- 支援総額
- 722,476円
- 目標金額
- 1,980,000円
- 支援者数
- 144人
- 募集のこり
- 0 日
- 募集団体は 特定非営利活動法人ウルシネクスト です。
- 地域社会支援分野への寄付でもこの団体を支援できます。
- 支援総額は2022年11月30日現在のものです。
現在寄付募集中のプロジェクトはこちら
国産の漆の自給率はわずか5%!
※参照:『特用林産基礎資料』林野庁
「漆=Japanese lacquer」と言われるほど日本文化を象徴する「漆」が、自給率がわずか5%しかないことをご存じですか?
これは今に始まったことではありません。
戦後、石油化学の発展、ライフスタイルの変化などから国産漆の需要は大幅に減少しました。さらに高価な国産漆から比較的安価な中国産漆への移行が進み、現在国内で使われる漆の95%が主に中国産です。
しかし減少の原因はそれだけでしょうか?
「漆」は、自然の恵みを上手に活かし、モノを⾧く大切に使い、自然と共生した日本人の生活文化の象徴でもありました。
しかし、私たちは、便利さや効率と引き換えに、いつしか日々の暮らしから遠いところに追いやってしまったことにも原因があるのではないかと思います。
私たちは今、持続可能な社会の実現のために、解決しなければならない様々な社会課題を抱えています。自然と共に生きる暮らしを取り入れる方法の一つとして、漆の恩恵を見直し、活用しない手はありません。
「漆」は、はるか縄文時代から日本人の生活を、国の宝を、文化・芸術を支えてきた、日本が誇る天然素材です。この自然の恵み「漆」を、私たちは次の世代に受け継いでいく責任があります。
日本が世界に誇るサステナブルな天然素材「漆」を、私たちの手で増やし、次の世代の人たちに繋いでいきましょう!
「漆の森づくり」に是非ご支援ください!
国産漆を増やすには、Take Action(行動を起こすこと)が必要です!
平成27年に文部科学省より、平成30年以降、国宝、重要文化財の修復に使用する漆を国産に限定することの通達がなされました。
日本の大切な文化は、国産の漆で守って行きましょう、という決意です。
しかし、国宝や重要文化財の修復に必要不可欠な国産漆の生産は年々減少の一途を辿り、昭和26年に33,750kgだった漆の生産量は、2016年(平成28年)には僅か1,265kgまで落ち込んでいます。
修復に必要とされる漆が年平均2.2tと試算される中、生産量が約1.2tでは、必要な供給量を達成するには単純計算で毎年約1tの増産が必要となります。
生産地の努力もあり、2018 年には1.8tまで増加しましたが、漆は一朝一夕に増やすことができないため、1本1本地道に植え、育てる以外に方法はありません。
国産漆はまた、漆器に代表される伝統工芸文化など、先人達が守り続けた日本の文化、芸術、技術の分野や、新たな現代の工芸、プロダクトを創造するクリエイターのためにも必要です。
漆の未来を次の世代に繋いでいくためには、国産漆を増やし、安定的に生産、供給していく「Take Action(行動を起こすこと)」が不可欠なのです。
※参照:『特用林産基礎資料』林野庁、岩手県二戸市資料
漆は日本で生産できる再生可能な「地上資源」!
