多くの方にお越しいただきありがとうございました。
当日の様子をこちらに掲載しています

人と人をむすび、 子どもたちの未来を考える 無料セミナーのお知らせです。

第3期助成団体

「一緒にご飯をたべよう」その一言からはじまります

日本が直面している社会問題には数多くの「子どもたちに関する社会問題」があります。児童虐待、子育て環境・子育ての街づくり、健やかな成長を支える食の問題、待機児童問題など多くの問題を抱えています。問題や悩みを抱えている子どもたちや、問題に取り組んでいこうと考えている大人たちが「孤立状態」にあることが子ども問題を深刻化させているとも言われています。

人と人をつなぐ、むすぶ活動

幼年期を経て、思春期・青年期(中高生)にある若者たちも、多くの悩みを抱えています。家庭の問題や進路、学校での友だち付き合い、性の悩み、お金の悩みなど「悩める若者たち」は誰にも相談することができずにいます。時には問題を深刻化させてしまい、事件につながるケースも増えつつあるとも言われています。

そういった「居場所を探している若者」ひとりひとりに「一緒にご飯をたべよう」と声をかけ、若者たちの伴走者として活動を続けている一般社団法人Colabo(コラボ)。『食事の場は「相談することのハードルを下げることにもつながります」』と語る仁藤夢乃さん(代表)は、自立支援シェアハウス・シェルターを設立し、出会った若者たちと共に生活をする活動をはじめました。

「むすぶ」「つなぐ」「実をむすぶ」

公益財団法人お金をまわそう基金は人と人をむすび・つなぎ、子どもたちの未来を考えるべくセミナーを助成認定団体である一般社団法人Colaboと共同で開催いたします。

人と人のつながりが希薄化し、様々な社会問題の根源とも考えられている現在に「一緒に食べる」事で人と人をむすび、支援活動を続ける仁藤夢乃(一般社団法人Colabo 代表)から「食」を通じて人と人とをむすび、支援・援助活動につなげる現場を知っていただく場として今回のセミナーを企画いたしました。今回は、実際にColaboが運営するシェアハウスで若者たちと料理をつくり、食卓を囲んで活動を支えている料理家の福島利香さんにもお越しいただき「食卓から家族をつくる」活動についてもお話しいただこうと思います。

おむすびさん

お申し込みお待ちしています

月イチの料理教室

月に一度の料理教室をColaboのシェアハウスで開いている福島さん。『最初は体が弱かったり、遠慮したりしてご飯を少ししか食べられない子が多かった。何度か一緒に食卓を囲んでいき「お腹すいた~」って言ってくれると安心します』(福島利香さん)。シェアハウスでは、みんながリラックスしていて、信頼できる関係と、温かい食事と、安心して眠れる、平和な日常生活。Colaboのシェアハウス・シェルターは支援するという感じよりは、みんなで一緒につくっていく「場所」

おむすびさん

開催概要

公益財団法人 お金をまわそう基金
一般社団法人Colabo セミナー概要

【 タイトル 】
「むすぶ」 ~ 人と人をむすび、子どもたちの未来を考える ~
【 日  時 】
2018年3月29日(木)
19:00~21:00(18:30受付開始)
【 場  所 】
さわかみ投信株式会社2F大会議室
〒102-0082
東京都千代田区一番町29番地2
東京メトロ半蔵門線 半蔵門駅下車 4番出口より徒歩5分
【 お問合わせ 】
公益財団法人お金をまわそう基金 事務局
03-6380-9848 (平日10時~17時)

コラボ代表

一般社団法人Colabo 仁藤夢乃

1989年、東京都生まれ。中学生の頃から東京・渋谷の路上をさまよう生活を始め、高校2年で中退。高卒認定の予備校での一人の講師との出会いをきっかけに、ボランティア活動を始め、明治学院大学に入学。東日本大震災の被災地支援活動を経て、家族や学校とのつながりを絶たれた若者の居場所作りをするcolaboを設立。> 一般社団法人Colaboへの応援・寄付はこちら

hukushi

料理家 福島利香

一般社団法人Colaboにて月に1度料理教室を開催する料理家。食卓から家族の繋がりを作り、思い出に刻まれるレシピを作ることをミッションとし、母であり、 働く主婦である視線で食べることの大切さを伝える「From Kitchen」としても活動中。

セミナーのご報告

2018年3月29日、公益財団法人お金をまわそう基金が主催のセミナー第一弾となる「むすぶ」セミナーを開催いたしました。「世の中のためになる活動を世の中に広める」のもお金をまわそう基金の大切な活動のひとつです。今回は、助成認定団体の一般社団法人Colabo(コラボ)の仁藤夢乃さんと、その支援者 福島利香さんを迎えて支援の現場の様子をお話しいただきました。

資料の起き方も工夫しました

参加者の皆様にお配りする資料にもひと工夫。
「祝結び」がプリントされた資料を筒状に丸めて、会場に立てて置きました。がらんとした会議室を少しでも明るく、変化のあるセミナーにしたいと思い基金スタッフでひとつひとつ資料を作成しました。

参加者で埋まる

イベント告知から募集期間が若干短かったにも関わらず、多くの参加者にご来場いただきました。Colaboの支援者の方、お金をまわそう基金を通じて寄付をした方、子ども支援分野にかかわる方など予想よりも多くの方にお会いすることができました。(意外にも)男性の参加者が多かったのも驚きでした。

『お金を抱え込んじゃいけない。寄付にまわそう』

澤上篤人さんからの寄付のお話

まずは、お金をまわそう基金 代表理事 澤上篤人から寄付と経済のお話。
いきなりの経済やお金の話からはじまりました。ですが、この後の仁藤さんの活動のお話や、若者と「一緒に食べることで関係性をつくる」ことにも経済やお金の話はつながっていきます。

