- 支援総額
- 532,000円
- 目標金額
- 532,000円
- 支援者数
- 23人
- 募集のこり
- 0 日
目標額に達しました!
- 募集団体は 特定非営利活動法人みかんぐみ です。
- 本事業の寄付受付は終了しました。現在、募集中の事業は団体名をクリックしてください。
代表挨拶
NPO法人みかんぐみのテーマは、「だいじょうぶだよ」をつくること。
地域で孤立しがちな重度障害児・医療的ケア児とその家族を支えるために、様々な力を合わせて活動しています。
活動内容は、交流を深めるBBQ遠足やコンサートなどのイベントをはじめ、各種学習会の開催(防災・相続について等)、保護者の就労支援事業(在宅でできる仕事の提供)、書籍の制作など多岐にわたります。
このピアサポート事業は、同様の経験を持つ先輩家族の力と、保健センターなど行政機関が協働して実施しています。病院から地域に戻られたばかりのご家族、経験あるピアスタッフ、そして保健師など行政職員も元気づける「ピアサポート交流会」。
地域における新しい支援の形として、全国の地域でも実施できるモデルとして普及にも力を入れています。この事業の成果として作成した小冊子「ピアサポート交流会のつくり方」も好評頒布中です(無料)。ぜひ応援をお願いします。
特定非営利活動法人みかんぐみ
代表理事 村 一浩
ピアサポート:「ピア(peer)はもともと「等しい」「似た」という意味を持つラテン語由来の言葉で、日本語では「仲間」や「同輩」などと訳されます。ピアサポートとは、共通項を持ち、対等な関係同士の支え合いを示す言葉で、お互いの経験を伝え合ったり、気持ちを分かち合うことなどを指すものです。(※「ピアサポート交流会のつくり方」より)
申請事業の概要
専門病院から自宅に戻った重症心身障害児・医療的ケア児の保護者に対し、同じ経験を持つ先輩保護者(ピアスタッフ)との交流会および保健師との家庭訪問を実施し、地域生活の見通しが持てるような知識やノウハウを共有すると共に社会参加 の機会を提供していきます。
具体的には、全戸訪問をしている地域の保健師が参加を希望する保護者を募り、交流会の会場に来られる保護者は交流会へ参加し、難しい場合は保健師にピアスタッフが同行する形で希望する保護者の家庭を訪問します。
保護者の不安、苦しみ、疑問にピアスタッフが寄り添い、時にはピアスタッフの経験から情報提供を行うことで、保護者が「ここでは何を言ってもいい」と安心できる場づくりを目指しています。
毎度、ピアスタッフと保健師が、参加する保護者へのヒアリングを丁寧に行い、事前に情報共有や会の進め方を話し合ったうえで開催しています。また、ピアスタッフにはサポートする際の注意点やテクニックなど研修を通して学ぶ機会を提供し、当事者でもあるピアスタッフのメンタルケアにも留意しています。
活動を始めたきっかけ
みかんぐみは、当事者団体です。
私たちひとりひとりが、我が子の病気や障害と向き合いながら暮らしています。病院から我が子とともに初めて自宅に戻ったときの不安や、これからの未来を思い気持ちがふさぐこともあったあの頃を、きっと忘れることはないでしょう。
そういう悲しい気持ちになってしまう人を増やしたくない。今まさに、そのような状態にある方へ「だいじょうぶだよ」の声をそっと届けたい。これがみかんぐみが活動を始めたきっかけであり、原動力です。
当法人には、重度な障害児や医療的ケア児を育てている保護者が約60 組在籍します(2023年3月現在)。当事者だからこそわかる気持ちを大切に、課題をポジティブに変換させ、当事者である子もそしてその家族も、その人らしい人生を送れる地域社会を作っていきたいと考えています。
なぜ助成対象事業が必要か
人工呼吸器の装着、たんの吸引や経管栄養などの医療的ケアが日常的に必要な子ども、いわゆる「医療的ケア児」は、医療の進歩などを背景にここ10年で約2倍に増え、現在全国に約2万人いるといわれています。その多くは、出生後専門病院での入院治療を経て、地域に戻ってきていますが、支援体制や社会の理解は十分とは言えません。本人と家族は、「こんな状態は私たちだけなのでは」と孤立感にさいなまれることも少なくありません。
