『さとにきたらええやん』無料上映会の開催報告

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『さとにきたらええやん』無料上映会の開催報告

お金をまわそう基金では、2018年7月18日(水)に映画『さとにきたらええやん』無料上映会を<昼の部><夜の部>の2回に分けて開催しました。今回、この上映会を企画したきっかけは、お金をまわそう基金の職員がたまたま参加したイベントで上映されていた本作を観たことでした。以前から現場の空気を共有できないかという思いがあり、この映画を観ていただくことでそれが伝えられると考え企画しました。

初めての上映会企画という事もあり、どのくらいの方に来ていただけるのか心配したのですが、35℃を超える猛暑日にもかかわらず70名以上の方にご参加いただく事ができました。
誠にありがとうございます。

 

映画の上映とアンケートへのコメントのご紹介

今回上映した『さとにきたらええやん』は大阪市西成区釜ヶ崎で40年に渡り地域の子ども達の居場所になってきた『こどもの里』を舞台にしたドキュメンタリー映画です。映画に登場する子ども達やその親、地域の人々は、その誰もが問題を抱えて危うく見えますが、『こどもの里』という居場所がある事で、お互いに地域の中でつながり支えあって生活ができているのだと感じるとともに、笑顔ではしゃぐ子どもたちがとても逞しく見えてきます。映画を鑑賞する客席からは、笑い声が起きたり鼻をすする音が聞こえ、作品に入り込んで鑑賞している様子がうかがえました。

また、アンケートでは様々なご意見ご感想をいただきました。一部ではありますが、ご紹介させていただきます。

「子どもの問題に対する気づきになった」
「人の温かさや人間の可能性等かんがえるきっかけになる体験でした」
「本当の親ではなくても愛情をもって子どもたちに接していくことで芯をもって子どもが成長できるのだと感じました」
「みんな優しく、あいてを思いやっていることがわかりました。私も何か力になれることを考えたいと思いました」

多くの方から、気付きや切っ掛けになったとの言葉を頂きました。上映会を行った甲斐がありました。

最後に、実際に子ども支援の仕事をされている方のアンケートから2つご紹介したいとおもいます。

「『どんな親でもなにをされても、子どもは親が好き。親のそばにいたい。だから不条理でも親を守る』児童養護施設で学んだことです。だから親が子どもを守れない、守らない時には誰かが子どもを守らなければならない。その為には人がつながること、資金を確保すること、政官企、そして私たちが本気で知恵を出し合うこと、そうしなければほとんどの人々は今の生活が守れなくなる。都会の人ほど鈍感だが、やがて自分ごとになる。それからでは遅い」

「本当はもうくたくたに疲れてて仕事をやめたいのだけど、国の問題がありすぎてやめられない。今日もつくづくどこから何をしたらいいのか途方にくれました。力及ばず申し訳ない。」

貴重なコメントありがとうございます。取組まないといけないことは、考えていた以上に多岐にわたるのだと痛感させられます。その中で今出来ることは、様々なことに思いを巡らせながらボランティアや寄付、学び伝えるなどの行動に一歩踏み出すことではないでしょうか。今回の上映会がその原動力になれば幸いです。