- 募集団体は 特定非営利活動法人子育てサロンすくすく です。
- 子ども支援分野への寄付でもこの団体を支援できます。
- 支援総額は2024年10月7日現在のものです。
ごあいさつ
NPO法人 子育てサロンすくすく
理事長 添谷京子
私は、保育士として地域の保育園に定年まで勤めていました。
現役時代は子どもたちの達成感に溢れた笑顔を見ると幸せな思いでしたから、テレビで虐待により子どもが亡くなる報道がされると心が痛みました。
こうしたこともあり、退職後は虐待に繋がりやすい子育て不安や孤立した状況での子育てを無くすために活動したいという思いが募りました。
そして2011年、同じ想いを持つ元保育士・元幼稚園教諭・元助産師・元教員が集まり、専門性を持ったスタッフで子育てを支える「子育てサロンすくすく」を設立しました。
私たちの子育てサロンでは、「子育ては親子の愛着関係が土台になる」という考えから、親子がゆったりと遊べるようにし、スタッフも様子を見ながらそこに加わって育児相談や子どもの育ちについての話をしています。親同士の交流も兼ねてお茶の時間や、その場に集まった全員でわらべ歌遊びを楽しむ時間も設けています。
近隣との関わりの薄いマンションでの子育てが増える中で、親子が孤立せず協力し合う子育ての場として、地域に根ざした子育てサロンの必要性がますます高まっています。
しかし、これだけ子育て支援の必要性が叫ばれるようになっても、こうした活動への行政の支援はほとんどありません。
設立時の熱意でこれまで続けてきましたが、この活動を継続するためには皆様からのご寄付が必要です。皆様からの温かいご支援をどうぞよろしくお願い致します。
活動を始めたきっかけ
1998年に施行された改正児童福祉法により、保育園には地域の子育て支援の拠点としての役割が求められ、家庭で子育て中の親子も来園するようになりました。
そうして来園された親御さんの多くは、園内の子どもたちが生き生きと遊び、自立して行動する姿に驚かれ、「抱き方が分からない」といったことから、食事や睡眠など、生活全般について私たち保育士にいくつも質問されました。質問に答えているうちに、私は家庭内で子育て中の親御さんたちがどれだけ大変な状況に置かれているのか思い知らされました。
保育園での子育ては親御さんと一緒になって進めますが、家庭での子育ては頼る相手の居ない孤立した育児になりがちです。
加えて、核家族で育ち、小さい子と関わる体験が少ないまま親になった方は、どんなに育児情報が溢れかえっていても、どの情報が正解か解らず不安が募ってしまうということが、親御さんの話からわかってきました。
こうした経験を重ね、当時社会的な問題になりつつあった虐待を防止するためにも、親が自信を持って子育てできるように「親育ち」を支える必要があると考えました。
同時に、子育てする親同士が協力し合って子どもたちを見守る「共育ち」の関係を築くことも必要であると実感し、そのどちらも実現させられるように、「子育てサロンすくすく」を始めました。
区外からの転入が続く子育て世帯と「孤育て」の問題
私たちの子育てサロンのある江東区では、都心に近い利便性から高層マンションの建設が進み、総人口が53.9万人(2024年1月1日時点)になりました。48.7万人だった10年前から1割以上も増加したことになります。(※)
子育てサロンの近くでも若年世代が転入してくる状況が続いていますが、子育てを支援するための子ども家庭支援センターは設置されていません。区も子育て支援の政策を進めていますが、転入してきた親子が、地域との繋がりを持たず、周囲に知り合いのいない「孤育て」になり易いという状況は変わっていません。
※江東区「令和6年人口統計」より
子育てサロンすくすくによる親と子を共に育てる子育て支援
私たちの子育てサロンは、0才から4才までの親子を対象に、「親子の遊び場」という企画を中心に月曜日から金曜日まで開いています。
親御さんの子育てに関する不安と孤立を解消し、子どもたちが伸び伸びと育つように、曜日ごとに以下の企画を実施しています。
【親子向けの企画】
親子の遊び場
