新しい年を迎え、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りいたします。
当財団の代表理事 澤上 篤人 より、皆さまへご挨拶申し上げます。
今年は「お金をまわそう基金」にとって、大きな飛躍の年になると期待しています。
なによりも、これまで7年間の地道な活動が、ずいぶんと世に知られるところとなってきていることです。ありがたいことに、助成申請に関する問い合わせは100件を超えるまでになってきました。
前期は31団体に助成させていただき、うち新規が15団体でしたが、今期はもっと多くの団体に助成をお届けできるよう、スタッフ一同いまから気合を入れております。
一方、お預かりさせていただく寄付の伸びはイマイチで、まだまだ私ども「お金をまわそう基金」の力不足に切歯扼腕している次第です。
世の不条理や不平等に対し、真っ正面から取り組んでいる人たちの活動に、もっともっと社会の共感を高めていかなければなりません。それが、私ども「お金をまわそう基金」の使命であり、今年は一層の努力を傾注したいと考えております。
もともと、日本に寄付の文化を広めていこうで、私どもの挑戦がはじまっています。
日本社会は、貧困をはじめとして多くの問題を抱えています。社会的不合理はコロナ禍で一層加速しました。そんな中、国や自治体はコロナ対策等に多くの資金を投じてきた結果、大きくなる一途の社会問題に対応する余力は少なくなっています。
まして、昨年あたりから台頭してきた30年ぶりのインフレは、毎日の生活を脅かしだしています。インフレに最も影響を受けるのは、社会の中で弱い立場にいる方々です。
こういういう時こそ、寄付という社会的経済活動の出番です。社会をすこしでも良くしたいと思う一人ひとりが、自分のお金を通して活動に積極参加したいものです。
今年は、私ども「お金をまわそう基金」にとっても、皆さんにとっても挑戦の年です。 一緒に頑張って参りましょう。
2023年1月1日
公益財団法人お金をまわそう基金
代表理事 澤上 篤人