要性を今回のパネル展で参加者の方々にお伝えできたのではないかと思います。

ときには個性のぶつかり合いから涙を流し、勉強にもしっかり打ちこんで自分たちの人生を歩んでいく、そんな場がどんな子どもたちにも用意されていることの大切さを、自分としても改めて学ぶ機会となったパネル展となりました。

クリエイトのフリースクールへのご支援をお願いします!

お金をまわそう基金では、NPO法人クリエイトのフリースクールへの寄付を受け付けています。
いただいた寄付につきましては、子どもたち一人ひとりと向き合うフリースクールの運営に活用されます。

皆様からのご支援を、何卒よろしくお願いいたします!

どんな子も自分らしく、生き生きと成長できるフリースクール