多くの方にお越しいただきありがとうございました。
当日の様子をこちらに掲載しています

第3期助成団体

「いつでも帰ってきていいんだよ」

厚生労働省が定めた第二種社会福祉事業で「小規模住居型児童養育事業」を行う住居を「ファミリーホーム」と言います。家庭環境を失った子どもたちを里親や児童養護施設職員などの経験者が家庭に迎え入れて養育する「家庭養護」です。

「ファミリーホーム」では、家庭環境を失い、心の傷ついた青少年たちを温かな家庭に迎え入れ、彼らの父、母となり、兄弟姉妹を作る場所です。24時間の生活を共にする強みを活かした環境療法的なアプローチを少人数で丁寧に行えるのが、ファミリーホームの素晴らしい所です。普通の子どもたちにとって、家庭は一番安心できる場所ですが、彼らにはそれがありません。だから、ファミリーホームが彼らの家になり、私たちが親になるのです。

もっともっと広がってほしい「ファミリーホーム」の活動

子どもたちはたくさんのことを経験しながら少しずつ大人になっていきます。両親とぶつかったり、おやつを取り合ったり、兄弟喧嘩したり、晩御飯を一緒に作ったり、誕生日をお祝いしたり、泣いたり笑ったり。『家』は子どもたちの成長を育む場所です。なんらかの事情で家庭環境を失った子どもたちは、そういった「あたりまえの家」ではなく、児童養護施設で育てるのが今までの日本の「あたりまえ」でした。

現在、日本国内の児童養護施設で暮らす子どもはおよそ3万人。
多くの子どもたちは、家庭環境とは程遠い環境で日々を送っています。

子どもの自主性を尊重し、基本的な生活習慣を確立するとともに、豊かな人間性及び社会性を養い、子どもの自立を支援することを目指す「ファミリーホーム」で、ひとりでも多くの子どもたちを温かい家庭環境で育てるため、日本全国で「ファミリーホーム」の活動がどんどん大きくなってきています。

今回、お金をまわそう基金の助成認定団体「一般社団法人おかえり基金」の理事長 土井高徳さんを迎えてセミナーを開催いたします。多くの子どもたちの父となり日々奮闘するファミリーホームでの生活の現場や、より多くの方にファミリーホームの存在を知ってもらい、『子どもを社会で育てる』意識を持っていただけたらと思います。

お申し込みお待ちしています

『硬質ゴム』の意識

育児は「育自」であり、子育ては「己育て」。
反抗期、思春期の子どもは、誰でも親に反発し、怒りをぶつけてくる。
こうしたときにも、親が『硬質ゴム』の意識で『受け止める』『丁寧に返す』という恒常性と一貫性のある姿勢を保持し続けていることがきわめて重要です。 親の気持ちが疲弊していると、どうしても子どもの欠点ばかりに目がいってしまいます。そんなときは親が気分転換することです。

もう一つは子どもを一日3回以上ほめること。
欠点は長所の裏返し。欠点が多いほどよいところも見つかるはずです。見方を変えればすべて長所になる可能性があります。『3回子どもをほめよう』と考えていると、欠点より『いいところ』が見つかります。子どもの長所を『鳥の目』『虫の目』になって探してみましょう。

─ 土井高徳さんのセミナーより

ファミリーホームを日本にもっと!

開催概要

公益財団法人 お金をまわそう基金
一般社団法人おかえり基金セミナー概要

【 タイトル 】
『ただいま*おかえり』~ 未来を創る子どもたちを育む「ファミリーホーム」 ~
【 日  時 】
2018年5月12日(土)
13:00~15:00(12:30受付開始)
【 場  所 】
さわかみ投信株式会社2F大会議室
〒102-0082
東京都千代田区一番町29番地2
東京メトロ半蔵門線 半蔵門駅下車 4番出口より徒歩5分
【 お問合わせ 】
公益財団法人お金をまわそう基金 事務局
03-6380-9864 (平日10時~17時)

土井高徳 土井ホーム

一般社団法人おかえり基金
理事長 土井高徳

1954年、福岡県北九州市生まれ。
一般社団法人おかえり基金理事長。学術博士。福岡教育大学大学院非常勤講師、福岡県青少年育成課講師、京都府家庭支援総合センターアドバイザー、産業医科大学治験審査委員会委員。医師や臨床心理士など専門家と連携し、国内で稀な「治療的里親」として、処遇困難な子どもたちのケアに取り組む。
「クローズアップ現代」(NHK)などのテレビ番組出演。西日本新聞や教育誌「edu」連載。ソロプチミスト日本財団から社会ボランティア賞、福岡キワニスクラブより第24回キワニス社会公益証を受賞。著書に「思春期の子に、本当に手を焼いたときの処方箋33」(小学館)、「青少年の治療・教育的援助と自立支援」(福村出版)などがある。> 一般社団法人おかえり基金への応援・寄付はこちら

ただいま、おかえり、ありがとう

参加のお申し込み

※当日参加も可能ですがお席数に限りがございますので、お早目の参加申込をおすすめしています。Webでのお申し込み以外にもお電話でのお申し込みも可能です(03-6380-9864:受付時間 平日10時~17時)。

お名前


電話番号
※半角数字・ハイフン有りでご記入ください
メールアドレス
お金をまわそう基金をどこで知りましたか?

