NPO法人みらぽて
理事長 宮永 麻紀
今年、寄付でできたこと
学校が苦手な子の居場所を毎週月曜日、地域のコミュニティセンターに開設して今年で4年になります。
昨年度は、小学生1名が学校復帰をし、中学卒業生2名が自分で決めた進路へ向かいました。
今年度は、新たに2名の小学生が居場所を利用するようになり、現在小学生3名と中学生1名の個性豊かな子ども達が、皆様から頂いた御寄付と多くのボランティアの方々のご協力によって、多様な学びの機会を得ることができています。
いつもご支援いただき、本当にありがとうございます。
地域の産後助産院さんのご協力もあって、給食の代わりに「昼食をみんなで作ってみんなで食べよう!」という企画をスタートしたことや、小学生の利用者が増えたことで、今年はスタッフの手も多く必要になり、現在は有償常駐ボランティアスタッフ2名・無償ボランティアスタッフ5名で活動しています。
皆様からのご寄付があってこそ、今年も継続して居場所に常駐スタッフを配置できています。
新たに不登校経験のあるスタッフが増え、タイプの違う子たちへの関わり方も細やかにできるようになりました。
それが子どもたちの安心につながり、控えめな性格の子も学校の先生や保護者には話せない心の内を話してくれたり、将来についての不安や進路の相談もしてくれるようになりました。
また、学生スタッフも「ここでの活動が将来を見つけるヒントになり、進路を決めることができた」と話してくれました。
紹介したいエピソード
10月にはコスモス畑のある公園へお弁当を持っておでかけしました。
事前に近所のスーパーで子どもたちにそれぞれ好きなお弁当箱を選んでもらい、遠足にはそのピカピカのお弁当箱に好きなおかずを詰めて持ってきてもらうようにしました。
お弁当箱を買うところから始めたこの遠足は大好評で、気に入ったお弁当箱に自分で詰めたお弁当は格別に美味しかったようです。
いつも小食の子も少し大きめなお弁当箱に大好きなおかずをいっぱい詰め込み、見事に完食していました。
このように子どもたちが自分で何かを選んで経験できる機会を大切にし、彼らが伸び伸びと個性を伸ばしていけるようにしていきたいと思います。