2023年度のNPO法人ネモ ちば不登校・ひきこもりネットワーク(以下、ネモネット)の活動にご支援いただき、ありがとうございました。
ネモネットは、千葉県の習志野市と市川市の2か所で不登校やひきこもりの経験者や家族などが中心となってフリースクールを運営しています。
行政からの支援がほとんどないため、法人の財政上厳しい状況にありましたが、皆様のご寄付によって2023年度もフリースクール事業を実施することができました。本当にありがとうございました。
2023年度は、講演会やフリースクールの無料開放日などを通して、「不登校等の経験者や家族が、学校復帰を目的とせず、子どもの気持ちを第一に考えて寄り添う」というネモネットの一番の特徴を外に広く発信していきました。
その結果、地元の教育・福祉関係の行政機関の方などにもネモネットの良さを知っていただくことができ、現在はそういった方のご紹介でも居場所を必要としている子にネモネットのフリースクールの情報が届いています。
フリースクール2か所の在籍者合計24名で始まった2023年度でしたが、こうして入ってくる子どもたちが大きく増え、年度末には33名となりました。
子どもたちの人数が増えただけでなく、これまで以上に多くのボランティアの方にも協力してもらえるようになったため、一人一人の子に対してきめ細かい対応ができています。
特にこれまで少なかった女性のボランティアの方が増え、女子小中学生がフリースクールでさらにのびのびと過ごせるようになりました。
2023年度に新しくフリースクールに入って最初は不安な面持ちだった子どもたちも、スタッフや他の子とすぐに打ち解け、今では朝の開室が楽しみで待ちきれないといった様子を見せてくれるほど元気を取り戻しています。
文部科学省「令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」より
文科省によると、2022年度の小中学校の不登校児童の数は前年から22.1%も増加し、過去最多となりました。
フリースクールのような居場所を必要としている子は確実に増え続けています。
ネモネットは、今後も子どもの意思を一番に考えたフリースクールを運営していくことで、こうした居場所を必要としている子が自分らしく生き生きと過ごせるように寄り添っていきます。
引き続き、活動をお見守りくださいますようお願い申し上げます。