- 支援総額
- 3,561,220円
- 目標金額
- 3,561,220円
- 支援者数
- 96人
- 募集のこり
- 0 日
目標額に達しました!
- 募集団体は NPO法人タイガーマスク基金 です。
- 本事業の寄付受付は終了しました。現在、募集中の事業は団体名をクリックしてください。
代表者からのメッセージ
児童養護施設で暮らす子どもたちの大学進学率は22%と、全高卒者の56%に比べてまだまだ低いというのが現状です。
これは、施設で暮らす子どもたちが将来に希望を持てないこと、さらに希望しても大学の学費や生活費の問題が大きいという壁があるからです。
国なども給付型奨学金を拡充してきましたが、学費限定など使用目的が限られているものも少なくありません。
タイガーマスク基金は児童養護施設などの退所者や社会的養護が必要な子ども・若者への支援を行うNPOです。
どこに生まれても、どこで育っても、子どもたち一人一人が尊重され、未来への夢を描いていかれるよう、応援し続けていきたいと思っています。ぜひ皆さまのお力をお貸しください。
特定非営利活動法人タイガーマスク基金
代表理事 高祖常子
※2024年2月 高祖常子氏が代表理事に就任しました
私たちが活動を始めたきっかけ
タイガーマスク基金は元々、父親の育児支援を行う「NPO法人ファザーリング・ジャパン」の、一つのプロジェクトとしてスタートしました。
児童養護施設をボランティア訪問した際に、子どもたちが抱える困難を知り、「自分の子どもだけが幸せな社会などない」と感じたことがきっかけです。
同時期に、社会現象となった「タイガーマスク運動」を一過性のブームで終わらせてはならないと、漫画『タイガーマスク』の原作者・梶原一騎先生の奥様である高森篤子さんや漫画家・辻なおき先生のご家族、講談社様のご協力をいただけることになり、『タイガーマスク』という作品名を活動に使用する許可も頂戴して、NPO法人として独立することになりました。
なぜ児童養護施設出身の子どもたちに進学支援金が必要なのか
日本の高等教育への公的支出はOECD加盟国の中でも最低レベルであり、家計への負担率が高いのが現状です。
授業料が高く、奨学金制度などの補助も充実していなければ、大学進学は親の収入に左右され、家族に頼ることができない子どもたちの進学の機会が奪われていることになります。
事実、全高卒者の56%が大学等に進学できている中で、児童養護施設の子どもたちの進学率は22%にとどまっています。
様々な事情で家族と離れて育った施設出身の子どもたちは、高校を卒業して施設を出ても、親元には戻れず、本人の意思や能力に関わらず自立を強いられます。
学力があっても、経済的困難により就職を選ばざるを得ない立場の子どもたちに、返済不要の支援金を届けることで、進学のハードルを是正することが可能となります。
また、少子高齢化が急速に進む日本においては、労働力人口が減少し、国の経済が立ち行かなくなる危険性があります。子ども・若者支援に注力することは、個人への支援にとどまらず、日本の未来を支える若者への育成に貢献することにつながると考えます。
進学支援金が社会的養護出身の子どもたちに何をもたらすか
家族に頼ることができない子どもたちにとって教育は一生の財産となります。
大学が全てではありませんが、大卒資格や専門分野の学びは、将来の選択肢を増やし、安定した雇用や生涯年収の増加につなげることができます。
また、自身の人生を「選択できる」機会を届けることは、「生まれ」や「育ち」という、自分では選ぶことができなかったことで、多くをあきらめ、我慢を強いられてきた子どもたちが、自信と希望を持つきっかけにもなるのです。
皆さまの善意は、子どもたちにとって、顔も名前も知らないけれど、どこかで誰かが自分のことを応援してくれている大きな励ましとなります。
そして、その気持ちは、将来、自分も社会のために役立つ人間になりたいという思いやりの連鎖として社会に広がっていくことでしょう。
タイガーマスク基金の進学支援金の特徴
タイガーマスク基金は、皆さまからのご寄付を、働きながら大学に通う児童養護施設や自立援助ホームなどの社会的養護施設の出身学生たちに返済不要の支援金として届けています。
成績で優劣をつけずに、一人でも多くの学生をサポートすることをモットーにしているため、金額は大学4年間で30万円と金額は多くありませんが、使途を学費に限定していないので、他の奨学金ではカバーできないパソコンやスマートフォンの購入、実習や就職活動の交通費、資格取得のための費用に充当することができます。
