持続可能なローカルメディア運営のノウハウを「まちづくり」につなげる

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持続可能なローカルメディア運営のノウハウを「まちづくり」につなげる
支援総額
97,000
8.08%
目標金額
1,200,000
支援者数
11
募集のこり
0
  • 募集団体は NPO法人森ノオト です。
  • 本事業の寄付受付は終了しました。現在、募集中の事業は団体名をクリックしてください。

NPO法人森ノオトは、子育て世代の女性が中心となって、持続可能なまちづくりに取り組む地域団体です。

森ノオトのまちづくりの出発点は「ローカルメディア」です。市民ライターを養成講座で育成し、地域活動の取材をするなかで、地域の魅力や課題を知り、自分の言葉で伝えていきます。

等身大で伝えていく情報は、同じ地域に住む読者の共感を得て、「行ってみたい!」「やってみたい!」と行動をうながし、結果的にまちづくりへの関心を持つ人が増えていく……そんな循環を生み出しています。

取組む社会問題、課題

地域活動の担い手が減っている

ローカルメディア「森ノオト」は2009年11月に創刊しました。代表・北原まどかが、出産を機に「私たちの子ども世代に、豊かな地域と持続可能な地球を伝えていきたい」という思いを持って、地域に根ざした環境メディアとして立ち上げました。

これまで、地域活動は子育てをきっかけに女性たちが担ってきていましたが、産休・育休を経て職場復帰する女性が増え、地域と接点を持つ時間が圧倒的に短くなりました。少子高齢化が進み、高度に進んだ情報社会によって、地域でのつながりが分断され、孤独な育児や介護に悩む人が増えてきています。地域でのつながりや、助け合いがますます必要な時代に、「まちの担い手」が不足している状況です。

森ノオトはこれまでの10年間で、90名もの市民ライターを輩出してきました。取材をきっかけに地域との接点を持ち、ライターによっては地域のボランティア活動に参加したり、あるいは地域の企業や団体に就職して、仕事として地域活性化に取り組む、ライターとしてのキャリアを再就職に生かすなど、NPO法人での情報発信に関わることで「地域活動の担い手」として活躍するようになりました。

少子高齢化や格差拡大、空き家の増加など、課題多きこれからの「まちづくり」に、ローカルメディアの存在が欠かせないと、私たちは考えています。

目指す未来

本来のローカルメディアのスタイル

持続可能なローカルメディアは持続可能な「まちづくり」につながります。

「まちづくり」の要には、ローカルメディアの運営を持続可能にすることが必要です。森ノオトは過去10年間に及ぶローカルメディアの運営を横浜市青葉区で実施しています。

利便性を兼ね備えた都市部ながらも農地が近く豊かな自然環境をもつ横浜市青葉区の魅力を伝え、地域のファンをつくり、青葉区に転居した人、地域で働く場を見つけた人、自分の仕事をつくり出した人などが生まれています。「青葉台」のエリアイメージとして「エコロジー」、「オーガニック」が表出するようになるほど、森ノオトがつくってきた地域ブランドが定着しつつあります。

核家族化や高齢化が進む社会において、ローカルメディアが地域の横のつながりを生み出したり、地域活動団体と市民をつなげるうえで、中間支援的な役割を果たしています。

情報の洪水のなかで、「地域をよくする」ための情報を埋もれさせない

誰もがSNS等で容易に発信できる時代において、「SEO対策」のためだけのキーワードを散りばめる発信のあり方への疑問や、個人が好きなことを書き各自で投稿するブログ型メディアとは異なり、プロによる「編集」を施し社会性を有した情報を発信していくスタイルを維持していくために、森ノオトではローカルメディアの勉強会を通して様々な問題提起をしてきています。
SNSの隆盛により情報の質は玉石混交となり、フェイクニュースやキュレーション情報が増えている現在の課題を認識し、「メディアの編集方針を寄付で支える」読者の育成と拡大が、これからの時代のメディアのマネタイズという意味でも一つの挑戦になり得ると考えています。

