学校が苦手な子が安心して過ごせる居場所を地域に開いておくために

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学校が苦手な子が安心して過ごせる居場所を地域に開いておくために
支援総額
292,000
100%
目標金額
292,000
支援者数
28
募集のこり
0

目標額に達しました!

ごあいさつ

NPO法人みらぽて
理事長 宮永 麻紀

近年、不登校の子どもが小学校・中学校ともに増えていますが、地域の不登校の子の半数近くは、学校内外の機関等での専門的な相談やサポートを受けていません。(※1)

私自身も不登校傾向のある子どもの親の一人で、当事者の親の視点からも、「適応指導教室(※2)にも入れず行政や学校のサポートが受けられない」「近隣にサポートを受けられる団体がない」「安心して相談できる場所が分からない」など、解決する糸口や拠りどころがないと感じていました。また、私たち親子と同じように悩みを抱えている家庭がたくさんあることにも気が付きました。

そこで、不登校や不登校傾向のある子どもの母たちが集まって特定非営利活動法人みらぽてを設立し、不登校の子とそのお母さんの居場所づくり・サポートを目的として活動をスタートしました。

不登校の子どもたち向けには、子どもたちが安心して様々なプログラムに取り組み、ありのままの自分でいられる居場所づくりを、不登校経験者やその保護者をはじめ、地域の様々なボランティアさんと共に行っています。

多くの子どもたちが利用できるように参加費を低く抑えており、どうしても参加費だけでは賄えない経費もあります。
こうした活動への公的支援はなく、他に頼る場所のない子どもたちの居場所を守り続けていくために、皆様のご支援をどうかよろしくお願いいたします。

※1 兵庫県教育委員会『不登校児童生徒への多様な支援に向けて』より
※2 不登校の子どもたちが学校に復帰できるように、市町村の教育委員会などによって設置された公的施設のこと。

活動を始めたきっかけ

私の娘は小学校、中学校と自分では登校しにくく、行き渋り暴れたりするのを抑え説得しながらなんとか私が連れて行くという毎日でした。
私は「学校には絶対行くもの」と考えている訳ではありませんが、娘は学校に行きさえすれば普通に過ごせていたため、娘の態度によってこちらの対応をコロコロ変えないようにしていました。
そのような中で、
『同じような子どもやお母さんが安心して通える、大変な気持ちを分かってもらえる、そんな場所やサービスがあればいいのに』
という思いがありました。
当時は私も苦しかったですが、娘も苦しかったと思います。

当時の気持ちを今の娘に聞いてみると、次のように話してくれました。

無理に連れて行かれるのは嫌だった。
でも学校に行けば自分の気持ちに寄り添ってくれる先生も居たし、保健室の先生も好きだった。
中学校卒業時、通知表の欠席が一日だけだったことが驚きでもあり嬉しかった。

ありがたいことに、娘に寄り添ってくださった先生と保健室の先生は、私自身がつらい時にも支えてくださった上に、周囲のサポートや支援にもつなげて頂き、そのおかげで親子共に大変な時期を乗り越えることができました。
この時に、知識・経験・先生方とのつながりは宝だと考えるようになりました。
先生方にとっても、子どもの現状を共に考えていく数少ない経験だったようです。

しかし、実際には話せる場も情報も無く孤立してしまっている親子が多いのが現状です。
そういった親子と学校の橋渡しの存在になったり、ありのままの自分でいてもいいんだと思える居場所を作り、不登校傾向がある子とその親を少しでも支えたい。
そんな思いから、みらぽては誕生しました。

みらぽてによる不登校子どもたち居場所づくり

毎週月曜日9時~16時まで、兵庫県小野市のコミュニティセンターで不登校や学校に行きづらい子どもの居場所づくりを行います。
家庭の経済状況によらず、多くの子どもたちが安心して通えるように、利用料を月額制ではなく参加時のみ頂くようにし、1回あたりの金額も家庭の負担が少なくなるように抑えています。

子どもたちは、手芸、料理、お絵描き、パソコン、ボードゲームなど毎回変わる1つのプログラムに、地域の大人たちと共に取り組みます。
こうして他者と関わり、時には力を借りながら小さな達成感を積み上げることで、自己肯定感を高めることができます。
子どもたちを支えるボランティアは、不登校経験者やその保護者、元教師や習い事の先生など様々です。

また、週明けの決まった時間にプログラムに参加することで、様々な悩みを抱える子が基本的な生活習慣や、その上で成り立つ学習習慣を身に付けることができ、安心して将来を考えられるようになります。

みらぽての居場所づくりの特徴

常に開校されているフリースクールとは異なり、みらぽてでは地域のコミュニティセンターで週に1回居場所を開設しています。
そのため、週の残りの日は、ホームエデュケーションや別の居場所・適応指導教室などで自立を目指すことができます。

加えて、月額制ではなく利用時に参加費を支払う形にしているのは、経済的負担を少しでも軽くするだけでなく、その子に合ったタイミングで次のステップに移行しやすくする目的もあります。
外に出ること自体に不安を感じている子は、フリースクールの前段階としても利用できます。

