- 募集団体は 一般社団法人神戸みらい学習室 です。
- 子ども支援分野への寄付でもこの団体を支援できます。
- 支援総額は2024年12月4日現在のものです。
ごあいさつ
私たちは、「すべての子どもに、等しく教育の機会を。」を理念に、貧困などの家庭環境に関わらず、すべての子どもが能力を最大限発揮できる、公正な社会を実現したいと願い活動しています。
団体の運営は、私も含め神戸市や兵庫県の職員の有志が中心となって行っています。
神戸市が中学2年生とその保護者を対象に全数調査を行った結果、7人に1人が相対的貧困の状態であることがわかりました。
多くの中学生が、経済的制約から学習機会を十分に得られないことが、家庭問題や社会問題の根幹にあります。
全国でも、小学生を中心にこども食堂など、貧困に苦しむ子どもの居場所が数多くできています。
次は、貧困家庭で育ち、様々な困難や事情を抱える中高生を対象とした、貧しさの連鎖を断ち切る学習支援が必要です。
私たちの学習室では、ボランティアとして参加する地域の大学生や社会人が子どもたちに学ぶ意義や楽しさを伝えており、大人たちの全力で他者を応援する姿勢は子どもたちの目指す指針にもなります。
こうして学ぶ力を身につけた子どもたちが成長し、今度は大人になった彼らが指針となり、子どもたちを支えられるようになる場所を目指しています。
地域に活力のある新たな時代に向け、若くして苦労した子どもこそが、実は社会的意義のある新たな価値を創造し、社会に大きな変化をもたらす存在であることを証明してほしいと心から願っています。
一般社団法人神戸みらい学習室
理事長 佐々木 宏昌
活動のきっかけ
2021年、神戸市が中学2年生とその保護者を対象に全数調査を行った結果、子どもの7人に1人にあたる約4,600人が相対的貧困状態にあることがわかりました。
これにより、多くの中学生が経済的制約から学校外での学習機会を十分に得られない生活環境にあることが分かり、彼らの置かれた環境と家庭問題や社会問題との関係が地域で強く意識されるようになりました。
理事長も含め私たちの団体運営の中心となっているのは神戸市や兵庫県の職員で、その多くは職務として生活保護や子どもの貧困などをはじめとする福祉・子育て分野を担当した経験があります。
その中で、前述の調査が行われる以前から、貧困が世代間で連鎖して様々な問題の原因となり、子どもの可能性にも大きく影響する様を現場で目の当たりにしてきました。
このような現状を変えたいという思いはありましたが、行政の取り組みには一定の限界があり、市や県の職員としての関わり方では困難な環境に置かれた子どもたちの未来にまで十分に支援の手を伸ばすことはできません。
そこで、同じ思いを持った仲間たち同士で集まり、環境に関わらず子どもが能力を最大限発揮できる地域社会を実現するために、職員としてではなく一市民として貧困家庭の中学生への学習支援を開始しました。
神戸みらい学習室による学習支援
毎週日曜日の午後、貧困家庭で育ち、経済的事情などの様々な困難や事情を抱える中学生を対象に、神戸市内2か所で大学生や大学院生、社会人がボランティア講師・スタッフとなって、個別の学習支援を行っています。
神戸みらい学習室を利用する子どもは、これまで置かれていた環境から体系的な学習への取り組みの手立てがなかったために、学力に個人差があります。
また、それぞれの子どもが学習習慣を身につけるためには、目の前の学習への取り組みだけでなく、将来への夢やビジョンも身近に捉え、学びの意義を見つめ直すことが重要となります。
このような状況に対応するためにも、地域の大人による個別学習支援が最もそれぞれの子に寄り添い、その子の優しい心まで育めるものと考えています。
開校から7年が経ち、卒業生の中には、
- 中学生時代からの夢であった大学に入学した子
- 問題児と言われながら工業高校に入学し、その後は学業優秀で日本を代表する自動車メーカーに就職した子
- 落ちこぼれと言われながら何とか公立高校に入学し、その後は勉強に努め高校生で宅建試験に合格し、念願の不動産業界に就職した子
など、多くの子どもたちが夢を叶え、今も夢を叶えようと頑張っています。
また、貧困世帯の子どもは、一般的に自己肯定感が低い傾向にあると言われており、将来に向けた学びへの動機づけが重要となるため、ボランティア講師・スタッフなどから学びの意義を伝える「夢ゼミ」を月1回開催しています。
その他、保護者を含めた面談や進路指導を数多く行うなど、きめ細やかな学習支援を行っています。