また、高校生からの現役合格者だけでなく、社会人からの再チャレンジでも応募可能となっています。
これまでの実績
2012年からこれまでに、のべ1,212名の学生に総額9,740万円の支援金を届けることができました。
進学支援を受けた子どもたちの声
皆さまからのご寄付の使いみち
皆さまからのご寄付は、働きながら大学に通う児童養護施設や自立援助ホームなどの社会的養護の出身学生に届けています。
「お金をまわそう基金」を通していただいたご寄付は、実習や就職活動などでアルバイトに費やす時間が少なくなる大学3年生と4年生への支援金に充当させていただきます。
タイガーマスク基金の支援金は、使途を学費に限定していないので、実習や就職活動のためのスーツやカバンの購入費、交通費、資格取得のための費用など、学生たちの巣立ちの準備に役立てられています。
<助成目標額の使途・内訳>
・大学3年生に進級する学生18名の支援金 10万円×18名=180万円
・大学4年生に進級する学生14名の支援金 10万円×16名=160万円
・寄付金口座振替およびクレジットカード年間手数料 15万円
・振込手数料(34人分☓165円×2回分) 11,220円
<合計> 3,561,220円
ご支援のお願い
これまで、たくさんの方々にご理解・ご支援をいただいたことにより、公的な給付型奨学金の創設や児童福祉法の改正による支援の年齢制限の撤廃など、子どもたちの支援の必要性の声が国に届き、制度として改善されつつあります。
しかし、10代後半から20代前半の若者たちが、衣食住の全てを自分で工面しながら大学に通うことは、私たちが想像する以上に困難なことです。加えて、緊迫する世界情勢の影響による物価高騰は収束の見通しがたちません。
日用品や食品、光熱費の値上がりは、たとえ数十円・数百円単位の負担でも、親を頼ることができない学生たちにとっての影響は深刻です。
子どもたちは「生まれる家庭」や「育つ環境」を選ぶことはできませんでした。
今、自分の人生を自分の努力で切り拓くために、初めて自分で選んだ進学という決断を、家族ではなくてもサポートしてくださる方がいるということが、彼らにとってどれほどの勇気を与えてくれることでしょう。
金額の大小ではなく、一人でも多くの方の応援を必要としています。情報の拡散だけでも大歓迎です。皆さまのご協力をお願い申し上げます。
当プロジェクトの事業計画
事業名 |
社会的養護施設出身者の大学進学支援事業 |
事業実施団体 | 特定非営利活動法人タイガーマスク基金 |
事業の目的 | 児童養護施設などの退所者や社会的養護が必要な子ども・若者に、生活自立、学業、就労、家族形成、社会参画などの支援を総合的に行い、社会で活躍する人材を育成するとともに、広く一般にこの問題を提起し、児童養護施設や自立援助ホームなどが抱える課題、係る法律・政策の改善、ひいては児童虐待予防の啓発事業などを展開し、この問題の根本解決を図ることを目的としています。 |
事業内容 | 児童養護施設や自立援助ホームなどの社会的養護の施設から四年制以上の大学に進学する経済的困窮を抱える学生に返済不要の奨学金を届けて、その学びを支援する。 |
事業実施期間 | 2023年12月1日から2024年11月30日 |
総事業費 | 13,750,860円 |
当サイトでの 募集額 |
【募集額】 3,561,220円【内 訳】 ・学生への支援金:3,400,000円※大学3年進級者18名、4年進級者16名への支援金10万円/人 ・振込手数料:11,220円 ・口座振替とクレジットカード決済の手数料:150,000円※タイガー進学支援金は、働きながら大学に通う児童養護施設出身の学生に4年間で30万円の返済不要の奨学金を給付しています。高校生の頃からアルバイトを重ねている学生たちに、月に1日でも安心して休める予備日をつくって欲しいと、その金額は学生アルバイトの平均時給相場700円~800円(1日6,250円の支援✕12ヶ月✕4年間)から算出しています。 |
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団体への応援メッセージなどお待ちしております。
タイガーマスク基金
2024/03/25藤森新五
2024/03/19※ いただいたコメントは事務局確認後に公開させていただきます。事務局が不適切と認めるコメントについては、公開いたしません。