漆は天然由来の環境負荷の低いエコ素材です。
漆は、ウルシノキという樹木があれば採取できます。樹液を精製して塗料や接着剤、硬化剤など幅広い用途に活用可能です。
一度固まった塗膜は熱、湿度に強く、堅牢かつ強靱で、酸やアルカリにも侵されず耐薬品性にも優れています。
一連の利用工程において大量の水や電気使うなど多くのエネルギーを消費することもない、天然由来の極めて環境負荷の低いエコな素材です。
漆は、ウルシノキを適切に育てて管理すれば、枯渇することのない“再生可能な”地上資源“なのです。
その資源を採取するために、1本の成木になるまで10年から15年かかります。採れる漆の樹液は1本あたり200ml (牛乳瓶1本分) 程度です。
しかも採取後にその木は役目を終え伐採されてしまいます。果物のように、翌年も同じ木から同じ量の樹液を採ることが出来れば良いのですが、そうはならないため、毎年継続して植えることがとても重要です。
ウルシの木は自生しない樹木のため、人が植樹をし管理をしなければ、いずれ日本からウルシノキの資源は途絶えてしまいます。
漆を魅力ある産業に育てるために
漆は、100年の計の⾧期的な取り組みが不可欠です。現在従事されている方々は、日本の大切な文化を未来に繋いでいこうと誇りを持って取り組まれています。
しかし自然相手の厳しい労働環境や将来性の不透明さなどから、産地では深刻な後継者、従事者不足が大きな課題となっているのが現状です。
若い世代の人たちが、「漆を創る仕事ってクールだよね。頑張った分だけ収入も入るし、やりがいがあるよね」といった魅力ある産業に育っていかないと、漆の未来は決して明るくありません。
しかし最近では、昔漆の産地だった地域など、各地で漆を復活させようという動きが出始めてきました。行政を中心に、地域おこし協力隊制度の活用による人材育成など、様々な努力も行われています。
全国生産量の約70%を生産する岩手県や、原発事故による耕作放棄地の活用のために試験栽培を始めている福島県、新しい発想の里山テーマパークを作ろうしている秋田県などでは、漆の振興とともに地域の活性化にも繋げようと、植樹に取り組みたいという活動の輪が広がってきています。
一方で、継続してウルシの苗を植え、育て、管理していくためには、ウルシの種や苗の調達、植樹・除草ボランティアの確保、育成・成⾧管理など、すべての工程で費用がかかるため、ご賛同いただける方々からのより多くのご支援が必要です。
お金をまわそう基金のスタッフも参加した秋の植樹
(2021年11月、岩手県盛岡市上米内)
ご支援への感謝と、無事に育ってくれるよう願いを込めて…
皆さまのご支援のおかげで植樹地が増えてきました!
ウルシを種から成木に育て上げるのは、想像以上に大変です。
種の採取から始まって、脱穀、脱ロウ(種の周りがロウで覆われおり、吸水させるためにロウを取り除く作業)など、相当の労力や時間がかかることに加え、発芽率が約1割と低く、苗木まで育て上げるまでの歩留まりが悪いため、新たに取り組むには大きなハードルとなっています。
最近は鹿に芽を食べられてしまう獣害も深刻な状況です。
一粒の種から成木に育つ確率がかなり低いため、苗木に育てた状態で支援を行っています
そのほかに着手までの費用もかかります。
そのため、全国の育苗業者さんの協力を得て、予め約25~40cm程度の苗木に育てた状態で供給することで、成木に育つ確率が高まり、苗育成のための初期費用が抑えられます。
ウルシネクストは、ウルシの植樹を行う土地提供者や、地域、自治体などが取り組みやすいよう、NPOの活動の一環として、この苗木の提供や植樹の支援を行っています。
皆さまからのご支援のおかげで賛同者の輪が広がり、植樹地が着実に増えてきました!
岩手県盛岡市上米内・藪川、福島県飯舘村をはじめ、2021年は、岩手県紫波町、秋田県五城目町、宮城県南三陸町で植樹を行いました。
みなさまからのご寄付を活用させていただき、これまでに延べ約2,000本の苗木を提供することができました。さらに2022年は、神奈川県秦野市が候補地になる可能性があります。
2022年春・秋は、さらに2,000本の苗木を仕入れ、これらの地域への継続支援や、新たに取り組みを検討している地域に支援を広げていきたいと考えています。
漆の未来を次の世代に繋ぐため、皆さまのご支援を是非よろしくお願いします!
【寄付募集金額】
1,980,000円
【内訳】
・ウルシの苗木購入費用:1,980,000円(2,000本分)
※みなさまからのご寄付は、この苗木代に100%充てさせていただきます
※植栽時期:2022年春(4~5月頃)、秋(11月頃)を予定
ウルシネクストの活動
福島県飯舘村(2021年5月)
原発事故による耕作放棄地を活用して、農作物に代わる新たな産業育成として、国産漆の6次産業化を目指して試験栽培を行っています。
ウルシネクストの支援により村内3カ所に約1,100本(2019年600本、2020年500本)のウルシ苗木の植樹を実施。2021年5月には、昨年コロナ禍で出来なかった防草シート張り、獣除けの金網設置、草刈りなどの圃場整備を行いました。
あとは試験栽培が成功するを祈るばかりです。
2022年春には追加の植樹も予定しています。
助成金は活動を継続していくための心強い支えとなっています。
震災からの復興はまだまだこれからです。引き続きのご支援よろしくお願いします!
