頑張る姿に心が熱くなる!寄付から得られる色々なこと。

  1. HOME
  2. インフォメーション
  3. ブログ
  4. 頑張る姿に心が熱くなる!寄付から得られる色々なこと。
頑張る姿に心が熱くなる!寄付から得られる色々なこと。

 

お金をまわそう基金へ寄付していただいている方が、寄付体験をざっくばらんにお話しする「Shall we KIFU?」。

第3回は、一般財団法人 さわかみ財団 で働いている上川 智子さんにお話を伺いました。

「寄付」すると自分のお金が減るだけ、と、感じることはありませんか?ですが、実はそうではないかもしれません。

「寄付って難しい」「ハードルが高いな」と感じている方が、寄付の素敵な一面を知って、行動するきっかけにしていただければ幸いです!

(現在コロナの状況を鑑み、当財団のグループ会社を中心にインタビューをしています。)

 

上川さんの寄付体験

 

 

田川
田川
上川さんが寄付をするようになったきっかけは、何でしたか?

 

 

<img src=
上川さん
もともと、私はNPOでボランティア活動をしていました。
ミーティングやイベントなどの会場を借りたりするにはお金がかかるので、資金集めに奔走したり、手弁当でやったり、本当にお金が必要だなと実感したのがきっかけです。

<img src=
上川さん
もっとさかのぼると、小学校2年生の時母親とドキュメンタリー映画で「マザーテレサ」を観て、寄付やボランティアに興味を持ちました。
「かっこよくてきれいだな」と衝撃を受け、今でもとても尊敬しています。

 

田川
田川
実際に活動して、実感されたんですね。
今もボランティアをされているんですか?

 

<img src=
上川さん
今は、子ども食堂などを運営するフードバンクでボランティアをしています。震災後から始めたので、10年近くになりますね。
コロナの関係で子ども食堂がクローズになり、子ども食堂活動ができず残念です。

 

 

田川
田川
早く、活動できるようになるといいですね…。
沢山ある活動の中から、上川さんが寄付先を選ぶポイントは何ですか?

 

<img src=
上川さん
やっぱり、子どもがポイントですね。子どもが笑っている社会って、幸せの象徴だなと思うので。安心して子供が育つ環境は、私たち大人も幸せな環境ですよね。

<img src=
上川さん
色々な団体の活動を知れば知るほど、「おー、すごい!」と感じます。自分で何もかもはできないけど、寄付することで気持ちだけでもその活動に参加できるのは、とても嬉しいと思います。

 

 

田川
田川
確かに、知るって大事ですよね。

 

<img src=
上川さん
そうですね、知るだけで世界は大きく広がります!
知ることが8割、行動はあとの2割程度だと思います。

 

寄付して生まれた、意外な効果!

 

 

田川
田川
知るところで止まってしまう場合もあると思いますが、上川さんが行動に進む原動力は何なのでしょうか?

 

<img src=
上川さん

相手が喜んでくれると嬉しいとか、相手の役に立つということもあるけど、世界を俯瞰してみられるようになる気がします。数字やお金に縛られるのではなく、心の安定につながるというか。うまく言えないのですが…。

 

田川
田川
寄付は「お金をあげる」という一方的に支援するものではなく、寄付する側にも学ぶことが沢山あるということでしょうかね?

 

<img src=
上川さん
そうですね、お金を出すことによって、新しい視点を持つことができるんですよね。見えていなかったことが見えてくるというのは、自分にとってとてもプラスだと思います。

<img src=
上川さん

iPS細胞の研究所に寄付をしているのですが、寄付をすると報告書などが送られてきますよね。それを見ると、普段の生活では知りえないことを知ることができる。この研究はすぐに結果が出るようなことではないけど、何年後かの効果の大きさを想像すると、ワクワクします。将来への投資みたいなんですよね。

金融商品への投資と違うのは、お金のリターンを期待していない分、気楽に、純粋に、将来の結果を楽しみにすることがでます。

<img src=
上川さん
まずは「知る」ことと、一緒にその活動を育てる喜びみたいなものを感じてみるのが大事なのかなって思います。少額でも、そういう将来に自分が関わっていると思うと「寄付って面白い!」と感じています。

 

 

お金をまわすということ

 

 

田川
田川
「知ること」や「行動すること」という考え方は、上川さんがさわかみ財団で主催されている「経済教室(※)」ともつながりますか?
※カードゲームを通して、消費者・お店・メーカーの視点からお金とモノをやりとりし、あらかじめ決めたゴールに向けて取引を経験する。

