- 支援総額
- 444,860円
- 目標金額
- 1,980,000円
- 支援者数
- 45人
- 募集のこり
- 0 日
- 募集団体は 特定非営利活動法人ウルシネクスト です。
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日本の漆が危機的な状況です!
国宝や重要文化財の修復に必要不可欠な国産漆の生産は年々減少の一途を辿り、昭和26年に33,750kgだった漆の生産量は、平成28年には僅か1,265kgまで落ち込んでいます。その結果、漆の自給率は3%程度で、その大半を中国に依存しているのが現状です。今や、国宝や文化財の保護、伝統工芸の継承が危機的状況にあるのです。
国産漆を増やさなくてはなりません!
平成27年に文部科学省より、平成30年以降、国宝、重要文化財の修復に使用する漆を国産に限定することの決定がなされました。しかし、修復に必要とされる漆が年平均2.2tと試算される中、平成28年の生産量は約1.2tのため、必要な供給量を達成するには、単純計算で毎年約1tの増産が必要となります。
加えて国産漆を必要としているのは修復だけではありません。漆器に代表される伝統工芸文化など、先人達が守り続けた日本の歴史、文化、芸術、技術を次世代に繋げていくためには、国産漆を安定的に生産、供給していくことが不可欠となります。
危機的な日本の漆を守るため、漆の森づくりにご支援ください。
※参照:『特用林産基礎資料』林野庁、岩手県二戸市資料
まず取り組まなければならないことは、ウルシの木を植え、増やすこと
まず取り組まなければならないのが「ウルシの木を植え、増やす」こと、これに尽きます。ウルシの木は自生しない樹木であるため、人が植樹をし管理をしなければ増やすことはできません。
1本の成木になるまで10年から15年を要する一方、育ったウルシの木から採れる漆の樹液は1本あたり200ml (牛乳瓶1本分) 程度で、採取後にその木は役目を終え伐採されてしまいます。果物のように、翌年も同じ木から同じ量の樹液を採ることが出来れば良いのですが、そうは出来ないのがウルシの木の栽培の難しいところです。
つまり毎年継続して植え続けないと、増えないばかりか、現状の本数も維持することが出来ず、いずれ日本からウルシの木の資源は消滅してしまいます。
⾧期的取り組みが不可欠
ウルシの木を育て、漆の樹液を生産、供給していくためには、⾧期的な取り組みが不可欠です。しかし過酷な労働環境や将来性の不透明さなどから、産地では深刻な後継者、従事者不足が大きな課題となっています。最近では行政を中心に地域おこし協力隊の制度活用による人材育成など、存続させていくための様々な努力が行われています。
その一方で、全国生産量の約70%を生産する岩手県や、原発事故による耕作放棄地の活用を模索している福島県などでは、漆の振興の必要性に共感し、過疎化する地域の活性化にも繋げようと、植樹活動の取り組みを行う動きも出てきました。
しかしながら、ウルシの苗を植え、育て、管理していくためには、ウルシの種または苗の調達、植樹ボランティアの確保、管理・育成ノウハウの共有、補助金・助成金の活用など、それぞれが⾧期にわたり様々な面で支援を必要としているのが現状です。
ウルシネクストは、このような各地が抱える課題をできる限り一元化し、持続可能な取り組みにできるような支援体制を構築できないか、その仕組みづくりを目指しています。
ウルシネクストが取り組む苗木提供と植樹の支援
ウルシネクストでは、まず第一に、ウルシの植樹を行う土地提供者や、自治体などが取り組みやすいよう、NPOの活動の一環として、苗木の提供や植樹の支援を行っています。ウルシを種から育てる場合、種の採取から脱穀、脱ロウ、発芽させるまでの処理に相当の労力がかかることに加え、発芽率が約1割と低く、苗木まで育て上げるまでの歩留まりが悪く大変であるため、参入の大きなハードルとなっています。
着手までの費用もかかります。そのため、全国の育苗業者さんの協力を得て、予め約25cm程度の苗木に育てた状態で供給することで、成木に育つ確率が高まり、育成のための初期費用が抑えられます。
2020年秋には、助成金によって2,000本の苗木を購入し、昨年から植樹を始めている地域を支援することを計画しています。
【助成金の使途】
・植栽時期:2020年11月を予定
・ウルシの苗木購入支援費用:1,980,000円 (2,000本分)
・助成金は、この苗木代に100%充てさせていただきます。
福島県飯舘村(2019年5月) 助成金は苗木の継続的な植樹を可能にし、将来的な漆の産地化、地域振興、震災復興に大きく貢献します。 |
岩手県盛岡市上米内/藪川(2019年5月) 漆の森は活動の核となるもので、助成金による植樹は、活動を加速させるうえで大きな支えとなります。 |
これまでのウルシネクストの活動
ウルシネクストは、漆を増やす、活かす、使う、残す活動を通じてSDGsに取り組み、持続可能な社会の実現に取り組むNPOです。具体的には漆を育てるところから漆を使って生活や社会をより良くするところまで、漆の川上から川下までのイノベーションに取り組んでいます。
The Japan Times Satoyama & ESGアワードにてSatoyama部門優秀賞を受賞(2019年9月、後列右から3人目)
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支援先の皆様からの声
(敬称略)
賛同者からの声
(敬称略)
代表者からのメッセージ
理事長 柴田 幸治
日本人は縄文時代から幾世にも渡って漆の森を守り、漆という自然の恵みを上手に活かしてきました。 漆は日本人に深く関わり、日本の文化、芸術、建築、生活を支え、そして古くから外国人を魅了する優れた工芸品を支えてきました。 その日本の漆が、今危機を迎えています。 先人たちから受け継いだ漆の文化と伝統を次の世代に伝えていく、そして漆をもっと社会のために役立てたい、それが私たちの思いです。 持続させていくためには多くの方のご理解とご支援が必要です。 |
団体概要
団体名 | 特定非営利活動法人ウルシネクスト |
所在地 | 〒010-0914
秋田県秋田市保戸野千代田町14−12 |
お問い合わせ | 電話番号:050-3568-1113 ホームページ:https://www.urushinext.org/ |
当プロジェクトの事業計画
事業名 | 漆の増産による文化財の保護と地域の活性化を目的とした漆の森づくり |
事業実行団体 | 特定非営利活動法人ウルシネクスト |
事業内容 | 危機的に不足している国産漆の生産を増やし後世に繋げるべく、主要産地を中心に植樹地として提供いただける所有者の土地を活用してウルシの苗を植樹し、漆の森づくりを行っていく事業です。
国産漆を持続可能なものにしていくことで、文化財保護や地域振興に貢献します。 2020年秋には、助成金によって2,000本の苗木を購入し、昨年から植樹を始めている地域を支援することを計画しています。 ○福島県飯舘村 |
総事業費 | 1,980,000円 |
当サイトでの募集金額 | ・ウルシの苗木購入支援費用:1,980,000円 (2,000本分)
・植栽時期:2020年11月を予定 ・ウルシの苗木助成金は、この苗木代に100%充てさせていただきます。 |
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