- 募集団体は NPO法人タイガーマスク基金 です。
- 子ども支援分野への寄付でもこの団体を支援できます。
- 支援総額は2024年12月4日現在のものです。
代表者からのメッセージ
タイガーマスク基金は児童養護施設などで暮らす社会的養護が必要な子ども・若者への支援を行うNPOです。主な活動として、働きながら大学に通う児童養護施設出身の学生に「返済不要の支援金」を届けております。
2012年の設立以来、支援を届けた学生はのべ1,382名、支援総額は1億895万円となりました。皆さまのご厚意に心より感謝申し上げます。
児童養護施設で暮らす子どもたちの半数以上が虐待要因ということもあり、高校を卒業しても親元には戻れず、仕送りもないため、経済的な問題で進学を断念する子どもが多くいます。国なども給付型奨学金を拡充してきましたが、年齢制限があったり、学費限定など使用目的が限られているものも少なくありません。
これまで多くのことに我慢を強いられてきた経験から、「将来に希望を持てない」という子どもも多くいます。どこで育っても、子どもたち一人一人が尊重され、未来への夢を描けるようになるには、多くの方の応援が必要です。ぜひ、皆さまのお力をお貸しください。
特定非営利活動法人タイガーマスク基金
代表理事 高祖常子
活動のきっかけ
2010年のクリスマスに、漫画「タイガーマスク」の主人公「伊達直人」の名で、群馬県の児童相談所にランドセルが届いたニュースが報道され、善意の輪は「タイガーマスク運動」と呼ばれる社会現象にまで発展しました。
2011年、漫画「タイガーマスク」の原作者である「故・梶原一騎先生」の奥様である「高森篤子さん」が、この動きを一時のブームで終わらせてはならないと、私財を投じて設立したのがタイガーマスク基金の始まりです。
漫画家の「故・辻なおき先生」のご家族や「講談社」様の協力を得て、伊達直人とタイガーマスクの顔をロゴマークとして使用できる唯一の団体として、児童養護施設等で暮らす子どもたちの「育ち」と「巣立ち」を応援しています。
事業の概要
経済的事情や虐待などを理由に親元を離れ、児童養護施設や自立援助ホームなどの社会的養護の施設で育ち、働きながら大学に進学した学生たちに、寄付を集め、返済不要の支援金を届けています。
金額は4年間で30万円と多くはありませんが、返済不要、成績不問、保証人不要で、使途を学費に限定していません。
パソコンやスマホの購入、資格取得の受験費用、就職活動のためのスーツ購入や交通費など、他の奨学金でカバーできない部分を補うことができます。
また、高校からの現役合格者だけでなく、社会人からの再チャレンジも応募可能とするなど、学びたい若者たちの応援制度を目指しています。
なぜこの事業が必要なのでしょうか
乳児院や児童養護施設、自立援助ホーム、里親家庭といった「社会的養護」の下で暮らす子どもたちの数は約4万2千人。少子化が急速に進む日本において、施設で暮らす子どもたちの数に大きな減少は見られません。
高校卒業と同時にその多くが施設や里親家庭を離れますが、10代後半から20代の若者が、たった一人で社会に巣立つことは極めて困難で、生活苦に陥るケースが後を絶ちません。
厚生労働省が2020年度に初めて、児童養護施設の退所者2万690人を対象に実施した調査によると、5人に1人は、施設を出た後、収入より支出が多い「赤字」の生活をしていることが判明。「現在困っていることや不安なこと」を複数回答で尋ねたところ、「生活費や学費」が33.6%で最も多く、「将来のこと」「仕事のこと」が続き、薄氷を踏むような生活実態が明らかになりました。
「こども家庭庁」が2024年4月に公開した資料によると、全高卒者の57%が大学等に進学している現在、児童養護施設の子どもたちの進学率は20.9%にすぎません。学費を用意してくれる家族もいないため、学力があっても経済的事情で進学を断念している子どもたちが多くいることから、返済不要の支援金を届けることで、学生の負担を軽減し、大卒資格を取得できるようサポートします。
奨学金は子どもたちに何をもたらすのでしょうか
大学が全てではありませんが、後ろ盾のない子どもたちにとって「教育」は一生の財産となります。
貧困の連鎖を抜け出し、安定した雇用や生涯年収の増加を目指すには、「大卒資格」や「専門分野の学び」が重要です。
また、大学時代の経験や出会いは、比較的閉ざされた環境の中で育ってきた子どもたちの視野を広げ、将来の選択肢を増やすきっかけにもなります。
生まれる家庭も、育つ環境も選ぶことができなかった子どもたちが、進学を選択でき、自分で自分の将来を決めることができたという経験により、自身の可能性を開花させ、希望を持って社会に羽ばたいていくことができると考えています。
これまでの実績
2012年からこれまでに、のべ1382名の学生に総額1億895万円の支援金を届けることができました。
奨学生たちからの声
ご寄付のつかいみち
仕送りがない学生たちにとっては、学費以外にも生活のためにアルバイトが欠かせません。
しかし、大学3年、4年になると、実習や就職活動などで忙しくなり、バイト収入が激減してしまいます。
皆さまからのご寄付は、タイガーマスク基金がサポートしている大学3年生と4年生46名に届ける1人あたり10万円の支援金に充当させていただきます。
ご支援のお願い
日本の公的な支出の中で教育費が占める割合は8%と、OECDに加盟する36か国で3番目に低く、高等教育にかかる費用のうち家計で負担する割合が比較できる30か国の中では3番目に高くなっています。
家庭の負担が大きいということは、家庭に頼ることができない子どもたちの教育の機会が奪われているということになります。
さらに、不安定な世界情勢に起因する燃料や食品の値上げが追い打ちをかけ、仕送りのない学生たちの生活は困窮しています。
少子高齢化が急速に進む日本において、若者たちを支援することは、日本の未来を支えることにつながります。
自分の子どもだけが幸せな社会など存在しません。私たちも親以外の多くの大人に助けられて、今があります。
1人の大人として、社会人の先輩として、働きながら学んでいる学生たちを、どうか、ご一緒に応援してくださいますようお願い致します。
団体の概要
当プロジェクトの事業計画
事業名 |
社会的養護施設出身者の大学進学支援事業 |
事業実施団体 | 特定非営利活動法人タイガーマスク基金 |
事業の目的 | 児童養護施設などの退所者や社会的養護が必要な子ども・若者に、生活自立、学業、就労、家族形成、社会参画などの支援を総合的に行い、社会で活躍する人材を育成するとともに、広く一般にこの問題を提起し、児童養護施設や自立援助ホームなどが抱える課題、係る法律・政策の改善、ひいては児童虐待予防の啓発事業などを展開し、この問題の根本解決を図ることを目的としています。 |
事業内容 | 児童養護施設や自立援助ホームなどの社会的養護の施設から四年制以上の大学に進学する経済的困窮を抱える学生に返済不要の奨学金を届けて、その学びを支援する。 |
事業実施期間 | 2024年12月1日から2025年11月30日 |
総事業費 | 14,563,230円 |
当サイトでの 募集額 |
【募集額】4,600,000円
【内 訳】 ※タイガー進学支援金は、働きながら大学に通う児童養護施設出身の学生に4年間で30万円の返済不要の奨学金を給付しています。高校生の頃からアルバイトを重ねている学生たちに、月に1日でも安心して休める予備日をつくって欲しいと、その金額は学生アルバイトの平均時給相場700円~800円(1日6,250円の支援✕12ヶ月✕4年間)から算出しています。 |
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