めざせ漆の里 飯舘村の未来のために!

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めざせ漆の里 飯舘村の未来のために!
支援総額
0
0%
目標金額
720,924
支援者数
00
募集のこり
365

ごあいさつ

ウルシネクストは、お金をまわそう基金の助成先団体に選んでいただいてから、お陰さまで7期目を迎えることができました。

皆さまから多くのご支援や応援を継続していただいていることは、事業推進の大きな励みになっています。心より感謝申し上げます。

先人たちから受け継いだ漆の文化を次の世代に伝えていく、そして漆をもっと社会のために役立てたい、それが私たちの想いであり、活動の原点です。

漆は、安全で安心、しっかり育てることで何度でも再生が可能な天然素材です。自然環境を汚したり、採取から製品作りの工程で大量のエネルギーを使うこともありません。

しかし漆の自給率は未だに10%未満です。その漆が日本から無くならないよう、まず私たちは漆を増やすため、活動に賛同していただいた地域・団体にウルシ苗を提供し、協働で植樹に取り組んでいます。

今回の事業の対象となる福島県飯舘村は、皆さまのご支援のおかげで試験栽培も順調に進んでおり、若木ながら漆が出る可能性のある木になるまで育てることができました。ここで植栽当初より懸念していた原発事故による安全性の確認のために、放射能検査を実施したいと考えております

生育管理同様、放射能検査のための漆搔き作業も手間と時間がかかる根気のいる作業になります。この検査を実現するため、是非皆さまの引き続きのご支援を、何卒よろしくお願いいたします!

特定非営利活動法人ウルシネクスト

理事長  柴田幸治

ウルシネクストの取り組み

国産漆を復活させましょう!

「自然と共生した持続可能な社会の実現を!」と唱われて久しくなりますが、言葉で表現するだけではなく、日常的に行動に移せているでしょうか? レジ袋の有料化とマイバックの持参によってプラスチックゴミを減少させるはずが、いつの間にかマイバックがファッション化し、短期間で消費され、新たなプラスチックゴミにすり替わってはいないでしょうか?

古来、私たち日本人は、自然と共生し良いものを長く使う文化を確実に受け継いできているはずです。その象徴とも言える「漆文化」を、もっと日常生活の中で見直し、漆の利活用を社会に浸透させていくことで持続可能な社会の実現につなげていきたいと考え、私たちは活動をしています。

「漆」は、再生可能な地上資源で、環境にも人にも優しい、日本が誇る天然素材です。

縄文時代から日本人の生活を、国の宝を、文化・芸術を支えてきました。しかし、残念ながら、その国産漆の生産量は、1980年には6.6トンありましたが、2022年には1.8トンにまで減少しています。輸入量も激減していますが、それでもなお、需要の大半を中国産漆に依存しているのが現状です。

 

2015年に文化庁より国宝や重要文化財を修復する場合、原則として国産漆を使用するよう各都道府県に通達があったことは、増産に向けて弾みがつくきっかけにはなりました。しかし、原木が育つまでの期間を考えると、2030年頃までは、重要文化財の保存修復に必要な年平均約2.2トンには満たない量で推移するだろうと推測されています。

文化財の保存修復に必要な量もしばらく賄えないということは、これまで国産漆の需要の厳しい時に、自らの作品に使用することで地道に国産漆を支えてこられた漆芸家の方々への手元には、さらに届きにくい、ということになります。

保存修復用途はもとより、こうした漆芸家や漆業界の下支えをされてきた方々、漆の新たな用途を模索するこれからの作家さんたちが、国産漆を使っていけるようにするためには、需要と生産の関係性を良いスパイラルに持っていきながら、絶対量を増やしていく必要があります。

ウルシネクストは、福島県飯舘村、会津若松市、神奈川県秦野市などで地元の有志たちと植栽事業を広め、漆の産地を増やしていく取り組みを行っています。

今回の助成事業でウルシネクストが取り組むこと

今回の助成事業では、原発事故の影響により耕作放棄地となった畑で、農作物に代わる新たな産業育成のために漆の試験栽培を行っている福島県飯舘村での取り組みを、次のフェーズに持っていきたいと考えています。それは放射能検査です。

これまで力を入れてきた生育管理の甲斐もあって、6年を経て250~300本のウルシが3m以上に成長するなど、順調に育ってきています。漆生産の専門家に視察に来ていただいたところ、このくらいの若木でも漆液を採取することは可能とのご意見をいただき、今後のための重要かつ必要なステップとして、植栽当初より懸案だった放射能検査を行うことにしました。

漆文化の保護・継承や地域振興に貢献するという大きな目的において、漆の放射能検査を無事にクリアできれば、飯舘村の漆が様々な用途で役立つよう、具体的な構想を描けるようになります。

検査機関からの要請では、検査に必要な漆は最低350mlと言われています。理想は1,000mlです。まだ若木のため、シーズン内に採取できる漆の量は1本あたり10ml程度と想定して、35本~100本ほどの本数の漆搔きが必要となります。漆搔きは木に傷をつける毎に4日以上休ませながら約6カ月間にわたって採取していかなければなりません。