親子が遊びを通して愛着関係を深められるようにスタッフが見守ります。親子の様子を見ながら必要に応じて育児相談や子どもの発達過程についての話をし、子育てについての不安を解消します。また、参加された親御さん同士の交流も促します。
お話の部屋&ママcafé
テレビやスマホから一方的に流れる音や映像などとは違う、子どもの発達に合ったお話をちゃんと向かい合って聞かせることの大切さを知ってもらえるように、人形劇や紙芝居を上演します。親同士が交流できる時間も設け、子育ての輪を広げます。
【子ども向けの企画】
チャイルドルーム
幼稚園入園前の子どもが週2回親から離れて子育てサロンで遊び、生活します。親から離れることで子どもの自立の芽が育ち、その様子をスタッフから親御さんに伝えて共有します。子どもは幼稚園の入園準備ができます。
【親向けの企画】
ママの部屋
親御さんが小物の手作りを楽しみます。他の親御さんとお喋りしながら作業することで親同士の仲を深められるほか、作品が完成することで達成感が生まれ、リフレッシュした気持ちで子育てに向かえます。
ひと時保育
理由を問わず一時的に子どもだけを預かります。子どもから離れることで、親御さんはリフレッシュすることができます。また、連絡ノートを使い、スタッフと親御さんでお互いに子どもの成長の様子を共有します。
子育てサロンを利用されたご家族の声
卒室した親御さんから
- 初めての子育てで不安がいっぱいあったのに、いつのまにか、すくすくにくればナントかなると思えて楽しかったです。卒室してもまた来て良いんですよね?!
- 子育てで悩まず楽しかった。
- 東京での実家のようでした。
- ここに来るとホッとできた。
- 子どものことを親よりもよく見ていてくれてとても有り難かった。
- 子どもってこういう姿で良いんだと思えて安心できた。
という声をいただきました。
ご寄付の使い道
皆さまからのご寄付は、子育てサロンで親子を支える上で欠かせない、スタッフへの交通費と謝礼、子育てサロンの家賃に使わせていただきます。
5000円のご寄付で
8組の親子が子育てサロンに1回来て、周囲に支えられながら子育てをすることができるようになります。
ご支援のお願い
子育ては時代の流れと共に社会的な営みから個人的な営みへと変化してきました。
それにより良くなった面もあると思いますが、誰にも頼れない孤立した親による痛ましい事件を耳にする事も増えてしまいました。
私たちの子育てサロンにも、転入により馴染みの無いこの地域で子育てを始め、戸惑いと不安を抱えた親御さんが多く訪れます。
そのような方を前にすると、「私たちにやれることはできるだけ応えてあげたい」という思いがスタッフ全員に沸き起こり、これまでの12年間はボランティア精神で突き進んでくることができました。
そろそろ世代交代に入る時期となりましたが、このボランティア精神だけでは同じような専門性を持つ新しいスタッフを迎えることができません。
地域に根付いた子育てサロンは、今後も行政の隙間を埋めるためにも継続していく必要があります。
スタッフの体制を整え、今後も多くの親子を支えていきたいと思っていますが、私たちの力だけではあと一歩及びません。
親と子が一緒に育っていけるように、子育てを地域で支える私たちの活動に、皆様からのご理解とご支援をどうぞよろしくお願い致します。
当プロジェクトの事業計画
事業名 | 親も子も共に育つための事業 |
内 容 | 江東区東砂エリアは都心に近い利便性から高層マンションが建設され、子育て世代の転入が続いている。不慣れな土地で初めての子育てに戸惑う親子が「孤育て」に陥らないよう、誰でも気軽に来られる子育てサロンを開催する。 親子がゆったりと遊びを通して愛着関係を深める事を重視し、そのための援助を元保育士等専門的知識を持つスタッフが行う。 |
事業期間 | 2024年4月から2025年3月まで |
総事業費 | 2,071,450円 |
当サイトでの 募集額 |
654,600円
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