NPO法人タイガーマスク基金
代表理事 高祖 常子
今年、寄付でできたこと
2024年度は、お金をまわそう基金様を通じて、3,561,220円ものご支援をいただくことができました。
タイガーマスク基金は、働きながら大学に通う児童養護施設出身の学生に返済不要の支援金を届けています。今回のご助成は34名分の学生の進学支援金や振込手数料、136名分の学生の支援金を集めるための決済システム手数料に充当させていただきました。
様々な事情で家族と離れて育った子どもたちは、高校を卒業するとその多くが一人暮らしを強いられます。身近に頼れる大人はおらず、公的支援は少なくなるために、学力があっても進学を断念せざるをえない子どもが多くいます。
進学できたとしても、家族からの仕送りはなく、アルバイトが欠かせないため、返済不要の支援金は、学生たちの学びの時間を確保するために大きな助けとなります。そして、顔も名前も知らない自分たちのことを、気にかけてくれる大人がいるということが、学生たちの心の支えになっています。
あたたかいご支援に心より感謝を申し上げ、引き続き、子どもたち・若者たちを見守っていただけましたら幸いです。
紹介したいエピソード
支援を届けた学生の1人から「成績優秀者」として表彰されたという手紙が届きました。
500人が所属する学部で、たった2名しか選ばれない名誉な賞であり、スタッフ一同拍手喝采して、学生の頑張りを讃えました。アルバイトで忙しい学生たちが、皆さまからのご支援により、勉学に専念する時間を持てていることに、改めて御礼申し上げます。
様々な困難の中、児童養護施設で育った学生たちですが、私たちタイガーマスク基金は、「可哀そうだからではなく」、彼ら自身が持っている「可能性」を信じ、そのチカラを十分に発揮できる環境を少しでも整えるために支援を届けています。
そして、彼らが生き生きと学ぶ姿を発信することで、後に続く後輩たちにも、生まれや育ちに関わらず、「自分の人生は自分で選択できるのだ」という希望を届けていきたいと思っています。
どうか、引き続き、学生たちの学びをご一緒に応援してくださいますようお願い申し上げます。