
いつも、ならはらの森なかの学舎の活動にご理解とご支援を賜り、まことにありがとうございます。
2024年度も学校に居場所を見出すことに困難を抱える子どもたちに、自然や社会とつながることができる安心・安全な居場所と体験活動や学習などを提供することができました。また、子どもたちのご家庭向けに相談や意見交流の機会を設けることで、子どもの健全な発達や親子の精神的健康の回復・維持・向上などに寄与することができました。
活動を続けることができましたのも、みなさまのご支援のおかげと深く感謝しております。
2024年度の生徒数の実績は以下の通りです。
登録者数63名+待機者数26名=89名
年間利用者数:3,546名
1日平均利用者数17名(通年)
いずれの数値も年度当初の目標値を大きく上回る結果となりました。要因としては、第一にフリースクールに対する需要の高まりそのものが挙げられますが、ホームページなどによる情報の発信、スタッフの対応の細やかさやそれが生み出すスクールの雰囲気、自然の豊かさなど敷地・環境がもつ魅力などによる部分も大きいと考えています。
従来、常勤職員1名、非常勤職員3名の計4名で、1日3名体制のシフトを組んで対応してきました。その体制において、子どもたちの活動に目が行き届き、安全管理の上から責任をもって受け入れることのできる子どもたちの人数は、1日平均20名程度と考えていました。
そのような中、増加を続ける不登校児童生徒数を背景に、当施設における見学・体験・入会の希望者数も増え続け、10月には一気に10名の新規入会者を迎えるとともに、高頻度かつ一定のペースで安定的に通所する子どもも増えてきたため、想定よりも早く1日平均利用者数が20名を超えてしまいました。
そのため、安全管理上の理由から10月末で新規の体験・入会の受け入れを一旦停止しましたが、見学・体験を希望する連絡が後を絶たず、待機名簿の記載者数が26名を数えるまでになりました。
そこで、11月から新たに2名のパート、1名のアルバイトを新規採用するとともに、昼食作りのボランティアも人数を増やし、スタッフを1日4名以上配置できるよう体制を拡充しました。
その後、1日の利用者が20名を超える日も何日もありましたが、大人の目が増えたことで、スタッフの心にもゆとりが生まれ、子どもたちとの関わりにも好ましい影響を与えていることを実感しています。その結果、子どもたちの笑顔にもつながっていると確信しています。
新年度に入り、待機していただいていた方々にも受け入れ再開のお知らせをすることができました。
この体制を実現することができましたのも、お金をまわそう基金を通じていただいたご寄付のおかげです。
みなさまのご支援に心から御礼申し上げます。本当にありがとうございました。