国内の漆生産量を増やし、漆文化を次の世代に!

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国内の漆生産量を増やし、漆文化を次の世代に!
支援総額
166,497
25.2%
目標金額
660,516
支援者数
30
募集のこり
297

代表者からのメッセージ

日本人は縄文時代から幾世にも渡って漆の森を守り、漆という自然の恵みを上手に活かしてきました。漆は日本人に深く関わり、日本の文化、芸術、建築、生活を支え、そして古くから外国人を魅了する優れた工芸品を支えてきました。
その日本の漆が、今危機を迎えています。

漆はウルシノキの樹液という天然素材であり、安全で安心、きちんと育てることで何度でも再生が可能です。そして漆の利用によって自然環境を汚したり破壊することも、その採取から製品作りの工程において大量のエネルギーを使うこともありません。持続可能な社会に貢献する期待できる素材でもあります。

先人たちから受け継いだ漆の文化と伝統を次の世代に伝えていく、そして漆をもっと社会のために役立てたい、それが私たちの思いです。

漆は、木を育てて樹液を採るまでには、相当の手間と長い時間がかかります。一朝一夕に増やすことは叶いません。日本から漆が消滅しないよう、まず私たちは漆を増やすため、活動に賛同していただける地域・団体への苗木や植樹の支援に取り組んでいます。

活動を持続させていくためには多くの方のご理解とご支援が必要です。
どうぞ私たちの活動をご支援ください。よろしくお願い致します!

特定非営利活動法人ウルシネクスト
理事長  柴田幸治

ウルシネクストが取り組む「漆」の社会課題

「漆」は、はるか縄文時代から日本人の生活を、国の宝を、文化・芸術を支えてきた、日本が誇る天然素材です。しかし、この自然の恵み「漆」と漆文化が、今、存続の危機にあります。

日本文化を象徴する「漆(Japanese lacquer)」ですが、実は以前から国内需要は外国産、特に中国産に依存してきました。自給率は、40年以上にわたって1~5%程度という低さです

その頼りの中国産漆も年々減少し、ついに昨年(2021年)には輸入量が22トンと、1980年比で94%も落ち込みました。背景には中国の経済発展による仕事の選択肢の増加や、それに伴う山村での漆採取者の高齢化による担い手不足があります。

《漆の国内生産量・輸入量の推移(単位kg)》

資料:林野庁 林業白書 特用林産物生産統計調査をもとに当財団作成

このままでは国内需要に深刻な影響を与えるばかりではなく、漆や漆文化そのものが途絶えてしまいます
私たちは次の世代に漆を受け継いでいく責任があります。
将来的に漆を安定的に確保するためには、「永年の依存から脱却して国内の漆生産量を増やす」これに勝る近道はありません

ウルシネクストの活動と実績

一口に「国内の漆生産量を増やす」と言っても、漆は100年の計の長期的な取り組みが不可欠です。

現在生産に従事されている方々は、日本の大切な文化を未来に繋いでいこうと誇りを持って取り組まれています。しかし自然相手の厳しい労働環境や将来性の不透明さなどから、産地では深刻な後継者、従事者不足が大きな課題となっているのが現状です。若い世代が、漆の生産にやりがいを持って携われるよう、魅力ある産業に育っていかないと、漆の未来は決して明るいものではありません

明るい兆しもあります。2015年に文部科学省より、2018年以降、国宝、重要文化財の修復に使用する漆を国産に限定することの通達がなされて以降、産地の努力により、国内生産量は少しずつ上向いてきています。

また、各地で漆を盛り上げようという動きが出始めてきました。岩手県では漆で地域の活性化を目指す上米内や、原発事故による耕作放棄地の活用のために試験栽培を始めている福島県飯館村、新しい発想の里山テーマパークを作ろうしている秋田県五城目町などでは、団体や有志を中心に漆の生産と共に地域の振興に繋げようと、植樹活動の輪が広がってきています。

ウルシネクストでは、これらの地域で土地提供者や団体などが取り組みやすいよう、苗木の提供や植樹活動の支援を行っています。2022年は新たに「相模漆」の復活に有志で取り組み始めた神奈川県秦野市への支援も始まりました。

お金をまわそう基金を通じたみなさまからのご支援のおかげで、これまでの3年間で、岩手県盛岡市上米内に1,932本、福島県飯舘村に30本、秋田県五城目町に15本、神奈川県秦野市に50本と、合計2,027本の苗木を提供することができました

