医療的ケア児とその家族に旅行「できる」という体験を

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医療的ケア児とその家族に旅行「できる」という体験を
支援総額
546,790
100%
目標金額
546,790
支援者数
27
募集のこり
0

目標額に達しました!

  • 募集団体は NPO法人Lino です。
  • 本事業の寄付受付は終了しました。現在、募集中の事業は団体名をクリックしてください。

医療の発達により、日本の乳児死亡率は世界的に見ても低い数字になっています。

その一方で、日常的に人工呼吸器の使用や痰の吸引など医療的ケアを必要とする子どもは増加し、

2020年時点で約20,000人います。

しかし、医療的ケア児やその家族への支援制度や社会体制は思うようには整っていません。

そのため、家族は24時間ケアに追われ、睡眠時間も充分とれません。

気軽なお出掛けも、大切な思い出となる家族旅行も、あきらめてしまいます。

なぜなら、公共交通機関などの社会インフラは一般的に健常者仕様であり、乗り物や施設の利用可否、医療機器の持ち込み可否の確認など、精神的にも体力的にも大きな負担が発生するからです。

ごあいさつ

人が当たり前とする環境に困難を感じ、様々な体験をあきらめる事が“当たり前“となっている方々がいます。

私たちは、そんな医療的ケア児や障がい児とそのご家族の日常を少しでも変え、家族での思い出を、皆と同じように作っていくことが出来る環境を創り、希望と前に進む勇気を持てる社会を目指して活動しています。

私の娘は、2歳半で障がい児となりました。娘には様々な体験をさせたいと思い、色々な所に連れて行っています。でも、私が死んだ後に、誰が娘と一緒に旅行に行ってくれるか、と考えるとなかなか難しい。そこで、それができるような環境を作ろうと考えたのが活動の原点です。

医療的ケア児や障害のある子どもとその家族も、サポートがあり、一歩踏み出す勇気が持てれば、一緒に出掛けたり、旅行を楽しむことができます。誰もが「あきらめない日常」を過ごせる社会を目指す私たちの活動を応援頂けましたら幸いです。

NPO法人Lino 

代表理事 杉本 ゆかり

私たちの事業

医療的ケア児の外出には、酸素ボンベや吸引器などケアに必要な様々な医療機器を持っていく必要があります。このため、荷物が大きく、重くなりがちです。
また、公共の交通機関を利用する際は、車いすのサイズを事前に連絡したり、持ち込める医療機器の事前の確認や申請が必要になる場合もあります。問い合わせたものの利用を断られることもあります。

外出は精神的にも体力的にも負担が大きいため、多くのご家族が通常の「お出掛け」を躊躇してしまいます。

そして、「旅行」は無理だと考えてしまいます。

私たちは、そのようなご家族をサポートし、みんなで行くことで、旅行を「できる」にする様々なツアーを企画しています。

Linoツアーの「できる」工夫

私たちはこれまでに、① 東京ディズニーランド、② ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、③ 海洋リハビリツアーin沖縄 へのツアーを行っています。

旅行前に事前説明会を開催して、準備のアドバイスを行うとともに、旅行への不安を解消しています。当日は看護師等の医療従事者がスタッフとして参加することで、参加者が安心して旅行を楽しんでもらえるようにしています。

東京ディズニーランドへのツアー

一度は行ってみたい、連れて行ってあげたい日本を代表するテーマパーク。「人が多くて大変そう」、「うちの子はどのアトラクションなら楽しめるのか分からない」など、人気テーマパークならではの不安もあります。

Linoツアーでは、各グループにサポートスタッフが付き添い、障がい者向けの「ディスアビリティアクセスサービス」の申込や、アトラクションに乗るための「エントリー受付」・「スタンバイパス」の発行、車いすからアトラクションへの移動補助など、ご家族が楽しむためのお手伝いをします。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンへのツアー

子どもたちが大好きなキャラクターがいる、西日本最大のテーマパークです。東京からは、大阪まで新幹線で移動することになります。車いすでの移動の手配や、現地での移動がハードルとなります。

新幹線では、車いすのためのフリースペースのある車両を手配します。誤嚥防止のために食事をとる際に横になる必要がある子どももいますが、新幹線の車両の中には、横になることのできる多目的室もあります。現地では福祉タクシーで移動することで、長距離の移動を「できる」にします。