安心した地域生活のためだけでなく、保護者の過重負担による虐待リスク回避のためにも、保健師の育児相談など行政による支援に加えて、先輩保護者の体験にもとづく具体的な相談を行える「官民協働」のスタイルが有効だと考えています。だれ一人取りこぼさず声を届け、心に寄り添える場を作り、さらに実効的な支援体制の構築へと繋げていくことができるはずです。
これまでの実績
みかんぐみでは、杉並区と協働で2020年よりこの「ピア相談交流事業」を実施、その成果を認められ2022年からは区の委託事業として継続しています。これまでの3年間で、区の対象者の約5割にあたる保護者が会に参加くださいました。そして、事後アンケートでは100%の方が、「また参加したい」と評価してくださっています。
また、ピア側のスタッフについても重度な障害のある子を育てている自身の経験を活かし、誰かの支えになっていること、過去の自分の頑張りを認めてあげられたことなど自己肯定感のアップにもつながっています。
受益者の声
<保護者>
① 他のお母さんたちの話を聞けて、不安な気持ちを抱えているのは私だけではないのだと思えました。
②初めて参加させていただいて、不安なことなど、当事者の方から直接お話を聞けて大変よかったです。何より私の心が軽くなりました。
③ とても楽しかったです!心が軽くなり、前向きな気持ちになれました。
④ 他参加者で自分の子より年が若いお子さんを持つママさんのお話を聞き、自分の過去を思い出し(当時の自分の気持ちなど)、改めて子育てを楽しもうと思いました!
<ピアスタッフ>
① 参加された方が、心が軽くなり、前向きな気持ちになれたと言ってくださったのでほっとしました。
② 色んな話をきくことができたことと、参加者が、ご自身の考えや思いを整理する手伝いを少しでもできたのであれば、やってよかった、という充実感をもつことができた。
③ 参加者の方が「こういう話をできなかったから話せてよかった」とおっしゃって下さり、自分が逆に前向きな気持ちをもらえた気がします。
寄付金の使い道
皆様からのご寄付は、仲間(ピア)としての経験や知識を伝えてくれる当法人ピアスタッフの人件費や必要な研修などの消耗品費に充てさせていただきます。
計532,000円
・人件費 432,000円
・消耗品費 100,000円
ご支援のお願い
本事業は杉並区からの委託事業であり、主な費用は杉並区にて負担されますが、事業の根幹である当事者(当法人スタッフ)への人件費は当団体負担となります。
寄付金を人件費の一部に充てられることにより、今までボランティアベースで活動してきた当法人スタッフにとって、ピアサポート事業が仕事として位置づけられ、また行政と当事者団体が協働する形の支援体制は、他の自治体でも活用できるモデルとして社会に発信できると考えています。
引き続きのご支援、ご声援をどうぞよろしくお願い申し上げます。
団体概要
団体名 | 特定非営利活動法人みかんぐみ |
所在地 | 東京都杉並区 |
お問い合わせ | 問い合わせ |
当プロジェクトの事業計画
事業名 | 重症心身障害児・医療的ケア児(未就学児)のピア相談 |
内 容 | 専門病院から地域に戻った重症心身障害児・医療的ケア児の保護者に対し、行政(杉並区)と当NPO法人とが協働した事業として、「ピアサポート交流事業」を行う。先輩保護者との交流会および保健師との家庭訪問を実施し、地域生活の見通しが持てるような知識やノウハウを共有すると共に社会参加の機会を提供していく。実施にあたり専門医やサポート力向上のための講師を招き、スタッフの技量を高める。 |
事業期間 | 2023年4月から2024年3月まで |
総事業費 | 2,443,000円 |
当サイトでの 募集額 |
532,000円
|
コメントを残す
団体への応援メッセージなどお待ちしております。
※ いただいたコメントは事務局確認後に公開させていただきます。事務局が不適切と認めるコメントについては、公開いたしません。