中国伝統芸能「京劇」の日本での振興活動と福祉支援

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中国伝統芸能「京劇」の日本での振興活動と福祉支援
支援総額
248,683
36.04%
目標金額
690,000
支援者数
28
募集のこり
0

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「京劇」を知っていますか?

「京劇(きょうげき・けいげき)」という名称を耳にしたことがあっても、実際に観劇したことがある方はそれほど多くないかもしれません。

「京劇」は「中国版歌舞伎」ともいえる中国の伝統芸能で、豪華な衣装と派手なメイクでお芝居を演じます。

言葉は中国語ですが、歌、セリフ、舞踊、立ち回りなど、俳優の所作や様式で場面を説明し、物語を進めます。

その表現はオーバーでダイナミック。大道芸的な大技もあるので「ノンバーバル(言葉を用いない)な演劇」として鑑賞できます。

また、日本人でも馴染みの深い「孫悟空」「三国志」などの演目もあり、年代などを問わず誰でも楽しむことができます。

少人数でも上演が可能で、大道具などの設営が必要ないため、会場を選ばないことも大きな特徴のひとつです。

伝統芸能としての京劇を広めるために

祖父の代から三代続く京劇一家に生まれ、自身も北京京劇院に13年間所属した張春祥氏(日本名:潮新)は、1989年に来日し、日本での芸術活動を開始しました。

しかし、当時は在日の京劇俳優が京劇を演じられる場は「イベントでの出し物」がほとんどで、派手な技やアクロバットだけを見せる「京劇ショー」ばかり。

ストーリーもなく、衣装や様式も適当、唱(うた)や念(セリフ)という京劇の大事な要素もない…。

この状況を憂いた張春祥は、仲間たちが伝統京劇を演じられる場所を創り、日本人にきちんと伝統京劇を伝えることで、一人でも多くの人に京劇を楽しんでもらうために、1996年に任意団体「新潮劇院」を、2016年には新潮劇院を母体とした「一般財団法人日本京劇振興協会」を設立しました。

有志の在日京劇俳優と京劇伴奏者、そして日本人俳優たちによる公演は、従来の来日京劇団による公演よりも遥かに低価格で本格的な伝統京劇を多くの方に提供し、大変な好評を博しました。

以来、公演事業やワークショップ、日本人俳優の育成はもとより、草の根的な青少年への普及活動、地域における施設への慰問等を続け、教育・福祉分野に貢献しています。

また、これらの活動を通して、日本での外国文化振興と日中友好の架け橋の役割も担っています。

養護施設や特別支援学級、老人ホーム等への慰問・京劇実演

世田谷区を拠点に京劇普及活動を行ってきた同協会が、近隣地域にも貢献すべく障害者施設への慰問を始めた頃、複数の施設長から「こういった施設では動きのある芸術を鑑賞する機会がほとんどない」というお話を伺いました。

その言葉をきっかけに、「少人数でも上演可能」「大道具などの設営が不要」「ノンバーバルな演劇」という京劇の特異性が、広い会場を持たない施設において、障害の有無や年代などに関係なく楽しんでいただくためにはとても有効であることに気づきました。

それ以降、養護施設や特別支援学級、老人ホーム等への慰問・京劇実演を模索してきました。

しかし、コロナ禍で自主公演が思うように開催できず、運営費を捻出できないのが現状です。

日本京劇振興協会の慰問・京劇実演にご賛同とご支援をお願いします

養護施設や特別支援学級、老人ホーム等では外国文化や芸術に触れる機会が減少しています。

コロナウイルス感染拡大下では伺える施設も限定されてしまいますが、状況を慎重に見極めながら、これまで続けてきた道程を絶やすことなく事業を継続・推進し、将来への長期的な活動へと繋げていくことが重要です。

日本京劇振興協会の福祉支援活動に皆さまのご賛同とご支援をよろしくお願いいたします。

 

\ご支援いただきたい金額:690,000円 /

  • 消耗品費:50,000円
  • 印刷製本費:20,000円
  • 通信運搬費:25,000円
  • 借料・賃貸料:100,000円
  • 業務委託費:45,000円
  • 人件費 (事業費) :450,000円

コロナ禍中の日本において、「外国芸術団体が多くの方からの支援を受けて福祉活動をしている」という情報は、活動のモデルケースとして国内外の芸術家にも好影響を与えます。

舞台芸術が単なる文化活動という枠にとどまらず、地域福祉というさらに公的に意義のある活動である認識が高まります。

この活動は福祉分野における「誰もが等しく文化芸術を享受する権利」への大きな一助になると自負しています。

皆さまのご支援をよろしくお願いします。

賛同者様からのメッセージ

呉 敏(慶應義塾大学講師・東京票房(東京京劇クラブ)代表)

日本での京劇普及に努める団体・芸術家はいくつかありますが、新潮劇院(一般財団法人日本京劇振興協会)は一流の俳優たちが伝統的な様式を守りながらも、日本の皆さまにこの芸術をよく伝えることができるように、日本語のセリフ、日本人にもわかる表現など、いろいろな試行錯誤・改変をしながら20年以上も活動を続けてきました。

京劇俳優にとって、自分の様式を崩していくことは大変難しいことです。

それでも、あえてそのスタイルを選んだのは、彼らが単に中国の伝統をそのまま伝えたいというだけでなく、日本の方たちときちんと係わり合い、協調しながら文化振興を進めていきたいという姿勢を持っているからです。