海洋リハビリツアーin沖縄

沖縄は日本で唯一の海洋リハビリテーションプログラムを体験できる場所です。

沖縄に行くには、飛行機に乗る必要があります。医療的ケア児や障がい児が飛行機に乗るためには、医療機器を運ぶための事前の申請や、当日持ち込むの機器の確認が必要になります。また、機内の通路を通ることのできる大きさの車いすに乗り換える必要もあります。Linoツアーでみんなで行くことで、一つ一つのハードルを乗り越えることができます。

海洋リハビリテーションプログラムでは、現地で医療的ケアが必要な方や障がいのある方の海でのアクティビティを介助している「チャレンジドオーシャン」のスタッフが、子どもたち一人一人の状態に応じたアクティビティを提案し指導してくれるので、安心して「初めての海」を楽しむことができます。

「できる」を広げるために

医療的ケア児や障がい児とその家族が移動することは大変なため、ともすれば、家にこもりがちになります。そうして、地域や社会から孤立しているという感覚が深まってしまうという現状があります。

私たちは、医療従事者を中心としたサポートスタッフとともにツアーを実施することで、医療的ケア児や障がい児とその家族が、楽しい思い出とともに「旅行できた」という自信を持ってもらいたいと願っています。

そして、「旅行できた」ことをきっかけに、「外に出てみよう」、「次は何に挑戦しようか」と、外出への意欲を持ち、生活の質の向上につながることを目指しています。

また、移動を含めたツアーの詳細をブログなどで公開し、「生きた情報」を発信することで、Linoツアーに参加していない医療的ケア児や障がい児とその家族にも、「自分たちもできるかもしれない」と意欲を持つきっかけとなることを目指しています。

寄付の使いみち

皆さまからのご寄付は、全額を医療従事者のサポートスタッフの旅費に使わせていただきます。

医療的ケア児や障がい児の外出には、「何かあったら」という不安が付きまといます。また、外出先でも、いつものように24時間のケアが必要になります。安心して移動し、現地で楽しむためには、看護師等医療従事者の同行が不可欠となっています。

 

ご支援のお願い

Linoツアーに参加された家族の中には、「初めて一緒に旅行ができた」という方もいらっしゃいます。「初めて飛行機に乗れた」という方もいらっしゃいます。

医療的ケア児や障がい児とその家族は「あきらめる」日常を送っています。その中で、「旅行ができた」という経験は、日常に戻った後も、挑戦する勇気となり、可能性を信じる希望となります。

そして、その姿は、同じような状況にいる方にとっては希望となり、健常者にとってはインクルーシブな社会への気づきとなるのではないでしょうか。

医療的ケア児や障がい児とその家族が一歩を踏み出すためのLinoツアーに、どうぞご支援をよろしくお願いいたします。

団体概要

団体名 NPO法人Lino
所在地 東京都東村山市
お問い合わせ ホームページ:https://lino.or.jp/

Instagram:https://www.instagram.com/npo.lino/

Facebook:https://www.facebook.com/linoincle/

実績  これまでのプロジェクト  

当プロジェクトの事業計画

事業名 医療的ケア児を含む重症心身障害児・者と家族の生活の充実と地域生活を支えるための事業
事業実行団体 NPO法人Lino
事業内容 医療的ケア児を含む重度の障害を持つ方とその家族を対象として、医師や看護師等医療従事者、海洋リハビリ専門スタッフを含むサポーターが付き添う旅行を企画・実施する。

家族だけでは実施困難な旅行について、サポートが付き添うことで気軽に体験可能なものとし、実施のハードルを下げる。

また、上記の体験を含む旅行やお出かけに関する実体験を通した生きた情報の発信をInstagram、FB、HP等SNSを通して広く発信していくことで、旅行のみならず近場も含めた気軽なお出かけを家族やサポーターとともに体験するきっかけをつくり、当事者の意欲と生活の質の向上に繋げる。

事業期間 2023年1月1日から2023年12月31日
総事業費 1,038,960円
当サイトでの募集金額 546,790円

【助成交付内容】

・サポートスタッフの旅費交通費:546,790円

 

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