- 支援総額
- 53,890円
- 目標金額
- 283,454円
- 支援者数
- 3人
- 募集のこり
- 0 日
- 募集団体は 公益財団法人山本能楽堂 です。
- 本事業の寄付受付は終了しました。現在、募集中の事業は団体名をクリックしてください。
舞台の上の室町時代
「能」と聞くと、「敷居が高い」「難しい」と感じる方が多いのではないでしょうか。
およそ650年前から続く能。継承されている演劇としては世界最古といわれる日本独自の舞台芸術で、世界無形遺産に登録されています。
室町時代に能を大成した観阿弥・世阿弥親子が足利義満の庇護を受け、豊臣秀吉が能に傾倒し、その流れは徳川家康にも引き継がれ、江戸時代には、武家社会での正式な式典で上演する「式楽」と定められました。
「天下人の芸能」と言われるほど格式の高いものになったためでしょうか、江戸時代に大衆の芸能としてうまれた歌舞伎とは異なり、能にはいまだに敷居の高さや難しさを感じる人が多いようです。
能は650年前から変わらず伝えらえ続けてきた芸能です。私たちは能舞台の上に室町時代を観ることができるのです。
海外公演での大反響
観世流の能楽師で、山本能楽堂の代表理事でもある山本章弘さんは、伝統を大切に守りながら、一方で数々の新たな試みに取り組んでいます。
そのひとつが「海外公演」です。
山本能楽堂では2011年から海外公演を開始し、約9年間に37公演を継続して実施してきました。
2019年は9月25日のブルガリアのスタラ・ザゴラ市からはじまり、日本とブルガリアの友好110周年事業として、プロブディフ市、ソフィア市で開催され、日本と北マケドニアの外交関係樹立25周年記念事業として、北マケドニアのスコピエ市、アルバニアのティラナ市など約3週間にわたって上演されました。
全ての公演で、ほぼ全ての現地メディアから取材を受け、特にスコピエ市とティラナ市では初めての能の上演ということで大きな反響をよび、大成功をおさめることができました。
プロブディフ市での公演は、欧州文化首都プロブディフ2020のプログラムに選ばれ、バルカン半島では知らない人がいないと言われているギリシャ神話「オルフェウス」を題材にした新作能をブルガリアと5年をかけて共同制作し、上演しました。
会場となった古代ローマ時代に作られた円形劇場には、平面作家の井上信太氏による巨大な老松がたてられ、LED照明デザイナーの藤本隆行氏によるLED照明演出で、ほかのどこにもない唯一無二の静謐な空間が生まれました。そして、その空間でブルガリアの恵まれない子どもたち20名が動物や花、鳥、虫、魚の役になって能の舞台に出演しました。
また、公演の約1か月前には現地の学級に出向き、子どもたちに能の魅力を伝えながら、能の型(振付)やセリフを一緒に考えたり、衣装を手づくりするワークショップを行ったりして、交流を深めました。
この海外公演の様子は、日本経済新聞社の論説委員とカメラマンが約1週間同行取材し、2019年11月7日付の日経新聞全国版で3ページにもわたるカラーの特集記事が掲載されました。
海外での高い評価が、逆輸入のような形で日本人の「能」への関心を喚起し、アイディンティティを深めることにつながりました。
コロナ禍における国際交流のために
2020年に北マケドニア、アルバニア、セルビアで能の巡回海外公演が予定されていましたが、世界的なパンデミックで、2021年3月に延期され、さらに8月に延期と調整が進められていました。
しかし、新型コロナウィルスの影響で現在は渡航の目途をたてることができない状況が続いています。
また、能楽として初めて招聘を受け、2015年から5年連続出演を果たしてきたヨーロッパ最大規模を誇るルーマニアの「シビウ国際演劇祭」も今年はコロナの影響で、6月の開催が8月に延期されました。
山本能楽堂はコロナ禍においても日本文化の素晴らしさを世界にアピールしたい、コロナ禍だからこそ、「本物の日本文化」を世界の人々に届けたいと考え、今年は「シビウ国際演劇祭」にライブ配信で参加することを決めました。
令和3年8月22日(日)日本時間16時より開演予定です。
画像には字幕をつけ、演劇祭期間中の約10日間アーカイブ配信します。
演目は、新作能「オルフェウス」。
日本とブルガリアの友好110周年記念公演として、また欧州文化首都プロブディフ2019の正式プログラムとして、大きな反響を呼んだ作品です。
ご支援のお願い
皆さまからのご寄付は、山本能楽堂の新作能「オルフェウス」の日本公演の配信事業に充てられます。
山本能楽堂は、日本の伝統芸能の力で持続可能な社会の実現を目指す「Noh for SDGs」の活動を2009年から継続して行ってきました。
伝統芸能をより良い未来社会に活かす。
日本文化の素晴らしさを世界にアピールするとともに、日本の伝統芸能による国際相互理解を深め、世界を一つにつなげる架け橋となります。
国際社会における日本文化への理解度の増進、文化の力による世界平和の実現に皆さまのご支援をお願いいたします。
\ご支援いただきたい金額:283,454円 /
・全額を新作能「オルフェウス」配信事業の業務委託費に充てさせていただきます。
日本の伝統文化「能」を世界に発信します。
皆さまのお力添えをよろしくお願いいたします。
当プロジェクトの事業計画
事業名 | 新作能「オルフェウス」の日本公演を「世界に配信」! |
内容 | ヨーロッパ最大の演劇祭であるシビウ国際演劇祭に、リアルタイムでのオンライン配信により参加する。
ライブ配信には字幕をつける。令和3年8月22日(日)日本時間16時より実施予定。公演は演劇祭期間中の約10日間アーカイブ配信する。 |
事業期間 | 2021年6月1日〜2022年5月31日 |
総事業費 | 2,991,000円
※ 自己資金には、お金をまわそう基金繰越助成金:2019年度助成金60,200円、2020年度助成金174,346円 計234,546円(業務委託費に充当予定) を含む |
当サイトでの
寄付募集額 |
283,454円
(内訳) ・業務委託費:283,454円 |
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