実際のプログラムの面では、地域の元教諭や元美術教諭、イラストレーターなど、ボランティアスタッフに専門性を持った人が多く、学校では学べないことまで学べるのが特徴です。
子どもたちのやってみたい!学んでみたい!という思いに可能な限り応えるようにしています。

不登校の子どもその親への支援必要性

学校への行き渋りは長期にわたることがほとんどで、気持ちの負担だけではなく、金銭面や時間も圧迫されていくことが多く、長く続くほど親子の余裕がなくなっていきます。

そこで、地域で親も子もフォローできる仕組み作りができれば、たとえ学校に行けなかったとしても、親子が追い詰められて孤立するのを防げるのではと考えました。
そのためには、親子と同じ目線で寄り添うサポートのほか、経済的負担が少なく、気軽に利用できる学校や自宅以外の第3の居場所が必要です。

私たちがつくる居場所では、不登校の子どもたちが、地域の大人や年齢の近い学生と関わりながら、様々なプログラムに取り組んでいます。
自己を見つめ、他者との関係性を保ちながら時には他者の力を借り、自分で出来ることを広げていくことが自立への第一歩になるという考えからです。

無理に学校へ戻すことを目的とせず、子どもたちがマイペースに学べる居場所づくりを、地域や行政、教育機関などとも連携し、理解をいただきながら進めています。

子どもたち

現在みらぽてに通っている子どもたちや過去に通っていた子どもたちから、以下のような声がありました。

中学校生活を楽しめたのはみらぽてのおかげです!居場所をくれてありがとう!お世話になりました!(卒業生)

いろんな絵をかいて、一緒に大好きな本を見てくれて、話を聞いてくれて、いっぱい褒めてもらえるのでうれしい。散歩に出かけたり、誰もいない公園に行けて楽しい。(小2・元利用者)

保護者からは、「みらぽてで過ごしていた様子を所属している学校の方に伝えると、先生の対応や支援級での過ごし方の参考にしてもらえるようになり、少しづつ登校する時間や日数が増えてきた。」という声がありました。

はじめてギターを分解した。びっくりしたけど面白かった。料理の時は、初めてのメニューやお菓子が作れるので楽しい。びっくりすることや色々初めてのことができて楽しい。(小6・利用者)

いっぱい折り紙ができるので楽しい。難しい折り方もボランティアさんが教えてくれるのでうれしい。みんなでできるボードゲームが色々できてうれしい。あまりしゃべったことがない人とゲームをしたときに喋れて楽しかった。(小4・利用者)

保護者

(理事長の)宮永さんに相談したのは、娘が学校に行くことに不安を抱えた時です。
「絶対に学校に行かなければいけない」という考えはなかったですが、このまま休ませておいてもいいのだろうか?という漠然とした不安は持っていました。

そんな時に、

「行かなくても大丈夫、行きたくなったら行けばいいし、月曜日に行きづらかったら、みらぽてにおいで。学びはどこででもできるんだよ。」

という言葉で、あー、間違ってなかったんだ、と安心したのを覚えています。

親としての不安が解消され、子どもも親からの「大丈夫」という言葉に、安心できるようになり、短時間ですが毎日登校できるようになりました。

ご支援お願い

2020年5月に母として不登校児を育てる傍ら資金ゼロからNPO法人を立ち上げ、地域の支援団体様はじめ皆様からのご支援と、助成の対象事業としての採択をいただきまして3年間事業を続けてくることができました。
しかし、3年の助成期間も終了し、4年目に入る今年度からは他の助成金も少なく、居場所やフリースクールには公的な補助なども一切ありません。

まだまだ経営を維持していくことは難しい状況のため、子どもたちの安心・安全な居場所を継続・発展させるためには、この居場所づくりの中核を担う有償ボランティアへの謝金について、皆様からのご支援が必要です。

子どもたちのサポート体制を縮小することなく、学校に行きづらい近隣地域の子どもたちにとって安心して過ごせる日中の居場所、そしてご家族の相談の場を守っていきたいと思います。

どうかご支援をよろしくお願いいたします。

寄付金の使い道

皆さまのご寄付は、子どもたちに直接関わる有償ボランティアへの謝金とボランティア保険料に充てさせていただきます。
6000円のご寄付で、不登校の子どもたちの居場所づくりを1回行えます。

団体概要

団体名 特定非営利活動法人みらぽて
所在地 兵庫県小野市
お問い合わせ ホームページ

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当プロジェクトの事業計画

事業名 不登校や学校へ行きづらい子どもの居場所づくり
内 容 毎週月曜日9時~16時まで、地域のコミュニティセンターで不登校や学校に行きづらい子どもの居場所づくりをおこなう。
小学生から中学生までを対象に、各回10名以下の少人数を定員とし、利用料は500円とする。
週明けの活動日、様々なプログラムに地域の大人と不登校経験者やその保護者などで構成されるスタッフと共に取り組む。他者の力を借りながら小さな達成感を積むことで自己肯定感を高める。そして、生活習慣や学習習慣を身に付けられると共に、安心して将来を考えられる居場所を提供する。
事業期間 2023年4月から2024年3月まで
総事業費 432,110円
当サイトでの
募集額
292,000円

  • ボランティア謝金:288,000円
  • ボランティア活動保険:4,000円

 

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