お金をまわそう基金へ寄付していただいている方が、寄付体験をざっくばらんにお話しする「Shall we KIFU?」。
第5回は、荒川 孝希さんにお話を伺いました。
現在、さわかみ投信株式会社の管理部で、投信計理として働いています。
寄付をすると、寄付された団体や社会だけでなく、自分の健康にも良いことが…?
寄付の素敵な一面を知って、行動するきっかけにしていただければ幸いです!
(現在コロナの状況を鑑み、当財団のグループ会社を中心にインタビューをしています。)
荒川さんの寄付体験
荒川さんが、初めてした寄付は何ですか?
東日本大震災の時ですね。大学時代に仲の良かった友人が福島県いわき市の出身だったので、友人の地元のために何か力になれないかなと思ったのがきっかけです。
それまでは、コンビニのおつり寄付くらいでした。
それまでは、コンビニのおつり寄付くらいでした。
あと、数年前にミャンマーのロヒンギャ難民の問題を聞いた時は、ユニセフにも寄付しました。
そうなんですね。東日本大震災は友人がきっかけだったのと比べると、ロヒンギャ難民はちょっと遠い存在ですよね。
そのモチベーションは何だったんですか?
そのモチベーションは何だったんですか?
何かでロヒンギャの記事を読んで、調べてみると「こんなに大変な状況なら手助けしたいな」と思ったんですよね。
ちょうどその頃、「日本人はあまり寄付しない」という記事を読んだ時期で、それも影響したのかもしれないです。
ちょうどその頃、「日本人はあまり寄付しない」という記事を読んだ時期で、それも影響したのかもしれないです。
今荒川さんは、お金をまわそう基金の子ども分野で毎月寄付をしていただいていますが、なぜそちらを選んだのでしょうか?
お金をまわそう基金には、寄付先に4つ分野がありますよね。どれも良くて悩みましたが、沢山お金があるわけではないのでどれか一つにしようと考えました。
それで、最も自助努力だけでは解決できない問題だと感じた、子ども分野を選びました。子どもに関する、寂しいニュースもけっこうあるじゃないですか。
だから、少しずつ毎月寄付することによって、少しでも子どもたちの役に立てばと思っています。
寄付は、大富豪だけの行為ではない誰でもできること
当社の理念にも関係あるのですが、カッコいいお金の使い方をしたいってのもありますよね。
昔、ビル・ゲイツ氏が寄付をしたという記事を読んだ時、「誰かのためにお金をつかうってカッコいいな。いつか、自分が大富豪になったら、そういう風に行動したいな」と思ったんです。
ですが、これもある本に、「アメリカではお金持ちだけじゃなくて、貧しい人も寄付をしている」と書かれているのを読んで、「あ、別にお金持ちにならなくても、今できる事なんだな」って思って、自然と寄付するようになりました。
そうなんですね。以前アメリカ人の知り合いに寄付について聞いたところ、「教会などで日常的に寄付してる」「困ってる人を助けるって、当たり前じゃない?」と話していたのを思い出しました。
文化の違いが感じられる点ですね。
文化の違いが感じられる点ですね。
そうですね。あと、僕は食べることが好きなんですが、ちょっと余ったお金で余分な食べ物を買って無駄な脂肪にするよりは、誰かの役に立った方がいいじゃないですか(笑)。
それは、一石二鳥ですね。
個別の団体の活動まであまり詳しく見られていないので、お金をまわそう基金の選ぶ先なら大丈夫だと思って、子ども分野の中での寄付先はお任せしています。
信じて託す、投資信託みたいなものですよね。
信じて託す、投資信託みたいなものですよね。
第二回のインタビューでも、そういう話になりました。個別に応援したい場合は自分で寄付先の団体を選び、大きなテーマに関心がある場合は分野を選ぶ。自分の興味や関心、寄付できる金額やかけられる時間によって自分の傾向を知れば、寄付方法も選びやすくなりますね。
お金を通して誰かの役に立つ
もともと自分は証券会社で働いていたのですが、リーマンショックを経験し、金融で人の役に立つのは難しいって感じたことがありました。
けど、さわかみ投信の長期投資という考え方を知って、「これなら人の役に立てるな」と思いました。
けど、さわかみ投信の長期投資という考え方を知って、「これなら人の役に立てるな」と思いました。
そうだったんですね。確かに同じ金融でも、どういうものにお金の流れを作っていくかで、役割は大きく変わっていきますよね。
そうですね。そういう意味で、寄付は短期的にも長期的にもより良い社会を作っていくための分かりやすいお金の流れだと思うので、もっと、多くの人が参加したらいいなと思っています。
寄付って聞いても、何となく「自分とは関係ないことかな」って感じる人もいるかもしれません。
ですが、自分と社会はつながってますので、「寄付は大人の義務」「当たり前」くらいに思って、その人の社会的役割に応じた金額を寄付するような文化になるといいんじゃないかなあと思います。
ですが、自分と社会はつながってますので、「寄付は大人の義務」「当たり前」くらいに思って、その人の社会的役割に応じた金額を寄付するような文化になるといいんじゃないかなあと思います。
こんな社会をつくりたい!
最後に、荒川さんの「こんな社会を作りたい!」を教えてください。
そうですね、活気や優しさのある社会にしたいなと思っています。
「活気」というと、投資でできるイメージです。例えば、個人が企業に投資をして、そこが伸びて株価が上がり、個人が経済的に自立をして、さらに投資したり消費したりする。
「優しさ」は、例えば寄付によって子どもが自立できて、その子供が大人になってまた誰かを助けて、そういう思いやりが続いていく。
自分の母校に寄付するとかもそうですよね。
自分の母校に寄付するとかもそうですよね。
そういう循環を作って、世の中を良くしていきたいです!
お金のまわし方次第で、様々な効果が期待できるということですよね。
ぜひ多くの人が行動し、お金をまわすイメージを体感してもらえたらと思います。今日はありがとうございました!
**編集後記**
ざっくばらんに明るくお金の話をする荒川さん。日々の情報から感じたことを、サッと実際に試してみるというフットワークの軽さが印象的でした。
「まずはできる範囲の金額から始めてみよう」と寄付する人が増えていけば、小さなしずくが集まって大河となるように、その流れは大きなものになっていくでしょう。
最近は寄付の手段も多様化し、現金以外にもポイント寄付やクリック募金など、様々な方法があります。まずは小さなひとしずくから、試してみても面白いかもしれません!
お金をまわそう基金 田川
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