
- 募集団体は 特定非営利活動法人子育てサロンすくすく です。
- 子ども支援分野への寄付でもこの団体を支援できます。
- 支援総額は2025年5月12日現在のものです。
ごあいさつ
NPO法人 子育てサロンすくすく
理事長 添谷京子
私は、保育士として地域の保育園に定年まで勤めており、現役の頃から、退職後は子どもの虐待に繋がりやすい子育て不安を解消するための子育て支援活動をしようと思っていました。
幸いにも、想いを同じくする保育士が周囲にいたほか、幼稚園教諭・助産師・教員らも加わり、子どもに関わる専門集団が出来上がりました。こうして仲間たちと子育てサロンを設立し、早いもので15年目を迎えました。
家庭での育児に苦労されている若い親御さん達の実態を見るにつけ、親御さんの悩みを受け止めて私たちでやれる事は実現しよう、と親子のために企画をいくつも立ち上げてきました。それに伴ってスタッフやボランティアが増え、NPO法人格も取得しています。
この4月からは長年の活動が区から認められて、家賃にも満たない額ですが助成金が出る事になりました。
近隣との関わりの薄いマンションでの子育てが増える中、親子が孤立せず協力し合う子育ての場として、地域に根ざした子育てサロンが求められています。
地域で少しずつ広がり、認められるようになったこの活動ですが、これからも継続維持していくためには皆様からの温かい応援が必要です。どうぞご支援ご協力をよろしくお願いします。
活動をはじめたきっかけ
少子化問題を背景に子育て支援が声高に叫ばれるようになり、1998年に施行された改正児童福祉法により、保育園には地域の子育て支援の拠点としての役割が求められ、家庭で子育て中の親子も来園するようになりました。
その時に感じたのは、家庭で子育て中の親御さんの多くは初めての子育てに対して大きな戸惑いや不安を抱えているということでした。「抱き方が分からない」「授乳は?」などの初歩的な質問のほか、食事・睡眠などの基本的な生活リズムについて質問される方も多く、そういった方は遊びや生活を自立してのびのびと行っている保育園の子どもたちの様子に驚かれていました。そのため、園が独自に作成した子育てについての冊子などを差し上げると大変喜ばれました。
親になると、子どもの育つ様子や環境とは関わりが無かったそれまでの生活が一転し、一気に子育て中心の生活を背負わされることになります。
特に家庭での子育ては身寄りや頼れる相手も近くには居ない、孤立した状況に陥りやすい傾向があります。その上、本やインターネットで量だけは多い数々の情報に触れては振り回され、不安を抱える親御さんが多いと実感してきました。
親の不安が募ると子どもの虐待につながる恐れもあります。
こうした経験から、子育て支援をする上で、まず子どもと関わる経験の少なかった親に対する「親育ち」を支援する必要があると考え、有志の仲間たちとともに子育てサロンすくすくを立ち上げました。
子どもだけでなく、子どもを育てる親も育っていけるように、子どもの成長を親御さんと一緒に確かめて喜びを共有し、子育てに自信を持ってもらえるように支えているのが特徴です。
子育て世帯の流入が続く江東区と「孤育て」の問題
私たちの子育てサロンのある江東区では、都心に近い利便性から高層マンションの建設が進み、総人口が54.1万人(2025年1月1日時点)になりました。49.3万人だった10年前から1割近くも増加したことになります。(※)
子育てサロンの近くでも若年世代が転入してくる状況が続いていますが、子育てを支援するための子ども家庭支援センターは設置されていません。区も子育て支援の政策を進めていますが、転入してきた親子が、地域との繋がりを持たず、周囲に知り合いのいない「孤育て」になり易いという状況は変わっていません。
※江東区「令和7年人口統計」より
子育てサロンすくすくでの子育て支援
私たちの子育てサロンは0才から4才までの子どもとその親が集う、親子の遊び場・居場所です。月曜日から金曜日まで毎日10時から15時まで開いています。
曜日ごとに様々な企画を実施しており、その内容は主に以下の3つに分けられます。
①親子全体向けの活動
親子が木のおもちゃで遊びながら愛着を深められるように支える「親子の遊び場」を行っています。「親子の遊び場」は子育てサロンの中心となる企画で、他の企画とも並行して月曜日から金曜日まで毎日行っています。そのほか、月に2回は紙芝居や人形劇を親子で楽しむ「お話の部屋&ママcafé」も行っています。
②子ども向けの活動
幼稚園に入る前の子が入園の準備をするためのプレ幼稚園として、「チャイルドルーム」を週に2回開いています。
親から離れて子育てサロンで遊び、生活することで子どもの自立の芽が育ちます。
③親向けの活動
親御さんが子どもの世話から一時的に離れて小物づくりや他の親御さんとの交流を楽しめる「ママの部屋」を毎月1回行っているほか、子どもを一時的に預かる「ひと時保育」も随時行っています。
親御さんの都合にできる限り寄り添えるように、「ひと時保育」は子育てサロンの開設時間外でも対応しています。
上記の活動に加えて、忙しい親御さんが息抜きできるようにお茶やランチの時間も設けています。その間はスタッフが子どもの相手になって遊ぶため、専門家の接し方を直に見ることができる機会にもなっています。
そのほか、「子どもの誕生日=親御さんがその子の親になった記念日」には親子を参加者全員でお祝いしており、子どもの成長と親御さんの努力を同時に称えています。
こうした活動を通じて、親御さんに子どもの成長について実感を持って理解してもらうとともに、相談にも応じることで、子育てに対する不安を解消し、親子がどちらも育っていけるように支えています。
ご寄付の使い道
皆さまからのご寄付は、子育てサロンで親子を支える上で欠かせない、スタッフへの謝礼と子育てサロンの家賃に使わせていただきます。
5,000円のご寄付で
8組の親子が子育てサロンに1回来て、周囲に支えられながら子育てをすることができるようになります。
ご支援のお願い
この20年以上もの間、家庭内で子育て中の親の多くは、孤立した環境にある上に、氾濫する育児情報に振り回されながら、家事に育児に追われ息抜きする時間もない、という状況に置かれ続けています。
その状況を知り、やれる事はやっていこうとの想いで親子に寄り添い、14年が過ぎました。
私たちの子育てサロンを利用されたご家族からは、次のような声をいただいています。



このように子育て不安を解消し、親も子も共に育っていけるように努めてきた14年間でした。
子育てサロンの基盤を作りあげ、NPO法人格も得て、そろそろ世代交代を進める時期に来ています。
しかし、今後も長く続けていくためには、今までのようなボランティア精神を次の世代のスタッフにまで押し付けるわけにはいきません。
そのような変化が求められている中で、嬉しいことに今年度からは少額ですが区から助成金が出ることになりました。
あともう一押しいただければ、新しい体制を組み、世代交代を進めることができるようになります。そのためには皆様からのご支援・ご協力が欠かせません。
地域に根付いた子育てサロンを今後も継続していくために、皆様の温かいご支援・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
当プロジェクトの事業計画
事業名 | 親も子も共に育つための事業 |
内 容 | 都心に近い利便性から高層マンションが建設され、子育て世代の転入が続く江東区。 不慣れな土地で初めての子育てに戸惑う親子が「孤育て」に陥らないように、誰でも気軽に来て親子が遊びを通して愛着関係を深めるための子育てサロンを、元保育士等専門的知識を持ったスタッフが毎日開く。 |
事業期間 | 2025年4月から2026年3月まで |
総事業費 | 1,648,277円 |
当サイトでの 募集額 |
693,840円
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