育成の難しさや深刻化する獣害被害の影響などで、15年後すべて成木に成長できるわけではありませんが、この本数は単純計算で約400kgの漆が採取できる量に相当します

今回の助成事業でウルシネクストが取り組むこと

これまでの苗木の支援を通じて一層連携が深まった福島県飯館村と、今年から新たに支援を始めた神奈川県秦野市に、それぞれの地域課題や目標に寄り添いながら、継続的に苗木の支援や植樹活動、育成のサポートを行うことで、国産漆の復興に繋げていきたいと考えています。

◇福島県飯舘村◇

飯舘村では震災復興の一環で耕作放棄地を活用し、2019年の春から漆の試験栽培を行っています。防草シート張り、獣除けの金網設置、草刈りなどの丁寧な作業の効果もあり、順調な生育を見せています。

2023年は成木への成長環境を整えるためにこれらの苗木200本ほどを間引き、福島県会津若松市の新規植栽地に植え替えを行います。

漆器の産地でもある会津若松市の方たちとの連携で、福島県全体で漆の生産を徐々に引き上げていく試みです。

 

◇神奈川県秦野市◇

歴史的に漆にゆかりのある秦野市では「はだの一世紀の森林づくり構想」を提唱しています。

ウルシネクストでは2023年に新規植栽地1~2カ所を開拓。

教育的・歴史的視点から「相模漆」の価値を再確認し、丹沢を「漆の里」として復活させる取り組みを始めた秦野市や地元企業、有志団体と協力し、ウルシの苗木200〜300本を植樹します。

ご寄付の使いみち

皆様からのご寄付はすべて、飯館村、会津若松市、秦野市での植樹支援と、植栽地を増やすための苗木の調達費用に充てさせていただきます。

《内訳》

○苗木支援のための調達費用:297,000円  ※1,000円でウルシの苗木1本の支援につながります。

○植樹支援のための旅費交通費:137,814円

○苗木や資材の運搬費用、梱包等資材費用:85,902円

○運搬用車両費用:70,950円

○飯館村での間引き作業のための地元協力者への謝礼:68,850円

○合計:660,516円

ご支援のお願い

国内の漆生産量を増やしていくためには、主要生産地の生産量を増やすだけではなく、地域ごとに根付いていた漆文化を呼び起こすと共に、天然素材「漆」の価値を見直し、後世に伝えていく、一歩ずつの地道な取り組みが必要だと考えています。

もはや先送りはできません。

 

 

私たちウルシネクストの飯館村や秦野市での一つひとつの取り組みが、少しでも未来に繋がることを信じて活動をしています。

自然の恵みを上手に活かし、モノを長く大切に使い、自然と共生する日本人の生活文化の象徴「漆」。

この漆を次の世代に繋いでいくため、皆さまの温かいご支援を何卒よろしくお願いします!

支援先の皆様からの声

(敬称略)

福島県飯舘村議会議員:佐藤 健太

飯舘村の冷涼な気候は、日本一の漆の産地・岩手県二戸市浄法寺と似ていることや、福島には会津塗の文化があり、漆に関しての技術的な連携も図りやすいことなども取り組むきっかけとなりました。

同時に注目したいのは、漆が天然樹脂であることです。合成樹脂であるプラチック廃棄物が世界の海洋を汚染していることも知りました。漆は、素材として合成樹脂であるプラスチックに代えて様々な分野で新しい製品が開発できる可能性があります。国連が主導するSDGs(持続可能な開発目標)に合致した、新たな産業に育てられるのではないかと考えています。

まずは試験栽培によって飯舘の地でしっかりと育つのか、放射性物質が漆に及ぼす影響がないかを確かめつつ、私たちはウルシネクストや関係者の皆様と手を携え、国産の漆液採取とSDGsに沿った6次産業化、そして何より飯舘の漆が日本の国宝・重要文化財の保存修理の役に立てることを目指して、飯舘の畑で漆を育てる試みを始めます。

金継ぎ教室 淘 主宰 丹沢MON合同会社:平野 君子

神奈川県西部、丹沢山麓にある森林観光都市秦野。かつて相模漆の産地として、小田原や日本橋へ、漆を流通させていた歴史があります。

私が主催する金継ぎ教室 淘では、10周年を記念して「使うウルシから、作るウルシへ」というスローガンを掲げ、漆を植える活動をしたいと考えておりました。一方で、2021年3月より秦野市のヤビツ峠レストハウスの運営を任される事となり、峠を訪れるサイクリストのお客様との出会いをきっかけにウルシネクストの皆様から苗をご提供いただく事となりました。

仏ヴェルサイユ宮殿の修復に携わる職人が金継ぎの展覧会を訪れ、繕った部位を見て「これは焼かないのか?」としきりに尋ねました。漆は生産から製品化へ至るまで火を使う必要がありません。とてもSDGsなマテリアルと云えます。そしてその美しさはJAPANと表現されるほど麗しい日本文化を背負う魅力が溢れています。