 

 

<img src=
上川さん

そうですね。「経済教室」は、自分の行動やお金の使い方が周りに及ぼす影響を考える、向き合うというゲームです。

まさに寄付も自分の行動を考える事なので、共通点があると思います。

 

 

田川
田川
私も参加したことがありますが、ゲームとはいえ、自分の気持ちの在り方の変化は面白かったです!
田川
田川
「自分が勝つこと」が目的だと、富を独り占めして限りなく強欲になり、「皆が最後まで生き残ること」が目的だと、どうすればお金やモノが皆にいきわたるか、と全体を考えるようになりますよね。

 

<img src=
上川さん

はい。経済って、「一人一人の行動が社会や未来を作る」というのが根本だと思います。

より良い社会を築いていくには、どういう選択をしたらいいのか。お金を通じて未来を作るという意味では、寄付でお金をまわすのも経済活動のひとつですよね。

 

田川
田川
まさに、「お金をまわす」ですね。

 

自宅の食器の破損から、共感、寄付へ

 

田川
田川
そういえば、最近ウルシネクストに寄付されていましたね。

 

<img src=
上川さん

はい、寄付先はいつも子供分野から選んでいましたが、ある日家にあった漆の器が欠けてしまったんです。直そうと思って修理できる所を探したのですが、近所に直せるところがなくて困ってしまって…。

ついでに漆のことを調べたら、国産の漆が消えかけているという状況を知りました。

<img src=
上川さん
そうしたら、たまたま、お金をまわそう基金を通してウルシネクストの活動を知り、「日本の漆を守るために漆の木を植林して、地道な活動をしている団体があるんだ、素晴らしい!」と感動して、ポチっと寄付しました。

 

田川
田川
ぜひその感動を、先方にも伝えていけたらいいなと思いました!
寄付する人にも色々な思いがありますよね。

 

<img src=
上川さん
そうですね。最近、シンガーソングライターの友人がインスタライブを始めました。そこで、「お手紙ドネーション」というものをやっています。ネットで投げ銭をする時に、コメントを書いて送ることができるんです。
<img src=
上川さん
そうすると、彼女がかわいい便せんで返事をくれたりして、つながりを感じられて嬉しいんですよね。
寄付する人と、寄付される団体ともそういう仕組みがあるといいなと思います。

 

こんな社会を作りたい!

 

田川
田川
最後に、上川さんの「こんな社会を作りたい!」を教えてください。

 

<img src=
上川さん

それぞれの人が自分のペースで歩んでいけるような社会にしたいですね。昔と比べると社会問題が多様化して、何もかも一律では対応していけない社会になってきていると思います。これからは、多様性があってこそ様々な状況に対応していけるのではないでしょうか。

<img src=
上川さん
だからこそ、多岐にわたる種類の活動があるNPOは、知るだけでも面白いです。ここから世界の問題も見えてくるので、若い人たちにもっとこの世界に関わってほしいですね。
<img src=
上川さん
シンプルに考えると、寄付はスポーツ選手を応援するような感覚です。
一生懸命に取り組む人を応援し、感動を分かち合いたい、と。頑張る姿に気持ちが熱くなったり、心が揺さぶられたりするんですよね。
だから寄付って面白いなと思います!

 

田川
田川
ささやかな共感や応援を、大事にしていきたいですね。
今日はありがとうございました!

 

 

**編集後記**

日々生活していると、世界中から様々なニュースが飛び込んできます。数え切れないほどの世界中の問題から寄付先を探すのは、ちょっと大変ですよね。

そんな時、上川さんが自宅の器から漆の問題を知ったように、自分の身の回りからヒントが得られるのかもしれません。たとえば、

身近な公園の緑から、自然環境を。

好きな食べ物から、食料の産地や生産者の方を。

お気に入りの洋服から、ファッション業界の抱える課題を…。

問題が見えて、たとえ自分の力では解決することはできなくても、そこで頑張っている人を応援することで、解決に向けてともに歩むことができるのではないでしょうか?
今自分が大切にしているものを「もう少し大切にするには?」と考えてみると、案外近くに答えがあるのかもしれません。

お金をまわそう基金 田川

 

上川さんの寄付先を見てみる!

 

ウルシネクスト

福岡教育サポート

ア・ドリーム ア・デイIN TOKYO