自分の意思でお金をつかえば、自分も社会も豊かになれる。

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自分の意思でお金をつかえば、自分も社会も豊かになれる。

「寄付をしたいけど、どうしたらいいんだろう?」と、一歩前で立ち止まってしまった時のためのコラム、「Shall we KIFU?」。

「寄付ってこんな感じなんだ」というイメージをお持ちいただけるよう、お金をまわそう基金へ寄付していただいている方に、寄付体験をざっくばらんに語っていただきます。

寄付の素敵な一面を知って、行動するきっかけにしていただければ幸いです!

第2回は、計倉 宗州(とくら そうしゅう)さんにお話を伺いました。

現在、さわかみ投信株式会社で確定拠出年金部の部長として働いています。

(現在コロナの状況を鑑み、当財団のグループ会社を中心にインタビューをしています。)

 

私の寄付体験

田川
田川
計倉さんが寄付を始めたのはいつ頃ですか?

 

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計倉さん
最初は小学校での赤い羽根とか街頭募金とか、そんなんだったと思いますが、今回インタビューを受けるにあたって、改めて自分にとって「寄付」って何なんだろう?って自問自答してみました。

 

田川
田川
自問自答の結果、どうでしたか?

 

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計倉さん
私にとって寄付は、「高尚な行為」でも「施し」でも、「自己満足のため」でもありません。自分が「共感」した人に対して役に立ちたい、何かできることはないかという行動の一つです。

 

田川
田川
共感、ですか。

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計倉さん

そもそも、赤い羽根は自分の意思はほとんどなかったし、寄付先について何も考えていなかったですね。

街頭募金については、動物保護や災害復興関係に何度か寄付したことがあるけど、実際その団体がどんなお金の使い方をしているとかまでは分からないじゃないですか?

本物の団体ならいいですけど、寄付を装った詐欺も一時期騒がれていましたし、寄付金がちゃんと役立っているのかって確信が持てなかったんですよね。
かといって、その団体がどんな団体なのかその都度調べてから寄付なんてできませんし・・・・

 

田川
田川

確かに、通りすがりで見かけた団体への募金だと、なかなかそこまで調べにくいかもしれませんね。

 

共感を大事にしたい

 

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計倉さん
定期的な寄付を始めたのは10年前ぐらい、寄付先は「かものはしプロジェクト」です。当時代表の村田さんが会社に来訪してくれて、直接説明を聞いたのがきっかけです。
今も継続して寄付していますが、正直、寄付先のことを深く理解しているから寄付を続けているというよりは、この人を応援したい!っていう気持ちがあるから、続けられていると思います。

 

田川
田川

10年!それはすごいですね。やっぱり直接お話を聞くというのは、「共感」するきっかけになりますよね。

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計倉さん

そうですね。

さわかみ投信の理念の中で「長期投資で得たリターンは広く世の中へお返しする」というものがあるんですけど、

実際、投資を通じて資産形成が出来るという実感を得ることができたので、自分でも「寄付」をすることで世の中に還元しようって思うようになりました。

でも世の中には寄付を必要としている団体はたくさんあり過ぎて、その中から自分で優先順位をつけるのは難しいって思います。実際に話を聞いたら支援したいって思っちゃうじゃないですか(笑)

例えば毎月5,000円寄付できるとして1円ずつ5,000団体に寄付できるなら色んな所を支援できるかもしれないけど、調べることもできないし手続きも大変ですし継続的に支援することはできないですよね。

 

田川
田川

そうですよねー

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計倉さん
そこで同じグループの仲間が携わっている「お金をまわそう基金」だったら、自分が信頼できる人たちが運営しているわけだから支援先も含めて任せることができるなと考えました。支援したいって思うところが増えても寄付に回せるお金には限りがありますので。

 

田川
田川

そうだったんですね、ありがとうございます!

寄付は投資より難しい?

