東日本大震災では、各地で発生する災害などに対して、世界中から「支援金」や「義援金」が被災地に寄せられました。
先日発生した能登半島地震に対しても、現在、様々な機関が募金を立ち上げ、「義援金」や「支援金」を募っています。
募金では、「支援金」や「義援金」と表示されていることがありますが、違いをご存知でしょうか?
「義援金」と「支援金」は、どちらも被災地や被災された方に届くお金ですが、お金の使われ方やお届け先に違いがあります。
違いを知り、ぜひ、自分の想いにかなった寄付を行ってください。
「義援金」と「支援金」の違い
義援金と支援金、それぞれを簡単に説明すると、以下のようになります。
【義援金】
被災者や必要としている人に、お悔やみや応援の気持ちを込めて直接届けられるお金
【支援金】
被災地や困っている人のために活動を行う団体に、団体の支援活動に役立ててもらうよう届けられるお金
義援金と支援金の特徴
義援金と支援金のそれぞれについて、お金のお届け先・使われ方・使途の透明性・届くまでの期間の4つの点で特徴をまとめました。
義援金 | 支援金 | |
お金のお届け先 | 被災者等に直接届きます | NPO法人など被災者等を支援する団体に届きます |
お金の使われ方 | 被災者等が、必要なことに自由に使います | NPO法人など団体が、被災者等を支援する活動を行うための資金として使います |
お金の使途の透明性 | 使途の報告は必要としません | NPO法人など支援団体が、使途や収支報告を公表します |
お金が届くまでの期間 | 1年以上かかる場合もある
被災者等に平等に分配するため、被害状況を把握し、支給額を決定するのに時間がかかります |
速やかに
集まったお金は、手続きを経て速やかにNPO法人などに送られ、支援活動に活用されます |
どちらを選択すればいいの?
義援金と支援金のどちらを選べばいいのか、ご自分の想いに近いものを選ぶご参考に、例を挙げてみました。
- 困っている人に直接お金を届けたい → 義援金
- 被災者の人が自由に使えるような支援をしたい → 義援金
- すぐにお金を役に立ててもらいたい → 支援金
- 困っている人を支えるために活動をしているNPO法人にお金を届けたい → 支援金
- どのようなことにお金が使われたのか知りたい → 支援金
まとめ
災害支援のために行われている募金には、被災者に直接届けられる「義援金」と、支援団体に届けられる「支援金」があります。
それぞれのお金の使われ方やお金が届くまでの期間に大きな違いがあります。寄付を行う際には、「どこで、どのように使われるのか」を確認し、あなたの想いが反映される寄付先を選択して下さい。