
- 募集団体は 特定非営利活動法人ハーベスト です。
- 地域社会支援分野への寄付でもこの団体を支援できます。
- 支援総額は2022年6月27日現在のものです。
ごあいさつ
認定特定非営利活動法人ハーベスト
代表理事 山﨑 賢治
「主体的に考え行動する人を育てるためには、多様な生き方との出会いが必要」そんな問題意識から私たちの取り組みは15年前に始まりました。
これまでの活動を通じて、「機能する『出会い』とは何か?」「それを提供するために最善の方法は何か?」等、徹底的に『出会い』について探究してまいりました。
そこでたどり着いた『出会い』の本質が『対話』でした。人は様々な人との『対話』を通じて自身の『幸福』と社会の『あり方』を学び、その双方の両立を可能とする姿勢を身に着けていくこととなります。
折しも、コロナ禍において実施されるあらたな学習指導要領のキーワードは「主体的・対話的で深い学び」です。
今ほど、しっかりと機能する「対話」の場をつくることで、一人ひとりの幸福と持続可能な社会を両立し得る主体性を持つ若者を育てる仕組みが求められる時代は無いと確信しています。私たちハーベストは、ICTを活用しながら、オンラインで面白い生き方をする大人に出会えたり、そんな大人とリアルタイムで対話できる場づくりを考えています。
中高生のための「新たな出会いと対話の場づくり」のために、みなさまのご理解とご支援をよろしくお願い致します。
ハーベストが取り組む社会課題

活動のきっかけ
我々は2000年代の初頭、地域における起業家育成や生涯学習の普及に取り組んでいたメンバーでした。
当時は様々な起業家たちが勃興していた起業ブーム、国や地方においても起業家育成の施策が推進されていく中で、社会人の起業をサポートや研究する職場にいた現代表と前代表が強く問題意識を持ったのが、起業家に求められる核心的な姿勢としての「主体性」でありました。
この「主体性」を持つ人材の存在なくして起業家は生まれてこない。
この「主体性」を涵養するためにはどのような教育があるべきなのか・・少なくとも自身が受けてきた教育ではその実現は難しいと感じ、全国各地を歩きそのモデルを探し、ついに愛知県で行われていた「愛知サマーセミナー」という圧倒的な多様性のある人との出会いを提供するイベントと出会い、これをモデルとして中高生に多様な社会人との出会いを提供するプログラムの実施団体としてこのハーベストを立ち上げることとなりました。
ハーベストの取り組み

ハーベストは2007年から任意団体として活動を開始。キャリアや分野も異なる100名の社会人講師がそれぞれ語れることを講座として発信する「せんだい・みやぎオータムセミナー」(2014年まで7回実施)を実施しました。宮城県内初、一日のうちに様々な人が出会い学び合うイベントの始まりでした。
以降、様々なキャリアの社会人を20名~30名を一度に中学校・高校に招聘し生徒が好きな講師を選んでそれぞれのタイムラインを共有する「中学・高校キャリアセミナー」、生徒と同数の社会人が輪となって様々なテーマについて対話をおこなっていく「トークフォークダンス」、街場において大人が中高生になったつもりで様々な経歴の人の話を聴き対話する「放課後ハーベスト」など人と人が出会い対話を行う様々な機会とプログラムを学校現場や地域に提供してきました。
昨年までの15年間に一連のプログラムに参加した中高生の実人数の総数は10万人を越え、これまで講師としてハーベストのプログラムに参加した人は2,000名を越えています。
日本の学校教育は、近代化を急ぐ中で導入されたいわゆるプロセイン型教育システムと呼ばれるベルトコンベヤー方式で、知識を詰め込んでいく一斉授業方式から未だ脱却できていません。
多様な価値観が求められる現代社会においては、この仕組みによってもたらされる画一性が、問題をはらんでいそうです。人と違うことを嫌い、異質なものを排除する力学を生み、様々な課題の温床となり、前述の調査結果のような若者たちの主体性の意欲の低さを招いているのではないでしょうか?