岩手県盛岡市上米内(2021年11月)
無人駅「上米内駅」を活動の拠点として、国産漆を増やすために地元の団体が中心となって、「漆の森づくり」を行っています。
多くの賛同者からの様々なご支援のおかげで、2019年は2,440本、2020年5,000本、2021年5,000本の植樹を実施しました。
そのうちお金をまわそう基金からの助成金でこれまで約1,900本分を支援することができました。皆さまからのご支援に感謝いたします。
「漆の森づくり」の活動はまだまだ始まったばかりです。
上米内を岩手第2の漆の産地に育て、国産漆の生産不足解消に貢献していきたいと思っていますので、皆さまのご支援よろしくお願いします!
植樹への参加もwelcomeです!
岩手県紫波町(2021年7月)
紫波町内においてウルシ産業の振興をはかる取り組みと、ウルシネクストと活動を共にする他2団体との取り組みにそれぞれ共感し合い、2021年7月にウルシ産業の振興に関する基本協定を4者で結ぶことになりました。
11月6日には、協業の第1弾として、環境新世紀みらい宣言20th記念「ウルシモリモリプロジェクト」と題して、町有林への植林イベント(100本)を開催しました。
この新たな取り組みにも、今後、基金の助成金を活用させていただき、苗木の支援を行っていきたいと思います。
秋田県五城目町(2021年10月)
五城目町は、村を中心に新しい発想の里山テーマパークを作ろうとしている注目の地域で、ウルシの育成も計画しています。
コロナ禍の影響で春から秋に植樹が順延されましたが、10月30日にお金をまわそう基金の助成金から試し植えのための苗木15本を支援しました。
来年は本格的に300本の植樹を計画しており、この支援も助成金を活用して行いたいと考えています。皆さまのご支援により、ウルシの振興ための東北での連携がより一層強くなってきています!
ウルシネクストのあゆみ
The Japan Times Satoyama & ESGアワードにてSatoyama部門優秀賞を受賞
(2019年9月、後列右から3人目:ウルシネクスト代表理事 柴田幸治)
ウルシネクストは、漆を増やす、活かす、使う、伝える活動を通じてSDGsに取り組み、持続可能な社会の実現に取り組むNPOです。
漆を育てるところから漆を使って生活や社会をより良くするところまで、漆の川上から川下までの「漆と社会をつなぐ」イノベーションに取り組んでいます。
2018年青森県、岩手県にて約6,000本のウルシの苗を生産
2019年3月岩手県の漆産業の振興にご支援いただいている日本航空本社にてウルシの種の販売会を実施
2019年3月青森、秋田、岩手、宮城、大阪、三重、鳥取、愛媛、大分にてウルシの苗の生産を開始
2019年4~5月岩手県盛岡市上米内の植樹を支援
2019年5月福島県飯舘村にて被災地復興漆生産プロジェクトを支援
2019年9月明和地所モデルルーム・ギャラリー(表参道)にて、「漆のある暮らし」をテーマにしたワークショップを開催
2019年9月The Japan Times Satoyama & ESGアワードにてSatoyama部門優秀賞を受賞
「漆を増やす、活かす、使う、残す」という漆に関わる一気通貫の活動を通じて、地域で循環する経済の確立に寄与している点に評価を頂きました。
2019年10月~ 奈良県曽爾村の山と漆プロジェクトを支援
2019年11月日本政府公式SNSがウルシネクストの取り組みを国内外に紹介(英文)
2019年11月岩手県盛岡市上米内、藪川の植樹を支援
2020年5月岩手県盛岡市上米内、福島県飯舘村の植樹を支援
2020年9月漆×SDGs訴求を目的に「漆SDGsバッジ」を開発、クラウドファンディングを実施
2020年11月岩手県盛岡市上米内の植樹を支援
2021年4~5月岩手県盛岡市上米内の植樹を支援
2021年5月福島県飯舘村の圃場整備
2021年7月岩手県紫波町とウルシ産業の振興に関する基本協定締結実施
2021年10月秋田県五城目町、宮城県南三陸町の植樹を支援
2021年11月岩手県紫波町、岩手県盛岡市上米内の植樹を支援
支援先の皆様からの声
(敬称略)
【福島県飯舘村議会議員:佐藤健太】
飯舘村の冷涼な気候は、日本一の漆の産地・岩手県二戸市浄法寺と似ていることや、福島には会津塗の文化があり、漆に関しての技術的な連携も図りやすいことなども取り組むきっかけとなりました。