しかし、非常に強いかぶれ成分を有します。だからこそ、昔から山里の人々が管理し栽培をしてきました。同時にそれは衛生を保持する殺菌力でもあります。地球環境が激変する中、植物の力を上手に暮らしに取り入れたいと考えています。

賛同者からの声

(敬称略)

宮城大学 事業構想学群 価値創造デザイン学類 教授 漆造形家:土岐 謙次

古代ローマ時代にコロッセウムが作られたのち、実は千年以上の断絶を経て、今から約150年前に再発明され、いまや世界中で社会基盤になっているコンクリート技術。

日本では奈良時代に仏像制作で使われた漆と麻布で造形を作る乾漆技術は、同様に1,300年の断絶を経て現代で再評価され、未来の社会基盤を支えるような素材技術になってもおかしくないくらいの性能を持っています。

私たちは乾漆の構造材としての力学的物性を検証し、乾漆を航空宇宙や自動車産業で使われている最先端素材の繊維補強樹脂の一種と捉え、「構造乾漆」と名付け、その構造的・デザイン的可能性を研究しています。

100%植物資源で合成樹脂を代替できる未来を目指す点で、宮城大学土岐研究室ではウルシネクストの活動に大いに賛同し、漆を増やす植樹活動を支援しています。

FEEL J 株式会社 代表取締役社長 ウルシスト®:加藤 千晶

2020年、各地でウルシの植栽が始まる春に、新型コロナウィルスの世界的パンデミックが発生しました。ある感染症研究者が、最近の感染症の頻発や拡散は「人と自然との距離感」の変化や「社会の巨大都市化とグローバル化」に起因する、と語っていたのが印象に残っています。

こうした地球全体が直面する問題の多くは、いま日本の漆が抱えている課題と共通しています。私たち日本人は1万年以上もの間、漆という自然の恵みを日々の営みに活かし、そのやさしさや美しい強さに喜びを見出してきました。

今後、人類は様々なウィルスとある程度共存の道を探り、社会の仕組みや価値観も変化していくのだと思いますが、その方向性を決めるのは、私たち個々人の小さな選択と決断の蓄積です。

漆を通じてSDGsに取り組むウルシネクストの活動が、自然と共生する心豊かな未来へ向けての私たちの選択を後押しをしてくれると期待しています。

株式会社和える 代表取締役:矢島里佳

私たち「和える」は、「日本の伝統を次世代につなぐ」ために誕生しました。日本の伝統産業の職人さんとともに、赤ちゃん・子どもの頃から使える伝統産業品をオリジナルで作り販売をしています。

そんな中、日本の伝統産業の原材料の多くは海外に頼っている、中でも漆は9割以上が海外の方にお世話になっている状況である、ということが気がかりでした。

漆などの原材料も、日本国内で調達できる取り組み、aeru satoyama事業を立ち上げたいと思っていたところ、理事長の柴田さんとの出逢いがありました。

発芽率が低く育てるのが難しい漆の木の育成に、果敢に挑戦され、国産の漆を増やそうとされているウルシネクストさんの取組みに賛同いたします。次世代のために、ぜひ協業させていただければ嬉しいです。

団体概要

団体名 特定非営利活動法人ウルシネクスト
所在地 秋田県秋田市
お問い合わせ 電話:070-9030-2824

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当プロジェクトの事業計画

事業名
国内の漆生産量を増やし、漆文化を次の世代に繋げるために!
事業実施団体 特定非営利活動法人ウルシネクスト
事業内容 漆の森づくり事業、苗木支援を通じて連携が深まった福島県飯舘村と神奈川県秦野市に、継続的に苗木や植樹・育成の支援を行うことで、将来的な地域振興、国産漆復興に寄与、貢献する事業。

震災復興の一環で漆の試験栽培を行う飯舘村では、苗木の成長に伴い成木への生育環境を整えるため一定数間引きをし、同じ福島県として飯館村の取り組みに賛同し協力を申し出た会津若松市の畑に移植を行い、域内連携、活動の醸成に繋げる。

歴史的に相模漆の産地だった神奈川県秦野市では、植樹を通じて地元への歴史の啓蒙と共に、将来的な相模漆の復活に繋げる。

事業実施期間 2022年12月1日から2023年11月30日
総事業費 750,480円
当サイトでの
募集額
【募集額】
660,516円【内 訳】

  • 旅費交通費:137,814円
  • 消耗品費:10,522円
  • 通信運搬費:75,380円
  • 借料・賃貸料:70,950円
  • 謝礼金:68,850円
  • ウルシの苗木購入代:297,000円

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