そのためにも今回の事業では、奥久慈の漆生産の専門家のご協力のもと、6月から10月までのシーズン、飯舘村に漆搔きに通い、検査に必要な量の漆の採取を是非行いたいと考えています。

例えば漆器や漆塗りのお箸は、食事のために口に付ける道具です。農作物同様、放射能検査で基準値をクリアすることはとても重要です。風評被害を未然に防ぐためにも、「飯舘村の漆は安全」という科学的根拠を得ることは、踏まなければならないステップなのです。

飯舘村の250~300本のウルシは、漆搔き職人1名が生計を立てるために1シーズンで必要な本数とされています。

国内第2の漆の生産地、茨城県奥久慈・大子と、会津漆器で有名な会津若松市を擁する福島県との広域圏に飯舘村の漆畑が加わることになれば、国産漆を増やす大前提として、漆搔き職人や漆芸家など志を持っている方々の活躍の場を増やすことにもつながり、後継者の育成や技術の継承にも貢献できるものと考えています。

飯舘村からのメッセージ

【福島県飯舘村議会議員:佐藤 健太】

飯舘村の冷涼な気候は、日本一の漆の産地・岩手県二戸市浄法寺と似ていることや、福島には会津塗の文化があり、漆に関しての技術的な連携も図りやすいことなども取り組むきっかけとなりました。

同時に注目したいのは、漆が天然樹脂であることです。合成樹脂であるプラチック廃棄物が世界の海洋を汚染していることも知りました。漆は、素材として合成樹脂であるプラスチックに代えて様々な分野で新しい製品が開発できる可能性があります。国連が主導するSDGs(持続可能な開発目標)に合致した、新たな産業に育てられるのではないかと考えています。

まずは試験栽培によって飯舘の地でしっかりと育つのか、放射性物質が漆に及ぼす影響がないかを確かめつつ、私たちはウルシネクストや関係者の皆様と手を携え、国産の漆液採取とSDGsに沿った6次産業化、そして何より飯舘の漆が日本の国宝・重要文化財の保存修理、漆文化の継承の役に立てることを目指して、飯舘の畑で漆を育てる試みを行っています

寄付のつかいみち

皆様からのご寄付は、漆採取のための専門家の派遣費用及び漆搔き技術の継承の一環で、飯舘村に常備する漆搔き道具一式の製作費、付随する旅費交通費に充てさせていただきます。

◎3,000円のご寄付で約3mlの漆を採取することにつながります。

◎25,000円のご寄付で漆搔き道具5点セットのうち1点を製作することができます。

ご支援のお願い

ウルシネクストは、設立直後からお金をまわそう基金の助成先団体に選んでいただき、お陰さまで7期目を迎えることができました。これも一重に多くの皆さまからの温かいご支援の賜と、改めて感謝申し上げます。

飯舘村での漆の試験栽培において、放射能検査は避けては通れません。検体に必要な量の漆を採取するためには、シーズン中専門家に漆搔きに通っていただく必要があります。

飯舘村の漆の未来のために、この検査を是非とも実現させたいと思っております。引き続き皆さまのお力添えをいただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。

賛同者の声

【金継ぎ教室 淘 主宰 丹沢MON合同会社:平野 君子】

神奈川県西部、丹沢山麓にある森林観光都市秦野。かつて相模漆の産地として、小田原や日本橋へ、漆を流通させていた歴史があります。

私が主催する金継ぎ教室 淘では、10周年を記念して「使うウルシから、作るウルシへ」というスローガンを掲げ、漆を植える活動をしたいと考えておりました。一方で、2021年3月より秦野市のヤビツ峠レストハウスの運営を任される事となり、峠を訪れるサイクリストのお客様との出会いをきっかけにウルシネクスト様から苗をご提供いただく事となりました。

仏ヴェルサイユ宮殿の修復に携わる職人が金継ぎの展覧会を訪れ、繕った部位を見て「これは焼かないのか?」としきりに尋ねました。漆は生産から製品化へ至るまで火を使う必要がありません。とてもSDGsなマテリアルと云えます。そしてその美しさは、麗しい日本文化を背負う魅力が溢れています

しかし、非常に強いかぶれ成分を有します。だからこそ、昔から山里の人々が管理し栽培をしてきました。同時にそれは衛生を保持する殺菌力でもあります。地球環境が激変する中、植物の力を上手に暮らしに取り入れ、再び丹沢を「漆の里」にしていきたいと考えています

【会津UV漆グループ 事務局 : 鈴木 一彦】

会津は昔から漆に関わる産業が盛んな地域です。漆が産業として根付いたのは、安土桃山時代(1590年頃)と云われております。

私ども会津UV漆グループ(AUJ)では、漆が持つ潤いや深み、温かみ、高級感を広めるためにも、伝統を守りながら新しい会津塗を広げたいという思いで、会津塗のAUJ独自技術に新たなアイデアや資源を活用して地場産業活性化を目指しております。

