外国にルーツを持つ若者にキャリアプログラムを届けることができました

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外国にルーツを持つ若者にキャリアプログラムを届けることができました

NPO法人 glolab
代表理事 柴山 智帆

 

1.今年、寄付でできたこと

私たちは、保護者の仕事等の都合で海外から日本にやってきた外国にルーツを持つ若者を対象としたキャリア教育に取り組んでいます。

昨年度から「NEWDOOR進学プレッププログラム」というプログラムに取り組んでいます。これは、進学を希望しつつも奨学金受給に制限のある在留資格を持つ、非常に困難な環境にある生徒を対象として、進学の道を切り開くお手伝いをするための、年間を通じて行うキャリアプログラムです。
今年度、お金をまわそう基金を通じたご寄付により、7名の生徒に日本語作文教室とキャリアワークショップを届けることができました。
2023年6月からこれまで、月1回の日本語作文教室、2か月に1回のキャリアプログラムを提供してまいりました。有資格者の日本語教師による日本語作文教室では、自分の考えを論理的に日本語で表現する学習に取り組んでいます。日本語に苦手意識をもっていた生徒からも「少しずつ日本語がわかるようになってきた」と変化が見えてきています。

 

2.紹介したいエピソード

 つい先日、昨年度から引き続き「NEWDOOR進学プレッププログラム」に参加している高校3年生のAさんが、奨学生として大学に合格しました

Aさんは、プログラム参加当初は専門学校への進学を希望していました。プログラムを通して、様々なバックグラウンドを持つ外国にルーツを持つ社会人と対話を重ね、多様な進路選択や考え方に触れてきました。こうした中、3年生になり大学進学も進路の選択肢に入れるようになりました。
日本語作文教室も熱心に取り組み、ついに彼女の在留資格でも対象となる奨学生としての大学合格をつかんだのです。

日本語作文教室で学習した設問が試験にでたという嬉しい報告もありました。本人の努力はもちろんのこと、ご寄付をいただいた皆様の力でプログラムを提供できたことも大きかったと思います。

昨年度プログラムスタートさせて、1期生にして初の大学合格者で、私たちも嬉しい気持ちでいっぱいです。ご支援いただいた皆様本当にありがとうございました。

これからも皆さんのお力をお借りしながら外国にルーツを持つ高校生を応援していきたいと思います。