フリースクールにおける多様な学びを潰さないために!

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フリースクールにおける多様な学びを潰さないために!
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目標金額
500,000
支援者数
51
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子どもたちが安心して過ごせる居場所=フリースクールを守りたい (okane-kikin.org)

 

 

ごあいさつ

NPO法人 ネモ ちば不登校・ひきこもりネットワーク
理事長 竹内 耕太

ネモ ちば不登校・ひきこもりネットワークは千葉県内の不登校・ひきこもりの当事者、経験者、親やサポートする団体が集まって2003年に立ち上げた支援団体で、2010年からはフリースクール事業も行っています。

「ネモ」とはラテン語で「誰でもない」という意味であり、「誰でなくても、君が君ならそれがいい」という考え方を基本に、当事者の子ども・若者がその人らしく生きられるよう、ご本人やご家族を応援しています。

長く続くコロナ禍により、フリースクール事業はいまだ財政的に非常に厳しい状況にあります。子どもたちの安心して過ごせる場所を守り存続させられるよう、皆様のご支援をどうかよろしくお願いいたします。

急増する不登校児

文部科学省による「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査(2020年度)」の調査によると、不登校の児童生徒は約19万6000人で過去最多となっており、8年連続で増加、前年度からは約1万5000人増えています

内訳は小学生が6万3350人、中学生が13万2777人。令和2年度は特にコロナ禍の影響も大きかったと考えられますが、その前から不登校のこどもは急増しており、特に小学校の不登校児童数は2015~2019年度の5年間で倍増しています。

これはさまざまな要因で社会における個人のストレスが強まっている中、学校においても同様のことが起こっており、特に低年齢の子どもたちの心に大きな影響を及ぼしていることを浮き彫りにしています。

当団体では心が疲れたり、傷ついたりして学校に行けなくなってしまった子どもたちが、無理をすることなくその子本来の姿が認められ、受け入れられる居場所づくりを通して、元気を取り戻してもらう手助けができることを目指しています。

活動のきっかけ

前代表の前北海が、千葉県に「子どもの権利条例」を制定する活動に参画していたとき、不登校経験のある仲間と知り合い、不登校を経験した同年代の若者やその親たちと協力して「社会に新しい生き方を提示しよう」と当団体を立ち上げました。

当時、県内各地に不登校の子どもを持つ親の会がいくつか存在しており、その世話人たちにもつながりがあったことからネットワークづくりはスムーズに進み、全国でも珍しい当事者の若者と親たちが協力して活動する支援団体「ネモ ちば不登校・ひきこもりネットワーク」が誕生しました。

当団体は不登校経験者の若者本人やその家族が中心となって活動をしているため、不登校の子どもたちが安心して同年代の仲間と過ごせる場所の大切さを当初から痛感していました。

その中で、「 当時の自分たちだったら通いたくなるようなフリースクールを作りたい」という熱い思いが実を結び、2010年にフリースクール事業を立ち上げることになりました。

 

フリースクール運営の現状

学校に行けなくなった子どもたちが通う場所としては、公的なものも用意されていますが(「教育支援センター」など)、そういった場所は無料で通えるという大きなメリットはあるものの、学校復帰が前提となっていることから、子どもにとって安心して通える場所になっていないことも多いです。

もちろん家で過ごすという選択肢もあり、まずはそこでゆっくり心身を癒すこともとても重要ですが、少し元気が出てきてどこかに通いたいとなったときに、民間のフリースクールも大切な選択肢のひとつになります。

しかし、まだほとんどの自治体で民間のフリースクールには経済的支援が行われていないため、かなりの額の会費をいただかないと運営が成り立ちません。それでも、当団体を含め、どのフリースクールも近年のコロナ禍もあって財政難が続いています。また、子どもを通わせたくても経済的理由で難しいというご家庭も多くあります。

 

フリースクールネモの取り組み

個人や団体からのご寄付、民間助成金やクラウドファンディングなども駆使してなんとか運営を続けています。生活困窮世帯に対しては1名分ですが会費免除の枠を設けています。

また自治体や民間団体の困窮者支援の塾代補助の対象機関としての登録も進めており、実際その枠を使って当フリースクールを利用できるようになったお子さんもいます。

千葉県内では前代表の 前北海が中心となって「千葉県フリースクール等ネットワーク」を立ち上げ、県教育委員会や県議会と交流や交渉を重ねることで、フリースクールを支援する条例づくりを進めています。

 

