2024年度事業完了のご報告(公益財団法人がんの子どもを守る会)

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2024年度事業完了のご報告(公益財団法人がんの子どもを守る会)

いつも、がんの子どもを守る会の活動にご理解とご支援を賜りまことにありがとうございます。

2024年度も、孤立感や不安を抱える小児がん患児・経験者やご家族に対し、不安や悩みを軽減し、相談者ご自身が課題解決の糸口を見つけることを目指して相談事業を行いました。

みなさまのご支援のおかげで、2024年度も相談事業を実施できました。

大変有難く心より御礼申し上げます。まことにありがとうございました。

【2024年度の相談件数と内訳】

■相談件数 2,069件
■相談者属性
母:53.9% 父:5.0% 本人(小児がん患者):23.4% きょうだい:1.8% その他親戚:0.1% 医療関係者:13.9% その他:1.8%
■相談時期
治療中:34.9% 治療終了:31.3% 亡くなった後:32.8% ターミナル:0.3% 不明:0.9%
■相談内容
医療:7.9% 療養生活:62.9% 社会生活12.8% 経済的問題:16.4%

小児がん患児・家族は、数ヵ月から年単位の長期にわたる入院生活を強いられることが多く、それまでの家庭生活や社会生活は一変します。

それと同時に、告知をどうするか、きょうだいのケアをどうするか、療養にともなう経済的負担にどう対処するか、学校をどうするかなど、家族は多くの問題に直面することになります。

小児がんの強力な治療は子どもの心身への負担も大きく、治療が終了した後も長期的な影響として身体的・精神的不調が残ることも稀ではありません。このように多くの不安や悩みを抱える患児・家族に対して、治療中はもちろん、治療を終えた後も、また子どもが亡くなった後も、継続的なサポートが必要とされています。

当会では、1973年に専任のソーシャルワーカーによる相談事業を開始し、以来相談支援を行っています。2024年度は、東京・大阪の事務所に常駐するソーシャルワーカーが相談に応じてきました。電話やメールでの相談の他、面接での相談も増えてきており、相談者が相談しやすい環境を整えるようにしてきました。

お金をまわそう基金を通して頂戴したみなさまからのご寄付は、東京・大阪の事務所の相談専用電話の通信料に充てさせていただきました。

できる限り電話がつながりやすく、且つ、相談内容について必要に応じて専門職間で即時検討ができる体制で相談を受けてきました。相談者は電話をかけるまでにもいろいろな心理的葛藤があると考えられるため、きめ細かな相談体制は非常に大切です。

みなさまのご支援のおかげで、当会では今年度もそれが果たせてきたものと考えております。改めまして、みなさまのご厚情に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

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