一方で、教員を含めこれまでの古い環境で育ってきた大人は自身の成功モデルとして既存のこのシステムを保持しようという慣性や染みついた画一性が邪魔をして、今後求められる個別最適や主体的・対話的で深い学びを実現するために必要な体制づくりが遅々として進んでいない現状があります。キャリア教育が導入されたにも関わらず生徒の「生きる力」を伸ばすことができなかったのはその証左とも言えるのではないでしょうか。
私たちハーベストは、依然として画一性が強いられている学校教育において、中高生の主体性を引き出す多様な社会人との出会いの機会を創出してまいります。また、その場が効果的に機能する対話の場となるようなトークフォークダンスなどのプログラムを企画立案し学校現場に提案するとともに、より多くの学校において実施できるように対面やオンライン等の展開方式を開発していきます。
また学校にとどまらず、多くの中高生にこうした対話の機会を提供する場を、地域やオンラインの場で展開していきたいと考えています。
キャリアセミナーやトークフォークダンスに参加した生徒の声
賛同者の声
佐藤希樹(講師・獣医師)
いつものことですが、子どもさんたちの感想文を読むたびに、「これなら日本は大丈夫、大人がダメにしないように気を付けるのみだな!」と頼もしく感じます。
自分の子どもを見て感じるのと同様に、次世代を担う人たちの姿というのは、そこを過ぎた自分にとって、まさに「希望」そのもの。
希望の具現たる子どもたちと対話できる機会を得られることに、実はこちらの側が学びや気付きを享受しているんだよなぁと感じています。
ご支援のお願い
今回の助成事業で取り組むことは、ハーベストがこれまで取り組んできた様々な出会いと対話の場をICTを活用してより多くの人に届けるための基盤を整備していこうというものです。
コロナ禍により対面での出会いや対話の機会が極端に減ってしまった結果、多くの中高生がそれぞれの発達過程において必要な出会いや対話の機会を失ってしまいました。このため、若者にとって非常に大切な機会である他者との対話の場を恒常的に提供するためにオンデマンドやオンラインで様々な生き方をしている大人と中高生が安全安心に対話できる環境を創っていきます。
具体的には,これまで試作してきた「志ワカル塾」と名付けたポータルサイトを活用してオンライン上で様々な社会人の話を聴けたり、リアルタイムで複数の大人と対話できる場を提供していきたいと考えています。
今年度は100名の社会人の講話が聴けるラインナップと毎月定期的にジェネレーターと呼ばれる対話者であり面談者に刺激を与えるとともに、プロジェクトの芽を育てていく伴走者と中高生が対話できるプログラムを400名~500名の中高生や若者に活用してもらうことを目指しています。もちろんこれまで取り組んできた対面・オンラインによるキャリアセミナーやトークフォークダンスも引き続き実施していきます。
私たちハーベストは、世の中の様々な問題の多くの根本の原因が「対話」が足りていなことによって生じていると考えています。
多くの若者たちが「対話」を通じて自分自身が持っている本来のチカラに気づき、様々な人との「対話」の機会を自ら生み出すことが出来たら、きっと一人ひとりにとって生きやすい活力あふれる世界を創っていくことが出来るのではないでしょうか?
そのためにもハーベストはこれまで取り組んできたプログラムの「対話」の質を上げるとともに、時間と場所が制約条件にならない「対話」の場をオンライン上に創っていくことを目指しています!
一人でも多くの「若者の持つ伸びしろ」を伸ばせる機会を創っていくために、どうかご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
当プロジェクトの事業計画
事業名 |
対話でこそ人生と世界は変えていける -中学・高校における社会人との対話促進事業-
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内 容 | 中・高校生のキャリア形成の基礎となる主体性の涵養に必要不可欠でありながら、学校生活や教育課程の中で,極端に少ない多様な他者との対話の機会を認定NPO法人ハーベストは発足時より提供しています。
多数のボランティア市民講師を組織化し,一人ひとりの個性のある生き方や働き方に中高生が触れるとともにそこで生じた想いや考えを市民講師との対話の中でさらに深める場を提供してきたが,コロナウイルス感染症対策を契機にオンラインの活用によりさらに多くの対話の機会を恒常的に中高生に提供できる体制を構築しようとするものです。 |
事業期間 | 2022年5月から2023年4月まで |
総事業費 | 4,400,000円 |
当サイトでの 募集額 |
1,250,000円
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