これまでの活動

2010年にフリースクールを立ち上げてから約12年間、運営を続けています。当初は週2回程度、非常勤スタッフひとりで始めたところから、少しずつ現在の週5日体制(1日はオンラインフリースクール)にしていきました。

常勤スタッフ、アルバイトスタッフ、ボランティアスタッフも徐々に増え、2020年にはコロナ禍でストレスを抱えた子どもたちがさらに増えることを見越して、それまでの習志野市に加えて市川市にも新たな拠点を増やしました。会員数も当初数人だったのが両拠点で40名近くになり、常勤スタッフも4名になりました。

当団体ではまずは子どもたちが元気を取り戻すことを目指しているので、あえて学校の教科学習はプログラムに取り入れていないのですが、元気になってきた子どもたちやその保護者からは学習面もサポートしてほしいという声も聞かれるようになったため、オンライン教材を使った「学サポネモ」というプログラムも新設しています。

フリースクールネモに通う子どもの保護者からの声

ネモのスタッフたちは20代から30代の不登校経験者である。その対応に学ぶことも多く、息子の気持ちを代弁してくれる存在でもある。

ある日、帰宅した息子が言った。 

「ネモにいる間は、何一つ嫌な事がないんだよね」

私は初めて、息子にとって学校がいかに安心安全の場ではないことを知った。そして、忘れられない言葉がある。

「元不登校でも立派な大人になれるんだね。僕もフリースクールやろうかな」

なんと息子は10歳足らずで「学校に行かない自分はだめな人間で、もう立派な大人になれない。人の役に立つ仕事もできない」と将来を悲観していたのだ。

そんな息子に希望を与えてくれたネモとの出会いに、私は今でも感謝している。自分が自分らしくいられる居場所。それがフリースクールネモである。

賛同者からの声

開業助産師 鶴岡利江子

私は、20年前から保護者会・小中学校を中心に「生と性の健康」をお伝えする仕事に携わっています。

フリースクールネモには、会員の子ども達の人権を守る取り組みの一環としての「いのちと性の講座」に招かれました。“自分のからだは自分のもの”をテーマに心やからだの知識を意欲的に学ぼうとする子どもたちの姿から、生きていこうとする強いエネルギーが伝わってきました。

その後、1度きりの講座で終わるのではなく、継続的に学んでいくことを大切にしたいと思う気持ちが一致し、月に1度の「いのちと性を考える会」が始まりました。子ども達との交流を重ねる中でたくさんの笑顔に出会います。話題も豊富です。安心して自分らしく過ごせる居場所、自分のスピードで様々な事を経験できる環境があるのだと感じています。

保護者への関わりも丁寧で、子育て支援の核でもある“気負うことなく親も親として成長できる環境・親子でエンパワーできる環境”があります。千葉県にはまだまだ少ないこうした活動を応援したいと思います。

ご支援のお願い

昨年度はコロナ禍が原因でフリースクールへの相談や体験などの問い合わせが減り、思ったほどフリースクール会員を増やすことができず、予算の倍以上の赤字決算となりました。このまま同程度の赤字が続くと、フリースクール運営の存続が難しくなります。

今回、お金をまわそう基金を通じた助成事業の目標金額50万円で、今年度見込まれるフリースクール事業の赤字の約半分をまかなうことができます。

会員増はもちろんのこと、今後も様々な方法で当団体の事業を知っていただき、ご支援をいただけるよう努力していきます。ご支援をよろしくお願いいたします。

 

団体概要

団体名 特定非営利活動法人 ネモ ちば不登校・ひきこもりネットワーク
所在地 千葉県習志野市/千葉県市川市
お問い合わせ 電話:047-411-5159(習志野市)/047-383-9977(市川市)

ホームページ

当プロジェクトの事業計画

事業名 フリースクールにおける多様な学びを保証し続けるために!
内 容 コロナ禍によりますます学校が息苦しくなり、また親の事情の変化で家庭にも居場所がなくなり、追い詰められている子どもたちが増えています。そこで10年間運営してきた「フリースクールネモ習志野」に加え、2020年10月に「フリースクールネモ市川」を新設しました。感染症がなかなか収束しないことから会員数が伸び悩んでいますが、フリースクール運営ではスタッフの数と質がもっとも重要なため、経費のほとんど占める人件費を削ることなく運営を存続させていきたい。
事業期間 2022年4月から2023年3月まで
総事業費 18,164,000円
当サイトでの
募集額
500,000円

  • 人件費 (事業費) :500,000円

 

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