同時に注目したいのは、漆が天然樹脂であることです。合成樹脂であるプラチック廃棄物が世界の海洋を汚染していることも知りました。漆は、素材として合成樹脂であるプラスチックに代えて様々な分野で新しい製品が開発できる可能性があります。国連が主導するSDGs(持続可能な開発目標)に合致した、新たな産業に育てられるのではないかと考えています。
まずは試験栽培によって飯舘の地でしっかりと育つのか、放射性物質が漆に及ぼす影響がないかを確かめつつ、私たちはウルシネクストや関係者の皆様と手を携え、国産の漆液採取とSDGsに沿った6次産業化、そして何より飯舘の漆が日本の国宝・重要文化財の保存修理の役に立てることを目指して、飯舘の畑で漆を育てる試みを始めます。
【盛岡里山フォレストリー代表:細越確太】
6年前に約50ヘクタールの山林を所有する実家を継ぐために、岩手県盛岡市上米内地区に帰郷、山林の活用策を考えるために手入れをしていたところ、ウルシの木を発見したのが漆の振興に携わることになったきっかけです。
後に国産漆が圧倒的に不足していること、日本が世界に誇る漆文化が存亡の危機に陥ってしまうということを知りました。加えて上米内に戻って直面したことは、やはり高齢化、労働力人口の流出、少子化による次世代人口の減少が確実に進行している地域の実態でした。
上米内に漆の森が復活すると、国産漆の生産にも貢献できるし、何より上米内の地域の活性化にも繋げられると思い、盛岡里山フォレストリーを立ち上げ、ウルシネクストや関係する皆様からの植樹の支援をいただき、昨年から漆の栽培を始めました。将来的には、上米内を漆の森に育てて、上米内の新たな産業にしたいというのが私の願いです。
賛同者からの声
(敬称略)
【株式会社浄法寺漆産業 代表取締役社⾧:松沢卓生】
ウルシネクストが取り組んでいる活動は、これまでそれぞれの漆、漆器産地内に留まりがちだった漆振興の取り組みを面的に繋ぐ取り組みで、画期的です。
また、主体となっているのは漆職人や作家さんなどの漆関係者ではなく、別のバックグラウンドを持つ方々で構成されています。それにより、今までにない発想や連携が可能となっています。
縄文時代から続いてきた日本の漆文化の伝統を踏まえながら、新しいことに果敢に挑戦しつつ将来へ引き継いでいくためのハブ組織として大いに期待しています。
【宮城大学 事業構想学群 価値創造デザイン学類 教授 漆造形家:土岐謙次】
古代ローマ時代にコロッセウムが作られたのち、実は千年以上の断絶を経て、今から約150年前に再発明され、いまや世界中で社会基盤になっているコンクリート技術。
日本では奈良時代に仏像制作で使われた漆と麻布で造形を作る乾漆技術は、同様に1,300年の断絶を経て現代で再評価され、未来の社会基盤を支えるような素材技術になってもおかしくないくらいの性能を持っています。
私たちは乾漆の構造材としての力学的物性を検証し、乾漆を航空宇宙や自動車産業で使われている最先端素材の繊維補強樹脂の一種と捉え、「構造乾漆」と名付け、その構造的・デザイン的可能性を研究しています。
100%植物資源で合成樹脂を代替できる未来を目指す点で、宮城大学土岐研究室ではウルシネクストの活動に大いに賛同し、漆を増やす植樹活動を支援しています。
【日本航空株式会社 総合政策センター 地域活性化推進部 マネージャー:安田勝広】
これまで日本航空は、日本の伝統「漆文化」の振興と保護発展を応援すべく、国産漆の70%を生産している岩手県の浄法寺漆を100%使用したオリジナル漆器商品の開発・販売を行ってきました。
昨年3月には、JALグループ独自の取り組みとして「国産漆の苗木を育てて地域活性化!プロジェクト」を立ち上げ、JALグループ社員の協力のもと、実際に現地に出向き植樹の支援活動を行っています。ウルシネクストと共に、これまで岩手県盛岡市上米内、藪川と福島県飯舘村で植樹の支援をさせていただきました。
国産漆不足問題の解消のため、今年も引き続き植樹の支援活動に取り組んで参ります。植樹の輪が各地に広がり、「漆文化」を将来に繋いでいくためのお役に立てばと願っております。
【株式会社和える 代表取締役:矢島里佳】
私たち「和える」は、「日本の伝統を次世代につなぐ」ために誕生しました。日本の伝統産業の職人さんとともに、赤ちゃん・子どもの頃から使える伝統産業品をオリジナルで作り販売をしています。