「たった1%が寄付にまわるだけで」日本は大きく変わる。
1%は、預貯金だったり、人口の1%だったり、自分の意識の1%だったり。お話を聴くと「もしかすると、世の中を変えることって思ってるだけではなく、すぐに動けば意外と簡単にかわってくるのかも?」と思えてくるから不思議です。

『私自身も繁華街をさまよう迷える若者だった』

私自身もさまよう若者だったという仁藤さん

続いて、一般社団法人Colaboの仁藤夢乃さんから活動内容のお話と人と人をつなぐファーストコンタクトの「一緒に食べよう」からはじまる支援の現場についてをお話しいただきました。

自分自身が街をさまよう若者だったと実体験から語る仁藤さん。
自動販売機の下に落ちている小銭を探したり、ダンボールを敷いて街中で寝ていたという経験や、そんな若者たちを利用しようと声をかけてくる「夜の仕事をする人たち(搾取する人たち)」のお話。テレビやメディアで社会問題にもなっている「JKビジネス」の現状についてもストレートな表現で話していただきました。

仁藤夢乃さんの講話

仁藤さんは、児童買春や違法の性産業に取り込まれる少女、知らない間にオレオレ詐欺に加担させられる高額バイトなど「ほんとなの?」と思ってしまうような悲惨な現状を包み隠すことなく話すため、はじめて聞く参加者のみなさんは驚きを隠せない様子でした。

「一緒に食べる大切さ」から「仲間と居る楽しさ」へ

「今度ご飯食べにおいで~」からつくる、悩める少女たちとの関係づくり。
ほとんどの少女の食事はファーストフードやお菓子ばかりという少女たちもいて、親の手料理を食べた記憶がない、また料理も作ったことがなく、生肉をパックから取り出してそのまま冷凍庫に入れて保存してあったこともあると話す仁藤さん。寄付や食べ物の支援が徐々に増えたことで、一緒に晩御飯を食べるだけではなく、一緒に料理をつくることも増えていき「一緒に食べる楽しさ」から「一緒に生きる楽しさ、仲間と居るうれしさ」へと変化したように思えました。多くの方からの寄付や支援が少女たちに届いたという「寄付がもたらした、良い社会への一歩」を仁藤さんの語るシェルター・シェアハウスでの食事の様子を伺うことで実感できた気がしました。

食卓で「心を開く」

料理家であり支援者である福島さん

最後はColaboのシェアハウスで月に一度料理教室を開く現場の支援者 福島利香さんのお話。セミナーの前日にちょうどシェアハウスで暮らす少女たちとお花見をしたばかりだったそうです。最近では料理教室というよりは「利香さんのおいしい食事会」になっているそうですが、「一緒に食卓を囲むこと」の大切さと、少女たちの小さな変化についてもお話しいただきました。

『ひじきを食べたことがない女の子も・・』
少女の生まれ育ってきた環境は様々。
人と一緒に食べるということや食べることに対する意識や常識も全然違っているとのこと。なかには、料理教室で初めて出された「ひじき」を見る少女もいて「気持ち悪い」「なにこの黒いの?」という少女もいたそうです。

少女たちとの関係を食事を共にすることで警戒心を解いて、少女たちに安心・信頼してもらい「甘えてもいい大人」となります。月に一度の料理教室が、「今日はなにが食べたい?」と聞いて少女たちの食べたいものをみんなで食べる「利香さんのおいしい食事会」は、少女たちと大人、さらには少女たち同士を「むすぶ」食事会になっているのだと感じました。

質問会

質疑応答では参加者の方に記入いただいた「聞いてみたいこと」の回答を登壇者の3人に回答いただきました。「どのように活動をひろげてきたのか」という質問に仁藤さんは

「いまできることを、なにも考えずにどんどん進めてきた感じ。わからないことやできそうにないことは、隣にいる福島さんや地域住民の方等、いろんな人に助けてもらって今の活動につながってきた感じです」と。

お金をまわそう基金に助成申請したときには、代表の仁藤さんと副代表のふたりで活動をしている状態でした。たったふたりで活動していたColaboの活動は、多くの人に問題を投げかけ、共感してもらっています。法人の運営面や会計面などは賛同者や支援者によって助けられている部分もあり、「想いと行動が人を動かし、人を助けて社会を良くしている」気がしました。

「寄付が集まりません。どうすればいいのでしょうか?」という質問に、お金をまわそう基金代表理事 澤上から「今はまだ苦しい。どこも寄付が足りなくて困っているけど5年後には全然違う世界が広がっているはず」「経済のお話と寄付文化の定着で世の中の社会を良くしようという動きは変わっている。寄付が集まらなくてあえぎ困っている顔をしていてはダメ、楽しく笑顔で活動・寄付を続けないといけないよ。」と。

ご来場ありがとうございました

アンケート結果です

セミナー終了後、アンケートにご協力いただき、多くの方からご意見・ご感想、メッセージをいただきました。参加者のみなさまに、寄付や助成団体の活動について知ってもらい、考えていただくキッカケづくりが今回のセミナーの目的でもありました。

アンケートのなかには「お金をまわそう基金をベースに多用な団体のアピールの場、団体紹介の機会を創出してください」「ぜひ、このようなセミナーや機会をたくさん開催してください」とのご感想もいただき大変うれしく思います。これからも世の中に良い活動を続ける団体を多くの方に知ってもらい、考えていただけるセミナーや勉強会を企画していこうと思います。

次回もぜひご参加ください。

おむすびさん
同じ流れを掬ぶ(むすぶ)おなじながれをむすぶ縁のつながった人間どうしであることのたとえ。