今を知って、未来を考えて、お金をまわそう!

  1. HOME
  2. インフォメーション
  3. ブログ
  4. 今を知って、未来を考えて、お金をまわそう!
今を知って、未来を考えて、お金をまわそう!

お金をまわそう基金へ寄付していただいている方が、寄付体験をざっくばらんにお話しする「Shall we KIFU?」。

第4回は、大澤 眞智子さんにお話を伺いました。

現在、さわかみ投信株式会社の運用調査部でアナリストとして働いています。

「寄付って難しい」「ハードルが高いな」と感じている方が、寄付の素敵な一面を知って、行動するきっかけにしていただければ幸いです!

(現在コロナの状況を鑑み、当財団のグループ会社を中心にインタビューをしています。)

 

大澤さんの寄付体験

 

田川
田川
大澤さんが寄付を始めたきっかけは何だったんでしょうか?

 

<img src=
大澤さん
始めは、赤い羽根共同募金でした。意思をもって始めたのは、WWF(世界自然保護基金)でしたね。

 

 

田川
田川
パンダのロゴで有名ですよね!どうしてWWFを選んだのですか?

 

 

<img src=
大澤さん
環境問題に興味を持っていたからです。私の子ども時代、社会のあちこちで公害が発生していたんですよね。通学路にあった小川もどぶ川で、大変なことになっていました。荒川がそばにあるのですが、親が「子どものころは川で泳いでいた」と言うのが信じられないくらいでした。

 

 

田川
田川
そうだったんですね・・・

 

 

<img src=
大澤さん
そんな時にWWFの存在を知って、環境保全を目的に活動している点に共感して寄付を始めました。毎月定期的な寄付をしていますが、自分が働いている限り、続けていきたいなと思っています。

 

<img src=
大澤さん
また、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)という団体にも寄付しています。こちらは、以前会社があった四ツ谷を歩いていた時に、橋の上で見かけたのがきっかけです。
説明を受けた後「考えたいのでパンフレットをいただけますか?」と聞いたら、「このパンフレットは寄付金で作られているので、本気で寄付を検討している方にだけお渡しできます」と説明され、「あ、この団体は本気なんだな」ということを感じました。

<img src=
大澤さん
自分の会社でもそうですが、前線に立つ人はその会社の顔になるので、大事だなと思います。

 

子どもたちへの寄付は、未来への投資

 

田川
田川
大澤さんがお金をまわそう基金に寄付をしたきっかけは、何ですか?

 

<img src=
大澤さん
「お金をまわそう基金」さんの呼びかけがあったからですね。その度に寄付の候補先をご紹介いただきますが、私は子どもたちのためになる寄付先を選びます。

 

 

田川
田川
どうして、子どもたちなのでしょうか?

 

 

<img src=
大澤さん
端的に言えば、寄付も投資と同じ感覚があります。寄付したお金がもっとも有益に活かされるものは何か。

<img src=
大澤さん

自分の中では「子ども」たちへの投資になります。
子どもたちの持つ可能性は無限大で、その活かしようによって、日本がより豊かな国になると思うからです。その為には「自分で考える」子どもを増やすために「教育」というものが重要になってきます。

<img src=
大澤さん
子どもが心身ともに健康に成長し、自分たちの可能性をお互いに伸ばし合える機会を作り出してくださる機関に、わずかな額のお金に目いっぱいの応援の気持ちを込めて寄付します。

 

 

田川
田川
どんな状況の子どもでも、きちんと教育を受けて成長できるって、とても重要ですよね。

 

寄付に感じる効果とは・・・

 

 

田川
田川
大澤さんにとって、寄付にはどんな意義がありますか?