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困難な状況に置かれた中学生への学習支援の必要性
神戸市では、全小学校163校区にこども食堂や学習支援を設置する方針のもと、2022年には151か所のこども食堂と170か所の学習支援が誕生しています。
しかし、その対象は小学生が中心で、学習内容が高度化し様々な困難が顕在化する中高生に対する学習支援に取り組む団体は僅かです。
貧困に苦しむ子どもたちが学習の意義や勉強のやりがいを感じ、自ら学んでいくことで、進学を促進するとともに中退を抑制することができます。
こうして貧困の連鎖を断ち切ることが重要です。
特殊な環境にあった子どもこそが、実は社会の新たな価値を創造し、地域に大きなインパクトを与える人材であると私たちは考えており、様々な困難や事情を抱える中高生への学習支援がよりよい地域社会づくりにもつながっていると信じています。
神戸市内の学習支援環境の拡充と全国への広がり
2017年の開校から現在に至るまで、学園都市校、住吉校の全2教室で、延べ8千人以上、卒業生144人の子どもに無料学習支援を行ってきました。
一部の卒業生が大学生となり、ボランティア講師や運営スタッフとして戻ってくることで、地域での学習支援の輪が循環し始めています。
2018年には、市内の各学習支援団体の質の向上と量の拡大を目的に「神戸学習支援協議会」を結成しました。市内学習支援の実施個所は、前年比2倍ペースで数を増やしています。
現在は地域での取り組みだけに留まらず、全国での無料学習支援活動の促進を図ることを目標に、神戸市で学習支援団体の全国大会を共催しています。
ご寄付の使い道
頂いたご寄付は、全てボランティアスタッフの謝金に活用させていただきます。
ボランティアスタッフは地域の大学生や大学院生、社会人であり、子どもたちに寄り添い、学力だけでなく、やり抜く力や周囲への思いやりなども身につけられるように、学習支援の運営を図ります。
3,000円のご寄付で
1人の子どもが、1回授業を受けることができます。
10,000円のご寄付で
1人の子どもが、1か月間授業を受けることができます。
120,000円のご寄付で
1人の子どもが、1年間授業を受けることができます。
ご支援のお願い
貧困など様々な困難を抱えた家庭では、子どもだけでなく保護者もその困難な状況に直面しています。
そのため、生活相談も含めた保護者への対応や行政との連携が、子どもの学習支援を継続する上でも重要となります。
しかし、そのためには教育・福祉全般に横断的に関わる必要があり、多大な事務負担が課せられます。
子どもたちと保護者への支援をどちらも常勤スタッフだけで行うことは非常に難しく、ボランティアスタッフがいなければ、子どもたちへの無料の学習支援に全く対応できないという状況が生じかねません。
加えて、子どもが安全かつ着実に学習習慣を身につけるためには、当日の円滑な出欠確認や、子どもと講師との最適なマッチングの検討など現場でのボランティアスタッフの働きが重要となります。
そのため、ご寄付を活用させていただくボランティアスタッフの交通費を含む謝金は、持続可能な学習支援を図るにあたって欠かせないものです。
貧困に立ち向かう子どもたちの未来のために、ご寄付による支援をお願いいたします。
当プロジェクトの事業計画
事業名 | 「すべての子どもに、等しく教育の機会を。」~様々な事情を抱えた中高生に対する無料学習支援 |
内 容 | 毎週日曜日の午後、経済的事情など困難を抱える中学生(貧困世帯における不登校や発達障害のある子どもを含む)を対象に、神戸市内2か所で大学生や社会人が講師となって個別の学習支援を行う。申込時に面談を行い、その他、年1回保護者面談を行い、中3生には年3回の模試と年2回の三者面談や進路指導を行う。また、貧困家庭の子どもは、一般的に自己肯定感が低い傾向にあり、将来に向けた学びへの動機づけが大切となるため、学習支援の一環として、講師から学びの意義や意味をプレゼンする「夢ゼミ」を月1回開催。 |
事業期間 | 2024年4月から2025年3月まで |
総事業費 | 11,162,000円 |
当サイトでの 募集額 |
600,000円
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活動報告はまだありません。
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