近年では幼稚園、小学校での公演・ワークショップを精力的に行うなど、日本の青少年への文化振興事業に積極的に取り組んでいます。

今回のプロジェクトは、その気持ちをさらに発展させたもので、福祉分野にも積極的に進出することで、より深く日本の文化・教育に係わり、将来に渡っての日中文化交流の礎を築こうとするものであります。

彼らの活動へのご支援をどうぞよろしくお願いします。

石永菁(元 中国文化センターセンター長・現 中国大使館文化部参事官)

一般財団法人日本京劇振興協会の前身となる京劇団「新潮劇院」は、有志の中国人芸術家たちが集い世田谷区に誕生しました。

以後20年来にわたって、中国伝統芸能「京劇」を通じての中日文化交流活動に貢献してきました。

異国の地を拠点として中国の伝統芸能活動を行うことは物心両面において大変な困難が伴う道のりですが、彼らの「日本人に京劇を伝えたい」という熱意があって活動を続けることができております。

近年では彼らの活動は日本の青少年への文化啓発、国際感覚育成分野にも広がり、文化庁・学校巡回公演事業をはじめとした各種育成事業にも採択される成果を上げております。

その彼らが次のステップとして、養護施設や特別支援学級などでの京劇公演事業への歩みを進めようとすることは、彼らの本来の目的であった「京劇の普及」のみならず、更に「日本の文化・福祉・青少年育成への貢献」に協力したいという意思の表れであり、在日団体としてより一層、親密な日中関係を築くための架け橋になろうとする意欲を示すものです。

情熱溢れる彼らが訪問し、猛々しくも華やかな伝統芸能「京劇」を上演し、子どもたちをはじめとする地域の方々と交流する本事業は、参加者に必ずや更なる活力を与えるとお約束いたします。

彼らの活動にどうかご支援をお願いします。

代表者からのメッセージ

一般財団法人日本京劇振興協会

代表理事 張春祥(日本名:潮 新)

私どもの活動に興味を持っていただき誠にありがとうございます。

私の骨身に染み付いている「京劇」の素晴らしさを日本の皆様にお伝えすべく日本を拠点に劇団を立ち上げ早20年以上。

様々な情勢が繰り返される中、在日京劇俳優の仲間たちや京劇に理解のある日本人俳優・スタッフ、そして何よりも観覧やご寄付などでご支援いただく多くの皆様のおかげで、これまで長らく日本の文化振興と日中友好に貢献して参りました。

近年ではより公益性ある分野(多文化共生、青少年教育、福祉の分野など)でも貢献すべく、草の根的な青少年向けの自主事業や慰問活動をスタート。その成果が認められて文化庁の学校巡回公演といった大きな事業にも取り組むことができ、各種助成事業にも採択されるようになりました。

また、日本初となる子どもの京劇団「世田谷こども京劇団」でもメンバーが順当に育成してきて、地域イベントや福祉施設慰問などで活躍を始めたところです。

このように公益事業にも確かな手応えを感じ、より積極的に活動を推進すべく検討してきた矢先にコロナウイルスの問題が発生しました。

全く先の見えないこの問題はこれまでになく深刻で、多くの文化団体の活動が停滞し、文化事業に重い影を落としています。

我々もなんとか京劇普及活動の手を止めないよう苦慮を重ねており、まだまだ難しい情勢は続いていますが、やはりこれまで通り多くの方々のご支援でもって活動を維持できております。

この事実に改めて感謝をするとともに、引き続き公益事業について皆様のお力添えを賜るべく、今回お金をまわそう基金のご協力を仰いだ次第です。

私の愛する「京劇」が少しでも世に貢献し、人々の豊かな心の支えとなるのであれば、これほど嬉しいことはありません。当協会も頑張ります。

どうか皆様からの温かいご支援を宜しくお願いいたします。

団体概要

団体名 一般財団法人日本京劇振興協会
所在地 東京都世田谷区
お問い合わせ ホームページ

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当プロジェクトの事業計画

事業名 中国伝統芸能「京劇」の日本での振興活動と福祉支援
内容 COVID-19感染拡大防止の影響下で養護施設や老人ホーム等では芸術に触れる機会は減少しており、引き続き慰問公演を実施して全ての人が芸術に触れられる機会創出の一助となる。

当年度は養護施設、老人ホーム等への慰問京劇実演を首都圏5箇所で実施する。

会場が現地となる養護施設や老人ホーム等では動きのある芸術に触れることは難しいが、京劇は場所を選ばず上演が可能で適している。

同時に育成してきた日本人俳優・青少年たちが活躍する場を設けることにも繋がり、将来への長期的な活動継続へと繋げるとともに、外国芸術団体の活動モデルケースとして国内外の芸術活動に影響を与える。

事業期間 2021年4月から2022年3月まで
総事業費 1,245,000円
当サイトでの
募集額
≪総事業費:1,245,000円≫

■当サイトでの募集額:690,000円

  • 消耗品費:50,000円
  • 印刷製本費:20,000円
  • 通信運搬費:25,000円
  • 借料・賃貸料:100,000円
  • 業務委託費:45,000円
  • 人件費 (事業費) :450,000円

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