
2024年度もあいであるの活動にご理解とご支援を賜り、まことにありがとうございました。
みなさまのご寄付のおかげで、2024年度も児童養護施設を退所し自活を始めた子どもたちに、食品や生活用品、防災用品を詰めたギフトBOX「実家便」を年に2回(6月と12月)送ることができました。
ご支援に心から感謝申し上げます。
日本では約3万人の子どもたちが、親による虐待や育児放棄のために「児童養護施設」で養育されています。
施設では美味しい食事や新しい洋服、新しいランドセルが提供され、修学旅行や夏休みのキャンプ、必要があれば学習塾やボランティアによる学習支援もあり、安全で安心した生活を送ることができます。
その一方で、多くの子どもが18歳になると進学や就職など次の進路を選択し、施設を退所して社会へと出てゆきます。
退所した子どもたちは、施設を離れ自由になる解放感とともに、頼る家族や頼れる大人がいない社会に放り出されたという不安や、社会からの孤立を強烈に感じるといいます。そんな子どもたちに『あなたを見守っているよ』 というメッセージをモノと言葉で届けるのが、この「実家便」です。
「実家便」は児童養護施設で希望者を募り、あいであるから発送します。年に2回、5年間にわたり届けられるこの「実家便」は、子どもたちと児童養護施設との「架け橋」の役目も果たしています。
2024年6 月は新規 216 名、継続548 名、合計 764 名に、2024年12 月は728 名(生活が安定したなどの理由により36名が支援辞退)に実家便を送ることができました。
みなさまからのご寄付は高騰が続いたお米の購入費に充てさせていただきました。ご支援に改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
生活費が乏しい児童養護施設出身の子どもたちは、昨今のお米の価格高騰の影響を強く受けており、「継続してお米を入れてほしい」というリクエストが多く寄せられています。
お米を受け取った子どもたちからは「助かった、ありがたい」などの感想が届いています。
子どもたちからのメッセージ
実家便で施設との繋がりを保つことは、見守ってくれる人がいる安心感を得ることに繋がっています。施設にとっては定期的に退所者に連絡する機会をもつことで、退所者の居場所や生活状況を確認することができ、施設自らが行うアフターケアに繋げることが可能になります。
また、実家便には、施設職員からの手紙に加え、賛助会員様からの応援メッセージも同封しています。
応援メッセージを手に取った子どもたちが「社会全体に見守られている」と感じてもらえたらと考えています。