そんな中、日本の伝統産業の原材料の多くは海外に頼っている、中でも漆は9割以上が海外の方にお世話になっている状況である、ということが気がかりでした。
漆などの原材料も、日本国内で調達できる取り組み、aeru satoyama事業を立ち上げたいと思っていたところ、理事長の柴田さんとの出逢いがありました。 発芽率が低く育てるのが難しい漆の木の育成に、果敢に挑戦され、国産の漆を増やそうとされているウルシネクストさんの取組みに賛同いたします。次世代のために、ぜひ協業させていただければ嬉しいです。
【FEEL J 株式会社 代表取締役社長 ウルシスト®:加藤千晶】
2020年、各地でウルシの植栽が始まる春に、新型コロナウィルスの世界的パンデミックが発生しました。ある感染症研究者が、最近の感染症の頻発や拡散は「人と自然との距離感」の変化や「社会の巨大都市化とグローバル化」に起因する、と語っていたのが印象に残っています。
こうした地球全体が直面する問題の多くは、いま日本の漆が抱えている課題と共通しています。私たち日本人は1万年以上もの間、漆という自然の恵みを日々の営みに活かし、そのやさしさや美しい強さに喜びを見出してきました。
今後、人類は様々なウィルスとある程度共存の道を探り、社会の仕組みや価値観も変化していくのだと思いますが、その方向性を決めるのは、私たち個々人の小さな選択と決断の蓄積です。
漆を通じてSDGsに取り組むウルシネクストの活動が、自然と共生する心豊かな未来へ向けての私たちの選択を後押しをしてくれると期待しています。
【YUI JAPAN 代表 漆芸プロデューサー:中根多香子】
伝統工芸を伝える一介の者として、危機感そして希望をもって、漆の森づくりに関わりたいと考えています。
なぜなら漆は、世界中で求められている、省エネルギーで持続可能な社会の実現に寄与することができるからです。
現代社会において、海洋プラスチック問題や環境汚染が喫緊の課題となっています。漆器は、原料や道具すべてに自然のものを用い、製作過程でCO2を排出しません。また、私たちが長く大切に受け継ぎ、最後は環境を汚染することなく土に還ります。
しかし、日本の心とも言える漆文化が、今途絶えようとしています。漆文化を未来の子ども達へ継承するためには、安定した国産漆の供給が何より必要です。
ウルシネクストの「漆を育て、またその漆を使って生活や社会をより良くする」という取り組みは、自然との共生が叶う未来への第一歩。漆の持つ新たな可能性に期待しています。
代表者からのメッセージ
理事長 柴田 幸治
日本人は縄文時代から幾世にも渡って漆の森を守り、漆という自然の恵みを上手に活かしてきました。 漆は日本人に深く関わり、日本の文化、芸術、建築、生活を支え、そして古くから外国人を魅了する優れた工芸品を支えてきました。 その日本の漆が、今危機を迎えています。 先人たちから受け継いだ漆の文化と伝統を次の世代に伝えていく、そして漆をもっと社会のために役立てたい、それが私たちの思いです。 持続させていくためには多くの方のご理解とご支援が必要です。 |
当プロジェクトの事業計画
事業名 | 漆の増産による文化財の保護と地域の活性化を目的とした漆の森づくり |
事業実行団体 | 特定非営利活動法人ウルシネクスト |
事業内容 | 危機的に不足している国産漆の生産を増やし後世に繋げるべく、主要産地や漆の復活、地域活性化に取り組む地域を中心に、植樹地として提供いただける所有者の土地を活用してウルシの苗木を植樹し、漆の森づくりを行う。
国産漆を持続可能なものにしていくことで、文化財保護や地域振興に貢献する。 |
総事業費 | 1,980,000円 |
事業期間 | 2021年12月1日~2022年11月30日 |
当サイトでの募集金額 | ・ウルシの苗木購入支援費用: 1,980,000円
・植栽時期: 2021年春(3月~4月頃)、秋(11月頃)を予定 ・みなさまからの寄付金はウルシの苗木代に100%充てさせていただきます。 |
コメントを残す
団体への応援メッセージなどお待ちしております。
チェーンソー
2023/02/17※ いただいたコメントは事務局確認後に公開させていただきます。事務局が不適切と認めるコメントについては、公開いたしません。