参加する時間を選択

<昼の部>7月18日(水)14:00<夜の部>7月18日(水)19:00
懇親会の参加
<夜の部>終了後に、1時間ほど懇親会を予定しております。参加するには、別途お申し込みが必要です。
参加費:お一人様500円
※参加費は飲み物とお菓子などに全額使用
※場所はセミナー会場と同室もしくは同ビル4階


懇親会参加します
メールマガジンに登録

寄付や助成についてのメールマガジンを週一日程度でお送りしています。

  

おかえり

セミナーのご報告

2018年5月12日、『ただいま*おかえり』~未来を創る子どもたちを育む「ファミリーホーム」~セミナーを開催いたしました。私たちは、助成先団体へお金をまわす役割だけではなく、活動を広めたり、人と人をつなぐことにも力を入れています。今回は、助成先団体の一般社団法人おかえり基金理事長 土井高徳さんを迎えてファミリーホームの生活の現場や存在を知る内容でした。

皆さまから前回の筒状の資料に「おもしろい」、「かわいい」という反響があったことから、今回の資料も一工夫してみました。
今回は小冊子にしてセミナーが始まるまでの間に読んでもらい、さらに期待感を持ってもらいたいという想いで作成しました。

『何気ない暮らしが一番』

一般社団法人おかえり基金が支援している「土井ホーム」を元にファミリーホームの生活の現場について話していただきました。土井ホームでは11歳から45歳までの男女青年7人が生活をし、家庭環境を剥奪された子どもはその代わりとなる場所として、福祉の谷間にいる青少年・成人は地域社会に帰る場所として提供し支援をしています。

「ファミリーホームは何をしているのか。」何気ない暮らしを提供しています。困難を抱えた子どもたちは朝起きて「おはよう」、見送る際は「元気に学校行っておいで」、朝、昼、晩の食事は「おいしそうにご飯を食べるね」など挨拶、食事、適度な運動、睡眠、掃除など日常生活のルーチンワークが極めて効果的。安心感のある環境、確かな応答によって、子どものしなやかで強靭な力や回復力が働き始めます。また子どもたちは社会から支援され、その子どもたちが地域の中で公園掃除や草むしりすることで地域住民から「ありがとう」と言われる事が一番の薬です。助け合い、支え合いが心地よいという気持ちを経験し何気ない暮らしの中で「ありがとう」と言われる場面を提供することが大切です。

『住環境の改善には最高の環境を提供する』

畳一枚につき1人、6畳なら6人でも問題ないとされていたが、現在は1.5畳に1人、ただし狭すぎる状況は変わらず。この雑魚寝状態は年に一度海の家に泊まるということであればよいですが、睡眠障害を持った子どもにとってはまずは安心安全な環境を提供しなければなりません。「そこまですることはないのでは。」という声をいただくこともありますが、困難を抱えた子どもにとって、そのまま社会に出た時、困難を引きずってしまい問題を起こしてしまうのが多くまた社会的損失にもつながります。繰り返し起こさないためにも初期投資として最高の環境を提供することが子どもにとっても社会とっても良いことなのです。

土井さんが語るファミリーホームの現場で「子どもの成長が我々にとって一番の喜びです。」と語っていたのが印象的に残っています。今回は全国にあるファミリーホームの中の一例としてお話をいただきましたが、困難を抱えた子どもたちにとって何気ない暮らしや住環境を整えることが大切であることは共通していることと思います。『子どもを社会で育てる』意義や使命感を感じられたお話であったと思います。

『まずは共感の輪を広げましょう』

「我々の活動は一人でも多くの方に、社会問題に取り組む活動を知ってもらい、共感してもらい、そして寄付していただく。こういった流れをつくっていきたい。」

まだまだ知らない方が多く、みんなで知らない人をどんどん巻き込んでいくことが最初の支援の一歩にもつながります。

「日本の預貯金は世界最大の宝物。この預貯金の1%が寄付にまわれば日本は大きく変わる」社会問題に取り組む団体の現場にまわれば即座に消費し、結果経済はまわるとのことです。一時はお金を出すことになるがまわりまわって自分にも還ってきます。

預貯金の1%を寄付にまわすことも大切ですが、まずは自分の家族や友人など誘い、共感の輪をどんどん広げていく行動は誰もができるのではないようでしょうか。

『ご参加いただきありがとうございました。』

セミナー終了後、多くの方にアンケートのご協力をしていただきました。寄付や社会問題への関心についてご協力いただいた皆さまから【高まった】とお答えいただきました。

ご意見やご感想について、「子育ては通常でも大変なのに困難を抱えた子たちと関わっていくことに本当に並々ならないことで誰にでもできるという仕事ではないと思います。どのような形で自らが携わっていけるか改めて考えていきたいと感じました。」

「できるだけ、次回の講演をお知らせしていきたいです。支援の輪を広げていきたいです。他の団体の活動内容も知りたいです。」

など多くの方からうれしいご感想をいただきました。これからも社会問題に取り組む団体を知ってもらい、出会いの場としてお越しいただければと思います。