2022年度事業完了のご報告(NPO法人スヌーズレンを普及する会)

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2022年度事業完了のご報告(NPO法人スヌーズレンを普及する会)

NPO法人スヌーズレンを普及する会の「重度障がい者支援事業所向けブラックライトパネルシアタ-無料貸出及びスヌーズレン体験事業」にご支援いただきありがとうございました。

 

一般の子どもたちは外で自由に遊んだり、様々なレクリエーションを楽しむ機会がありますが、重度の障がいを持った子どもたちは同様の体験をする機会が非常に少ないと言えます。
私たちは、そのような子どもたちに少しでも楽しみを提供するために、ブラックライトパネルシアターやスヌーズレン用品の貸出しを無料で行っています。

 

私たちが提供している2つの体験はどちらも暗い部屋の中で実施し、ブラックライトを当てることで光るパネルやグッズを使用します。
子どもたちに人気の絵本を光るパネルで再現したものが「ブラックライトパネルシアター」、暗い部屋の中で光るパネルやグッズを鑑賞・体験し、落ち着いた気持ちで楽しいひと時を過ごせるのが「スヌーズレン(※)」です。

※私たちが提供しているのは、「ブラックライトルーム」と呼ばれる環境を作り上げて行う体験です。スヌーズレンは、他にも「ホワイトルーム」と呼ばれる環境でも行われています。

それまで往復の送料のみ貸出先の事業所に負担をお願いしていましたが、2022年度は皆様にご支援いただき、送料も無料で子どもたちに体験を届けることができました。
ブラックライトパネルシアターは貸出先が全国47か所・参加者2,332名にも及び、スヌーズレン体験につきましても貸出先が全国15か所・参加人数1,270名となりました。

貸出後には施設から感想文を提供していただきましたので、その中から一部抜粋してご紹介します。

【ブラックライトパネルシアターについての感想】

「それぞれの子どもたちが、表現できないけれど私たちが「見てくれてありがとう」と頭を下げた時キラキラの目。幸せがいっぱいでした。」

「笑顔での表出が難しい方も、魚や花火を見て声を出されたり、手を上げて伸ばしてみたりと、さまざまな反応表出がみられ、一人一人が各々でブラックライトパネルシアターによるお話の世界観を楽しまれているようでした。」

「当デイサービスに来ている子どもたちは、一度に複数のことができないシングルフォーカスの子や多動の子が多いのですが、上映時間中はとても集中して、パネルシアターを楽しむことができるので、びっくりしました。」

【スヌーズレン体験についての感想】

「暗い所で光るおもちゃが新鮮でとても喜んでいました。普段は暗い場所が苦手なのですが、全然怖がらずに楽しんでおりました。ブラックライトを知る機会になったのも良かったと思います。」

「「今から魔法をかけます、チチンプイプイのプイ」と消灯すると、浮かび上がった景色に一瞬シーンとなった後、歓声が上がりました。中には泣き出したり、沓脱で立ちすくんで中に進めない子もいましたが、先に遊んでいる子らを眺めているうちに、いつの間にか一緒に遊んでいました。最後まで泣いたり嫌がったりする子は一人もいませんでした。」

「普段外出する機会が少ない私達家族にとって、とても楽しく良い経験となりました。子ども達にとっても、暗い部屋でキラキラと光る壁や床のデザインを見ている表情は、落ち着いた気持ちになりながらも、視覚的にも精神的にも良い刺激になっているように見えました。」

このように様々な子どもたちが楽しみ、また普段とは違った姿を見せてくれたという感想をとても多くいただきました。
私たちの事業により、子どもたちの人生に少しでも彩りを加えることができたのなら、これ以上の喜びはありません。

今後も、一般の子どもたちより楽しみの機会の少ない障がいのある子どもたちに、普段とは違った幻想的な体験を届けていきたいと思います。
引き続き、私たちの活動を応援していただけますと幸いです。

 

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