 

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計倉さん

お金をまわそう基金の運営費への寄付は、投資信託が、投資先の選定を運用者にお任せしてお金を託す仕組みなのと、感覚的には似てますよね。専門家に任せることで自分は本業や私生活に集中できる。仕事や私生活が充実していれば、お金や心にゆとりが生まれ寄付に回せる金額も上げることができる。

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計倉さん

ただ、実際に寄付するようになって感じたことですが、個人的には投資より寄付の方が難しいと思っています。
例えば企業は自分で資金調達できる場合は、投資家に頼らなくても事業を継続することはできますよね。

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計倉さん
けど、NPO法人の多くは、寄付による支援がなければ運営を継続できない。運営を継続していくためには安定的な寄付が不可欠ですよね。
ってことは、気まぐれで寄付する人ばかりだと安定的な運営ができませんよね。
気軽に寄付できる仕組みはあった方が良いけど、気軽な気持ちの寄付は好ましくないと感じています。

 

お金の使い方は、自分を映す鏡

 

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計倉さん
お金は自分を映す「鏡」みたいなものだと思っています。消費であれ投資であれ寄付であれ、「考えて使うこと」が大切だって思うようになりました。コンビニとかでお釣りの小銭を気軽に寄付することもありますが、定期的に寄付するとなると、なぜ寄付するのか、無理なく続けることができるのか、など考えなければならないかなと思います。

 

田川
田川
そうですね、「長く付き合えるか?」と考えますよね。
計倉さんは、いつからそう思うようになったんですか?

 

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計倉さん

今の会社に入ってからですね。この会社に入って、投資は単なる資産形成の手段ではなく、自分の心も世の中も豊かにできる行動なんだと実感するようになりました。お金を増やすなら何か後ろめたさを感じながら増やしたくないじゃないですか。

本業で社会的課題を解決してくれる企業を応援(投資)する。その企業が成長することで素晴らしいモノやサービスが生まれ世の中が豊かになるというリターンを享受できる。もちろん企業が成長しているので資産形成にもつながってしまう。長期投資って素晴らしくないですか?(笑)

 

田川
田川

確かに、自分も社会も豊かになるのは、素晴らしいですね!

 

 

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計倉さん

不思議なもので、自分のお金を増やしたいって思う気持ちが強くお金を抱え込もうとした時期の方が、ちっともお金を増やすことが出来なかったんですよねー。
心にゆとりをもってお金の使い方を考えられるようになったってことは、自分自身も人間として成長できたなぁって思います。

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計倉さん

この会社に出会わなければ、お金に余裕があっても、お金の使い方としておそらく寄付は選択肢になかったかもしれませんね。
ありがたいことに天職に巡り合えた、と思っています。

 

お金に思いを乗せよう!

 

田川
田川

それは、良かったですね!
最後に、お金をまわそう基金に期待することや「こんな社会を作りたい!」をお聞かせください。

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計倉さん

自分の意思で寄付することが当たり前となる寄付文化を根付かせて欲しいです。

寄付することはステータスでもないし、寄付金額が大きいからって偉いわけでもない。

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計倉さん

金額の大小ではなく、寄付する方のお金に「思い」が乗せられていることが大切。
言い換えると、寄付は自分の意思表示の手段という側面もあって、誰にでもできる行動ってことを世の中に広めてもらいたいなって思います。

 

田川
田川
ありがとうございます!誰かが行動する際に、そっと後押しできる、そんな存在になるよう頑張っていきます。

 

**編集後記**

今回お話を伺い、「自分の意思で行動すること」、「共感」の大切さを改めて感じました。

今年初めからコロナウィルスで社会が緊迫し、日々のちょっとした幸せや感動をつい見過ごして、不安に包まれてしまったことはなかったでしょうか。

ですが、そんな状況だからこそ自分の「共感」ポイントを見失わずに、自分の元気の素をささやかに応援する、そんな寄付が増えたら、自分も社会も豊かになれるのではないかなと思います。

お金をまわそう基金 田川

計倉さんの寄付先を見てみる!

 

お金をまわそう基金