学校で生きづらい子どもたちに交流の場を提供できました

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学校で生きづらい子どもたちに交流の場を提供できました

 

NPO法人 ネモ ちば不登校・ひきこもりネットワーク
理事長 竹内 耕太

 

1.今年、寄付でできたこと

今年度、「お金をまわそう基金」を通していただいたご寄付は、フリースクールにとって最も大切なスタッフの人件費の一部に充てさせていただいています。現在、千葉県習志野市と市川市の2カ所のフリースクールを運営していますが、今年度は夏休み明けからお問合せや見学・体験が急増しており、9月から11月までの間に新たに6名の子どもたちがネモに通い始めました。

文部科学省が今年10月に発表した統計によると、2022年度の不登校の児童・生徒の数は過去最多の約30万人となり、前年度から約22%も増加しています。

私たちへのお問合わせの急増は、そうした傾向に加えて、フリースクールオープンデーや保護者向け説明会など私たちのことを知っていただくための取組みを精力的に行ったことも一因と思われます。

引き続き、フリースクールネモが学校で生きづらい子どもたちにとって居場所となり、本人らしさを取り戻していける交流の場となるよう、スタッフ一同精一杯運営してまいります。

2.紹介したいエピソード

フリースクールネモでは月2回のミーティングで、子どもたち自身がその月に実施するイベントを企画したり、ネモでのルールを決めたりしています。

ある月のミーティングで、「イベントで今までこんな所にお出かけしたよ!」という話になり、小学生のA君が「猫カフェにも行ったよ!」と何度か言っていました。A君は猫カフェに興味があるようでしたが、周りにも興味を持つ子がほぼおらず、彼もそんな空気を気にして「行きたい」とは言えませんでした。

後日、スタッフがA君に「猫カフェに行きたい?」と聞いてみると、ニッコリと笑い、控えめな声でしたが、「行きたい」と素直な気持ちを教えてくれました。

次のミーティングで、A君が勇気を出して猫カフェへのお出かけを提案すると、満場一致で次回のお出かけイベントに選ばれました。

A君は企画者として、イベントの案内チラシを作成し、8名のメンバーが参加する大盛況のイベントとなりました。当日は参加者みんなでネモの近くにある猫カフェに行き、人懐っこい猫をなでたり、おもちゃで遊んだりしました。

A君もたくさんの猫たちと仲良く過ごせてとても楽しそうでした。

 

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