※AUJ=3社で結成(ユーアイヅ/三義漆器店/アルテマイスター)

当グループ内のアルテマイスター(株式会社保志)では、1973年(昭和48年)に国産漆の資源不足に対処するために漆植林を行った経過があり、その後その漆を活用するプロジェクトとして2015年(平成27年)から漆採取・植林活動を行っております。

現在では当グループも国産漆を育てる地産プロジェクトとして漆植林活動に取り組んでおり、ウルシネクスト様からウルシの苗木や植樹のご支援をいただいております。

この取り組みに従事することで、会津から地場産業の活性に繋げ、発信できればと考えております。

【宮城大学 事業構想学群 価値創造デザイン学類 教授 漆造形家:土岐謙次】

古代ローマ時代にコロッセウムが作られたのち、実は千年以上の断絶を経て、今から約150年前に再発明され、いまや世界中で社会基盤になっているコンクリート技術。

日本では奈良時代に仏像制作で使われた漆と麻布で造形を作る乾漆技術は、同様に1,300年の断絶を経て現代で再評価され、未来の社会基盤を支えるような素材技術になってもおかしくないくらいの性能を持っています。

私たちは乾漆の構造材としての力学的物性を検証し、乾漆を航空宇宙や自動車産業で使われている最先端素材の繊維補強樹脂の一種と捉え、「構造乾漆」と名付け、その構造的・デザイン的可能性を研究しています。

100%植物資源で合成樹脂を代替できる未来を目指す点で、宮城大学土岐研究室ではウルシネクストの活動に大いに賛同し、漆を増やす植樹活動を支援しています。

【FEEL J 株式会社 代表取締役社長 ウルシスト®:加藤千晶】

2020年、各地でウルシの植栽が始まる春に、新型コロナウィルスの世界的パンデミックが発生しました。ある感染症研究者が、最近の感染症の頻発や拡散は「人と自然との距離感」の変化や「社会の巨大都市化とグローバル化」に起因する、と語っていたのが印象に残っています。

こうした地球全体が直面する問題の多くは、いま日本の漆が抱えている課題と共通しています。私たち日本人は1万年以上もの間、漆という自然の恵みを日々の営みに活かし、そのやさしさや美しい強さに喜びを見出してきました。

今後、人類は様々なウィルスとある程度共存の道を探り、社会の仕組みや価値観も変化していくのだと思いますが、その方向性を決めるのは、私たち個々人の小さな選択と決断の蓄積です。

漆を通じてSDGsに取り組むウルシネクストの活動が、自然と共生する心豊かな未来へ向けての私たちの選択に後押しをしてくれると期待しています。

【株式会社和える 代表取締役:矢島 里佳】

私たち「和える」は、「日本の伝統を次世代につなぐ」ために誕生しました。日本の伝統産業の職人さんとともに、赤ちゃん・子どもの頃から使える伝統産業品をオリジナルで作り販売をしています。

そんな中、日本の伝統産業の原材料の多くは海外に頼っている、中でも漆は9割以上が海外の方にお世話になっている状況である、ということが気がかりでした。

漆などの原材料も、日本国内で調達できる取り組み、aeru satoyama事業を立ち上げたいと思っていたところ、理事長の柴田さんとの出逢いがありました。

発芽率が低く育てるのが難しい漆の木の育成に、果敢に挑戦され、国産の漆を増やそうとされているウルシネクストさんの取組みに賛同いたします。次世代のために、ぜひ協業させていただければ嬉しいです。

団体概要

団体名 特定非営利活動法人ウルシネクスト
所在地 秋田県秋田市広面字屋敷田23-4
お問い合わせ ホームページ

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Ⅹ(旧Twitter)

Instagram

当プロジェクトの事業計画

事業名
国産漆を植え、増やすことによる漆文化の保護・継承と地域振興を目的とした漆の森づくり
事業実施団体 特定非営利活動法人ウルシネクスト
事業内容 危機的に不足している国産漆を増やし後世に繋げていくために、これまで植栽を行ってきた地域、並びに今後の候補地と連携して植樹・育成し、漆の森づくりを行っていく事業。将来的に産地を増やすことで漆文化の保護・継承や地域振興に貢献する。次期事業では、耕作放棄地を活用して漆の試験栽培を行っている飯舘村で、今後の事業推進に向けた実態把握のために生育管理と並行して若木の漆液を採取し、放射能物質のモニタリング検査を行う。加えて秦野など既植栽地域の生育状況を継続的にフォローし、獣害や生育不良があった際には適時補植作業を行う。
事業実施期間 2025年12月1日~2026年11月30日
総事業費 780,158円
当サイトでの
募集額
【募集額】

720,924円

【内 訳】

旅費交通費:205,296円

消耗品費:100,528円

通信運搬費:7,100円

業務委託費:375,000円

その他(ウルシの苗木購入費):33,000円

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