- 支援総額
- 500,000円
- 目標金額
- 500,000円
- 支援者数
- 25人
- 募集のこり
- 130 日
目標額に達しました!
- 募集団体は 公益財団法人あいである です。
- 本事業の寄付受付は終了しました。現在、募集中の事業は団体名をクリックしてください。
代表者からのメッセージ
日本では約3万人の子どもたちが、親による虐待や育児放棄のために「児童養護施設」で養育されています。
施設では美味しい食事や新しい洋服、新しいランドセルが提供され、修学旅行や夏休みのキャンプ、必要があれば学習塾やボランティアによる学習支援もあり、安全で安心した生活を送っています。
一方18歳になると、多くの子が進学や就職など次の進路を選択し、施設を退所して社会へと出てゆきます。退所した子どもたちは、施設を離れ自由になる解放感とともに、頼る家族や頼れる大人がいない社会に放り出されたという不安や、社会からの孤立を強烈に感じるといいます。
そんな子どもたちに『あなたを見守っているよ』 というメッセージをモノと言葉で届けるのが、この「実家便」です。
自分を気にしてくれている誰かが自分のために何かを送ってくれる、それを受け取った時のちょっとくすぐったいような嬉しさ、生活が厳しい中で受け取る食料品のありがたさを、子どもたちに感じてほしいと思っています。それが彼らへの施設退所後の見守り支援の一助となるからです。誰かが自分を気にしてくれているという安心感を、児童養護施設を退所した子どもたちが感じられるよう、より多くの方々にこの支援を紹介しご協力を頂戴したいと思います。
公益財団法人あいである
代表理事 木皿 昌司
実家便とは?
子どもたちにとって児童養護施設は、親身になって育ててくれた頼れる大人のいる、まさに「実家」です。
実家便とは、そんな施設を退所して自活を始めた子どもたちに、退所から5年間にわたって年2回(6月と12月)、食品や生活用品、防災用品を詰めたギフトBOXを送る取り組みです。
各施設で対象となる子どもから希望者を募り、施設の申請を受けて私たちから発送しています。
中身はいろいろですが、食品であれば手軽に食べられて栄養価の高いものや、長期保存ができるものなど、子どもたちのリクエストも聞きながら必要なものや喜ばれるものを選んでいます。
一つは、ゲーム形式でお金の管理を体験してもらう「マネークリップレクチャー」。もう一つが、退所後の子どもたちの生活を支援するとともに唯一の拠り所である児童養護施設との架け橋となる、この「実家便」です。
なぜ実家便が必要なのか
児童養護施設で養育されている子どもは、多くの場合18歳になると施設を退所し、進学または就職して自活を始めます。しかし、親からの仕送りはなく「実家暮らし」もできないため、学費や生活費をすべて自分で賄うのは簡単なことではありません。
また金銭面だけでなく、18歳ではまだ社会人としての生活設計やコミュニケーションにも未熟な部分があり、小さなトラブルが大きな問題に発展してしまうケースも少なくありません。施設を退所した子どもが本当の意味で自活するには、一定の時間がかかるとともに、困ったときに躊躇なく相談できる「信頼関係のある人」が必要です。
そしてほとんどの場合、退所者にとって最も信頼できる相談相手は、自分の「実家」である児童養護施設の職員なのです。
施設退所者にとって、実家便は単なる支援物資ではなく、退所した後も施設との繋がりを実感できることで「困ったとき、助けが必要なときに迷わず相談できる人がいる」という安心感をもたらします。
実際に児童養護施設は施設退所者への継続的な支援の必要性を強く認識しており、退所者への継続支援(アフターケア)は児童福祉法によっても義務付けられています。
しかしアフターケアの状況は自治体や施設によってバラつきがあり、全体としては十分に行えていないのが現状です。
実家便は、コミュニケーションを生む架け橋に
また施設にとっては、実家便を申請する際の退所者への住所確認が、退所者と定期的にコミュニケーションをとり近況を知るための機会となります。実家便は施設と退所者をつなぐ「架け橋」であり、コミュニケーションのきっかけをつくるツールでもあるのです。
実際に退所者からは「実家便を通じて1人じゃないことを感じられ、仕事や生活の励みになっています」という声や、施設の職員さんからは「実家便のおかげで継続的にコンタクトできるため、退所者が困った場面で躊躇せず施設に連絡してくれるようになった」といった嬉しいお知らせが届きます。
また施設によっては、職員さんが直接実家便を持って退所者を家庭訪問したり、実家便にヒントを得てオリジナルの支援物資を送るなど、退所者へのアフターケアの充実にも寄与しています。
実家便には、施設職員からの手紙に加え、賛助会員からの応援メッセージも同封しています。退所者に、「施設だけでなく社会全体で見守ってくれている」と感じてもらえると嬉しいです。
これまでの実績
2015年に始めた実家便の支援対象者は年々増えており、2023年までの9年間で約4,400名(延べ人数)に届けました。全国に約600か所ある児童養護施設のうち、現在約2割の施設で活用していただいています。
支援対象者 | 施設数 | |
2015年 | 100名 | 31 |
2016年 | 235名 | 62 |
2017年 | 374名 | 85 |
2018年 | 456名 | 96 |
2019年 | 551名 | 113 |
2020年 | 585名 | 122 |
2021年 | 641名 | 115 |
2022年 | 691名 | 119 |
2023年 | 731名 | 122 |
子どもたちからの手紙
実家便を受け取った子どもたちから送られてきた手紙の一部をご紹介します。実家便が生活の助けとなり、また施設との架け橋にもなっていることが伝わってきます。
実家便を利用している施設の声
寄付金の使いみち
皆さまから頂いたご寄付は、実家便に入れるお米の購入費に充てさせていただきます。
「お米は高いから節約になって助かる!」「いつもはカップ麺やコンビニ弁当だけど、実家便のお米が自炊のきっかけになった」など、お米は子どもたちからもとても喜ばれます。
★5,000円のご寄付で、6人の子どもたちにお米を届けることができます(1人2キロ)
ご支援のお願い
児童養護施設で養育されている子どもは、社会で生活を始めることへの準備も整わず、法律的、金銭的な後ろ盾もない中、多くは18歳という年齢に達したというだけで自活を始めます。社会人としては未熟な18歳が、親からの支援もなく、非正規雇用など社会的格差が広がる中で生活費を稼ぎ、自立・安定した生活を送ることが容易でないのはご想像いただけると思います。
また自活を始めたばかりの子どもには、分からないこと、困ったことがあったときにすぐ相談できる「施設とのつながり」が必要です。この実家便は、そんな子どもたちと施設をつなぐ架け橋になるのです。
当財団の活動にご賛同いただき、ご支援・ご協力をお願いいたします。
当プロジェクトの事業計画
事業名 | 実家便支援事業 |
内 容 | 実家便支援事業は、当財団が児童養護施設からの申請を受け、施設職員に代わり、施設を退所し自活している子どもたちに食品や生活用品、防災用品を詰めた生活支援物資「実家便」を送る事業です。実家便には、施設職員からの応援メッセージを同梱し、「モノ」と「言葉」の両面で子どもたちを支えます。 |
事業期間 | 2024年4月から2025年3月まで |
総事業費 | 8,684,000円 |
当サイトでの 募集額 |
500,000円
※実家便に入れるお米の購入費に充当します(1回につき1人2キロを同梱) |
コメントを残す
団体への応援メッセージなどお待ちしております。
※ いただいたコメントは事務局確認後に公開させていただきます。事務局が不適切と認めるコメントについては、公開いたしません。