地域との関わり

森ノオトが地域と住民をつなげる取組み

森ノオト 地産地消の普及事業「あおばを食べる収穫祭」

地産地消の普及事業「あおばを食べる収穫祭」

森ノオト 研修・ネットワーク事業「発信力UP講座」

研修・ネットワーク事業「発信力UP講座」

花と緑の風土づくり「フラワーダイアログあおば」

森ノオト 子育て支援事業「Welcomあおば子育てツアー」

子育て支援事業「Welcomあおば子育てツアー」

地域コミュニティを活用している方

山田麻子さんさん
森ノオトライター

取材を通した地域のつながりで、語りや読み聞かせなどのボランティア活動をするようになり、それが、自分の世界を豊かにしていってくれていると感じています。時々、私は自分でお金を稼いでいない、と後ろめたさを感じることもあるんですが、逆に仕事を始めたら今やっている活動はできなくなる。ボランティアと言いながら、自分が好きなことしかやっていないから、楽しくて仕方がないのです。地域でご挨拶できる関係の方が断然増えたのも良かったことです。

清水朋子さん
森ノオトライター・まちの集会所「Glänta(グレンタ)」主宰

ライター講座を思い切って受けて、森ノオトとそのコミュニティが生活の中心になっていた時期を経て、今、近所の歩ける範囲に森ノオト的なコミュニティがあって、子ども同士仲良くなったり、安心して預けられたり、話せる友達がいるというのがいいなと感じます。昨年、PTAの役員をやって、自分から一歩踏み出して話せば地元にも共感できる人はたくさんいるんだと知りました。これからは、自分の住むエリアにエネルギーを注いでいきたいと思っています。

藤崎浩太郎さん
政治家

ローカルメディアのほとんどが広告収入で運営するビジネスモデルなのに対して、森ノオトは一定のエリアに絞りながらNPOとして「寄付で支えるローカルメディア」を掲げて、そのスタイルで少しずつ成立しようとしている。情報発信で収益化をはかっていない、というのがとても新しいと思います。組織としてはある程度成長し、成熟し始めているなかで、これ以上の規模拡大というよりも、若い世代や男性の参加をうながしながら、無理のない範囲で続けてほしいなと思っています。

南部聡子さん
森ノオトライター・教師

青葉台が地元なのに地域のことを全く知らなかったのですが、子どもを生んでから目線が変わりました。近くで子どもと遊べる公園やカフェなどないか調べると、必ず森ノオトの記事が出てきます。同じように子育てしている人たちが書いてることに驚き、森ノオトの情報に触れるたびに勝手に励まされていました。森ノオトに出会っていなかったら、自分の子育ては違ったものになっていたと思います。その後、ライターにもなり、地域の人の魅力を掘り起こし、分かち合えることの喜びを感じています。取材でさまざまな方々から私がいただいたことを、子どもたちに還元することができたらと思います。

高山えりかさん
グラフィックデザイナー

森ノオトに関わるまで、人のために、地域のために、社会のために何かしなきゃ!って思うことはあまりありませんでした。チラシ製作などで、自分の得意分野でもあるデザインをいろいろ手掛けさせてもらって、それで地域が元気になったり、私のデザインを地域の人たちに喜んでもらえたりすることで、「私のデザインで、地域の役に立てているんだ!」と感じられることが、本当にうれしいです。

寄付のお願いと具体的な計画

寄付で運営するローカルメディアへ

森ノオトを指定した寄付金は「寄付で運営する持続可能なローカルメディア事業」100%充てさせていただきます。

私たちは本事業を通して、「寄付集め」のための様々な取り組みを行い、そのノウハウをレポートとしてまとめて、同じように資金集めに苦労している地域活動団体に役立てていただきたいと考えます。