 

 

<img src=
大澤さん
寄付は、「自分が何かやらなければ」「何か行動したい」、と感じたことに対して動けない、けれどもその代わり動いてくれる人たちにできることだと思います。

<img src=
大澤さん
例えば、東日本大震災の時、仕事があって現地に行くことはできなかったけれども、せめてお金が役立つのであれば、という気持ちで寄付しました。そういう人はたくさんいたのではないでしょうか。

 

 

田川
田川
確かに、自分の身体はひとつだから、何もかもはできないですよね・・・

 

<img src=
大澤さん
そうですね。ですので、何かしらやりたいけれど出来ない場合はその活動をしている人を応援する、という方法を取るイメージです。
今、企業を調査するアナリストの仕事をしていますが、社会課題を解決するという観点で企業を見ることは、本当に重要だと思っています。

 

仕事を通して感じる、「知る」ことの大切さ

 

<img src=
大澤さん
例えば、日本は台風や地震が多いですよね。壊れた家屋やビルのがれきなどを片付けるのに、人だとものすごく時間がかかるけど、ショベルカーなどの重機があればだいぶ早く片付きます。
がれきを破砕するショベルカーの爪、アタッチメントといいますが、その力強さに「片付けて、次の一歩を踏み出そう」という希望を感じるくらいなのです。

 

 

田川
田川
そう言えばつい先日、ビルの解体現場でその爪が建物を粉砕しているのを見ました!人の手では相当時間がかかりますよね。

 

 

<img src=
大澤さん
そうなんです。災害の多い日本にとって、こういう重機の会社ってなくてはならない存在だな、と思っています。
なので、誰かが困った時にそれを解決する会社や団体を「知っている」ということが大事だし、「知っている」人が沢山いたら、そのような会社や団体に少しずつお金を回すことができて、良い社会にしていけるんじゃないかなと思います。

<img src=
大澤さん
また、コロナを機に資本主義のあり方についても最近考えるようになりました。経済成長を追い求めすぎて公害に至ったわけで、成長性を求めすぎることのデメリットも考えないと、と思います。

 

 

田川
田川
本当に、そうですね。

 

 

<img src=
大澤さん

ただ最近の投資の世界では、ESG投資(※1)やSDGs(※2)が注目を集め始め、大きな企業も動き出していますよね。成長性だけでは長続きしないということが、共通認識として広がり始めています。
※1ESG投資:環境・社会・企業統治に配慮している企業を重視・選別して行う投資。
※2SDGs:2015年9月の国連総会で採択された、持続可能な開発のための目標。

<img src=
大澤さん
世界中のどこもかしこも色々な問題を抱えてる今、すべてを自分一人では解決できないので、身近なところで頑張っている人や団体に寄付するというのも、課題解決にむけて行動を起こす手段の一つだと思います!

 

 

田川
田川

まず自分が関係するところから一歩踏み出してみるだけで、色々な世界が見えてきますよね!

 

こんな社会を作りたい!

 

 

田川
田川

最後に、大澤さんの「こんな社会にしたい!」を教えてください!

 

 

<img src=
大澤さん
何があっても、希望を持てる社会にしたいです。

<img src=
大澤さん
心にも懐にも余裕があって、何か役に立ちたいと思ったときに動けるって大事ですよね。
私自身、資産運用の仕事をしていて、お客様が悩まれたり動こうと思われたりした時の良き伴走者でありたいと思っていますし、「お金をまわそう基金」にも、支援団体さんや寄付者の方の良き伴走者になってほしいなと思っています。

 

 

田川
田川

今日は、どうもありがとうございました!

 

 

**編集後記**

高度経済成長期とあわせて発生した公害は、人間を含む自然に大きな爪あとを残しました。目先の利益だけに目を奪われることの危うさを、私たちは教訓として学んだ出来事だったと思います。

自然環境を守ることや子どもへの教育など、「効果が見えるまでに長い時間がかかるけれど大切なこと」は沢山あります。短期的に考えると「意味があるんだろうか?」と感じるかもしれませんが、現状を知り、10年後、20年後を想像してみることで、じっくりと未来を見据えた行動ができるようになるのではないでしょうか。

今回大澤さんのお話を伺い、「希望を持てる社会」に向かって何をしていくか、色々と思いを巡らせてみたいと思います。

お金をまわそう基金 田川

 

大澤さんの寄付先を見てみる!

 

子ども支援