2月17日(日)に愛知県名古屋市の日本ガイシアリーナで行われたパラアイスホッケーの体験会に参加してきました。今回の体験会は、名古屋市アイスホッケー連盟が主催し、アイスホッケーと共に、カーリングとパラアイスホッケーも体験できる企画です。親子参加の方が多くとても賑わっています。
先ずはアイスホッケーを皆で体験したのち、パラアイスホッケーの日本代表選手によるデモンストレーションが行われました。選手たちはスレッジ(競技用のソリ)に乗り、両手に持ったスティックを使ってリンク上を縦横無尽に滑ります。
スティックの一端は氷をかくためにピックという尖った金具がついており、もう一端はパックを打つために太くなっています。選手たちをよく見ていると、両手に持ったスティックの上下をすばやく使い分けながら、氷をかいて進みつつパスやシュートを行っています。わずかな時間ではありましたが、選手たちのスピードやテクニックに目が釘付けになりました。
スレッジに乗って氷上へ
デモンストレーションと整氷作業が終わると、いよいよパラアイスホッケーの体験です。日本パラアイスホッケー協会の方に手伝っていただいてヘルメット、ひじ当てを装着したのちリンクでスレッジ(競技用のソリ)に乗せてもらいます。
両脚をスレッジにしっかり固定し、両手にスティックをもっていざスタート。先程デモンストレーションを見せてくれた選手たちから「進むときはしっかり前を見ながら、スティックを正しく持って思い切り押し出します」とアドバイスをいただき滑り始めます。
アドバイス通りスティックで思い切り押し出してみると、氷上をスーっと心地よいスピードで進みます。調子に乗って漕いでいると、いつの間にかに反対側の壁が目前に迫っていますが曲がり方が分からない…。無理やり曲がろうと体をねじるとバランスを崩し横転、無事壁の前で止まりました。
曲がり方を教えてもらって改めて挑戦。曲がる方向と反対側のお尻を少し上げて片方のブレードを少し浮かせながら曲がるそうですが、何回挑戦しても上手く曲がることが出来ず転倒を繰り返します。周りを見渡すと、他の参加者の方も上手く曲がれずにコロコロと転んでいます。ただ20分くらいすると、選手たちからのアドバイスやサポートで転ぶ回数もぐっと減ってきます。
そんな頃を見計らい、試合(のような?)も行いました。途中でパックを見失ったり、行き過ぎたり、転んだり、ぶつかりそうになったりを繰り返しながら、みんなでパックを追いかけます。私も何度かパスをしてもらったのですが、スティックの上下を使い分けに混乱してワタワタしてしまい、気が付いたらもうパックが前方を通り過ぎてしまっているという有り様でした。
そうこうしているうちに、体験時間は終了となりました。思った通りに上手く出来ない悔しさを強く感じてはいましたが、低い視点で氷上を進むのはとても爽快で、このままもっと滑り続けたい気分でした。また、間近で見る選手たちのプレーはとてもカッコ良く、見ていて飽きることが有りません。今度は是非、パラアイスホッケーの試合を生で見てみたいと思います。
2022年北京パラリンピックを目指して
体験会終了後、日本代表の須藤選手と少しお話しする機会があり、「体験会用のスレッジなどの用具が充実することで、パラアイスホッケーを皆で楽しんで体験してくれるようになることはとてもありがたい。この様な体験会を積極的に開催して、しっかり無駄なく用具を活用して競技の普及と選手の発掘につなげていきたいと」と意気込みを伺えました。
今回の体験会では、午前午後の2回に分かれて60名近い方がパラアイスホッケーを体験してくれたそうです。名古屋では3月にも体験会が行われます。フィギュアスケート大国として知られる名古屋にパラアイスホッケーのクラブチームができる日も近いかもしれません。
一般社団法人日本パラアイスホッケー協会では、全国各地でパラアイスホッケーの体験会を開催しています。開催予定につきましては、日本パラアイスホッケー協会のホームページ、Facebookにてお伝えしていますので、ご確認ください。
<ホームページ>http://sledgejapan.org/
<Facebook>https://www.facebook.com/sledgejapan/
~ ご支援のお願い ~
お金をまわそう基金では、一般社団法人日本パラアイスホッケー協会による『競技の普及と、次世代を担う選手発掘を目的とした体験会に使用する競技用具を購入するための事業』への寄付を募っています。
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2022年北京パラリンピック出場を目指す 選手たちと日本パラアイスホッケー教会 への応援を、どうぞよろしくおねがいします!