具体的には、寄付者拡大のためのキャンペーンを行い、複数のSNS発信パターンにより寄付拡大への差異があるかを検証したり、私たちが年間100回以上行うイベントを通して、寄付行為に関わる意識調査をしていきたいと考えています。

イベントで顔の見える関係性のなかで寄付拡大につながるかの検証や、どのようなキーワードが寄付者の心をつかむのかなど、「寄付者数」「寄付金額」の二つの成果指標で測定・評価していきます。

 

マスメディアの情報によって、社会が分断されがちな中、自らも暮らしながら、新たに社会をつなぎ、小さな声を拾い、地域の課題を解決しようという情報発信者が増えることは、持続可能な地域社会の創出につながると考えます。

同様の志を持つ市民団体を、支援者獲得のためのコミュニケーション支援という形でサポートしていくために、「お金をまわそう基金」の助成によってまとめたレポートを活用していきます。

事業名 寄付で運営する持続可能なローカルメディア事業
具体的な計画
  • 2019年10月 寄付拡大のための実効的な展開方法を検討

法人の寄付メニュー、新規で取り組む寄付メニューを考案する。

  • 2019年11月 創刊10周年キャンペーン

創刊記念日と毎年200名以上参加する地産地消マルシェイベント主催が重なるため、メディアを大きくPRする。

  • 寄付月間イベントへの参加

横浜市中区の協力団体「ライフデザインラボ」の寄付月間イベントに参加し、「メディアでの寄付」による持続可能な社会づくりへの機会をつくる。

  • 2020年1月 寄付コンテンツの再確認

法人で受け付けられる寄付のコンテンツを再確認、認定NPO法人、休眠預金活用について確認。

  • 2020年3月~4月 寄付ノウハウレポート作成・提供

情報発信をする市民団体の支援のため、寄付モデルで運営するローカルメディアのノウハウをまとめ、情報発信ツールとして提供する。

事業期間 2019年4月から2020年3月まで
総事業費 2,703,360円
当サイトでの
募集額
1,200,000円

【内訳】

  • ツールコンサルティング・レポート作成費用 600,000円
  • スタッフ人件費 600,000円

※上記の金額は、2019年4月から2020年3月までにかかる費用となります。

代表者の想い

代表者:北原まどか

2011年3月11日の東日本大震災や原発事故により、経済成長一本槍の中央集権型のエネルギーシステムに警鐘が鳴らされ、分散型の自立社会の創出の機運が地方を中心に高まっていきました。370万人の人口を抱える大都市・横浜も人口減の縮退時代に突入しつつあり、少子高齢化や働く女性の増加により地域活動の担い手が減少しています。このような社会的背景からも、環境のみならず社会の持続可能性について意識せざるを得ない状況となっています。

2015年に国連が持続可能な開発目標(SDGs)を掲げ、パリ協定を発効したことで、環境・社会全体を横串に刺す基準ができたと言えます。SDGsはグローバルな課題のように見えて、私たちの日々のローカルライフに直結しています。SDGsにより、森ノオトで発信する情報も、環境のみならず、若者のキャリア教育や子育て支援活動、まちづくり、伝統芸能、地域の緑化美化、貧困の予防支援など、統合的かつ包括的にとらえ、伝えることができるようになりました。

活動の中身や事業、そして活動する地域は異なれど、社会の課題を解決し、よりよい未来を創っていこうと志を同じくする全国の同志の皆さんに、ぜひ私たちの「寄付で運営するローカルメディア」の取り組みを応援していただきたいと思います。私たちはそのノウハウをまとめることで、志をともにする地域団体の運営を、情報発信の視点から支援していくための礎をつくっていきたいと考えます。

団体概要

団体名 NPO法人森ノオト
所在地 〒227-0033

神奈川県横浜市青葉区鴨志田町818-3

お問い合わせ ホームページ

https://wx25.wadax.ne.jp/~morinooto-jp/mori/contact/

当プロジェクトの事業計画

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