NPO法人 子育てサロンすくすく
理事長 添谷京子
1.今年、寄付でできたこと
新しいマンションの建設と子育て世帯の流入が進む東京都江東区で、子育てサロンを開いています。今年、皆様から寄付をいただいたからこそチャレンジできたことが2つ有ります。今までは考えられなかった、夢のような取り組みです。
1つは「利用料無料キャンペーン」です。これは8月下旬の9日間に「親子の遊び場」を無料で楽しんで貰おうという企画です。これには9組の親子が参加されました。このキャンペーンを通じて「すくすく」を知った方もいらっしゃり、「ひととき保育」や「親子の遊び場」への問い合わせや利用につながっています。
2つ目は、人形劇やパネルシアターや紙芝居を行う「お話の部屋」に近くの保育園の3才児16名を招待することができました。この日はサロンに園児の元気いっぱいの歓声が響き渡りました。園児たちはお土産にスタッフの手作りコマとメダルを持って笑顔で帰りました。今回の招待で、保育園に子育てサロンの様子や行事、子育てサロンでできることなどをお知らせすることができました。保育園と連携することで、困っている保護者の方に私たちの取組みをお知らせすることができます。今後も保育園との連携の輪を広げていきたいと思います。
2.紹介したいエピソード
今、お子さんを一時的にお預かりする「ひととき保育」への問合せやお申込みが増えています。
あるお母さんは、「夫は夜勤がある仕事に就いており、姑は高齢、自分の両親は既に他界しており、疲れが溜まっているけれど、自分の代わりに子どもをみてもらいたくても頼める人がいません。」と言って「ひととき保育」を利用されました。
あるお母さんからは、「保健士さんからすくすくを紹介いただきました。第一子を出産し、初めての育児に毎日奮闘中です。実家から戻り、ほぼワンオペ状態になり、心身ともに疲れています。」とお問合わせをいただきました。
通院の際にひととき保育を利用したいというお母さんから、「病院の都合で予定が変更になってしまいました。明日ひと時保育をお願いできますか?」というご連絡をいただいたこともありました。
頼れる人のいない中で育児に疲れてしまっているお母さんからのお問合わせがとても多く、子どもを安心して任せることができる場の必要性を強く感じています。
そんな中で、思いがけないお礼メールをいただくこともあります。
「日中はずっとワンオペでの育児だったので、近くにこういったサロンが見つかって安心&嬉しかったです。ありがとうございました!」
「本日はありがとうございました。娘もすやすや寝てしまうほど、落ち着ける空間でした。私自身も息抜きができました!又お邪魔させて下さい」
このようなメールを頂くと、地域にすくすくが存在する意義を感じて励まされます。