新たな植栽地にウルシ苗300本を植樹することができました

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新たな植栽地にウルシ苗300本を植樹することができました

 

特定非営利活動法人ウルシネクスト
理事 佐々木 亨

 

 

 

1.今年、寄付でできたこと

いつも温かいご支援をいただきありがとうございます。

昨年12月、苗木の成長に伴い狭くなった畑の生育環境を整えるため、福島県飯館村のウルシ苗200本を、会津若松市の畑に植え替える作業を行いました。この畑は地元で農家民宿などを営む方からご提供いただいたものです。

当日は、雪がちらつくあいにくのコンディションでしたが、会津若松市の「会津UV漆グループ」のメンバー4人が飯舘村まで応援に来てくださいました。ウルシ苗200本を掘り起こし、トラックで移送。会津若松市では、同グループに所属する企業の社員さんなど総勢15名で新たな畑に植樹を行い、移植は無事終了しました。

※会津漆りの伝統を守るとともに新しい技術導入も研究している有志団体

皆さまからのご寄付によって、会津若松市の新たな植栽地にウルシ苗200本を植樹することができました。また、飯舘村と会津若松市という福島県の2つの地域が連携し、協働で漆を盛り上げていく良いきっかけを作ることができました。

 

2.紹介したいエピソード

昨年の12月に引き続き、飯舘村のウルシ苗100本を会津若松へ移植する予定だった3月18日、それまで暑いくらいだった天候が一変、1日だけ寒波が本州を通過して福島県を直撃しました。真冬に逆戻りしたかのような大雪に見舞われ、さすがに作業できず仕舞いでした。

翌日は打って変わって天気が回復し作業日和に! 気温が上がらない朝のうちに作業を始めたものの、耕した土と降り積もった雪が交じって昼頃には泥濘み状態に。やむを得ずこの日の作業を断念しました。暖かくなると苗木の芽が出始める時期に入ってしまうため、続きは秋に持ち越しです。

そして8カ月後の11月下旬、葉が落ちて苗木が冬支度に入るタイミングを待って作業を行い、会津若松と神奈川県秦野市の植栽地に約100本のウルシ苗を無事移植することができました。

自然が相手なので、なかなかこちらの予定通りにはいきませんが、延期になったことで漆の専門家との交流を深める時間ができ、今回の秦野市の植樹に知見を活かすことができたことは幸いでした。

 

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