- 募集団体は 特定非営利活動法人AYA です。
- 子ども支援分野への寄付でもこの団体を支援できます。
- 支援総額は2024年11月21日現在のものです。
ごあいさつ
NPO法人AYA
代表理事 中川 悠樹
私は、医師として様々な患者さんと向き合う中で、いつしか「病気と闘っている・障がいと共に生きている・医療的ケアが必要である」子どもたちのために何かできることはないか、と考えるようになり、AYAを設立しました。
社会には、日常的に医療的ケアが必要な子や、長い療養生活を送る子が大勢いますが、彼らに対するサポートは未だ十分ではないと私は感じます。
例えば、病気や障がいのある子が外で何かを体験するとなると、移動やトイレの問題など、様々なハードルが立ちはだかります。周囲への気遣いなどからも子どもの体験を諦めてしまうご家族が非常に多いです。
一方で、彼らを受け入れたいと思っている企業や団体は数多く存在しています。
しかし、特に医療的な面でどのように対応したらよいのか分からず、実際の行動にまでは至っていないことが多いのが実情です。
AYA の役割は、病気や障がいのある子どもたち・ご家族と、企業や団体の「架け橋」となることです。
私たちが開催するイベントでは、毎回、医療職のスタッフが同行し、参加する側と受け入れる側の双方に安心感を提供しています。これにより、イベントに対するご家族と企業のハードルが下がり、それまで難しかったことも実現できるようになりました。
今回取り組む「AYAインクルーシブ映画上映会」も、その活動の一つです。
医療的ケア児や障がいのある子どもたちが安心して映画鑑賞できるように、AYAに所属する医療職のスタッフが中心となって、全国各地で映画館や関係者と一緒にインクルーシブな環境をつくります。
病気や障がいのある子やご家族が、外の世界へ出て様々な体験をできるように、そして、一人でも多くの子が世界観を広げる体験をたくさんできるようになって欲しい。そういう思いで活動しています。
私たちの活動に賛同し、応援いただけましたら大変嬉しく思います。ご支援何卒よろしくお願いいたします。
活動を始めたきっかけ
AYA設立の原点は、「あやこ」という私の幼馴染です。彼女は、未だ治療法のない亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という麻疹(はしか)が原因で起こりうる病気に罹患し、長き闘病の末、亡くなりました。
彼女の罹患、それに伴う保護者やきょうだい児の苦労を知ったことをきっかけに、私は医師を志しました。
実際に医師になり、様々な経験を積んでいくうちに、本人やご家族に何の責任もなく、不可抗力で病気になってしまう患者を多く見てきました。
そういった人たち、特に子どもたちとその家族をサポートしたいという気持ちから、「AYA」を設立しました。
病気や障がいのある子どもたちへの支援・理解不足
病気と闘う子のほかに、日本には障がいのある子が約90万人、医療的ケア児が約2万人いると言われています。(※)
そういった子どもたちやご家族の共通の願いのひとつとして、「同世代の子どもたちと同じような経験をしたい」というものがあります。
そのような機会は十分に提供されているのでしょうか。
彼らに対する支援は整備されつつありますが、法律や制度はまだ行き届いておらず、企業や各種団体の理解も追いついていないのが現状です。
私たちの上映会に参加した障がい児・医ケア児の多くは、他の子が普通に行う「映画館での映画鑑賞」をそれまで経験していませんでした。
社会ではSDGsやCSRの取り組みが活性化し、多くの企業や団体が社会貢献活動を行っています。
しかし、病気や障がいのある子や医療的ケア児への支援については、「どうしたらよいのか分からない」「そもそもどういう子なのか分からない」という声を頻繁に耳にします。
社会には彼らを受け入れる準備が整っていない、そういった課題があるのです。
※内閣府「令和5年版 障害者白書 参考資料(障害者の状況)」および厚生労働省「医療的ケア児支援センター等の状況について」より
病気や障がいのある子どもたちが映画館で映画鑑賞できる
「AYAインクルーシブ映画上映会」
私たちは、病気や障がいのある子どもたちとその家族を対象に、「AYAインクルーシブ映画上映会」を実施しています。
病気や障がいのある子のご家族の方からは、「健常な子が普通にしているような体験をしたい」という言葉をよく耳にします。
そのようなご家族の願いの一つに、映画館での映画鑑賞があります。
しかし、医療的ケアが必要な子や障がいを抱える子のご家族は、上映中に医療機器のアラーム音や吸引音が鳴ることや、子どもが声を出したり立ち上がってしまったりする可能性を考え、周囲に迷惑をかけないか懸念されることが多くあります。
さらに、移動や座席の位置などのことまで考えると、映画館での映画鑑賞は非常にハードルが高いと感じてしまいます。
こうした状況を変え、
「病気や障がいのある子も、気兼ねなく、映画館で映画を楽しめるようになってほしい」
そんな思いから、「AYAインクルーシブ映画上映会」の開催に至りました。
上映会のシアター内は通常より少し明るめ、ほんの少し賑やかな空間です。
上映中の出入りも自由にでき、じっとしながら静かに映画を観なければならないという雰囲気はありません。
声を出しても、席を立っても、音が鳴っても、吸引しても、流動食を摂取しても大丈夫。
医療職のスタッフも館内にいるため、万一のトラブルにもすぐに対応することができます。
通常と同じ映画館のシアターをお借りしていますが、集まる参加者とボランティアスタッフ、その場にいるみんなで、自然と安心感のある場を作り出しています。
初めての上映会実施後、様々な方から、「他でも開催してほしい」という声を頂戴しました。
それ以来、全国各地で「AYAインクルーシブ映画上映会」を開催しています。
映画上映会をきっかけとしたインクルーシブな世界の広がり
「AYAインクルーシブ映画上映会」は、病気や障がいのある子が、同世代の健常児が経験していることと同じことを経験できる機会です。
これは、病気や障がいに関係なく、映画館で映画鑑賞を楽しめることから、インクルーシブ(=すべての人が共に生きる)と言われるような世界への一歩となります。
私たちのこの活動は、地域や運営会社の枠を越え、全国の様々な映画館で実施できるようになってきました。
映画業界において、病気や障がいのある子とその家族の存在は、確実に認知が広まりつつあることを実感しています。
多くの方にご協力いただき、映画業界での認知をさらに進めることで、スポーツなど他の分野でもこうした変化を起こせるようになると信じています。
私たちは、どんな子もあらゆることに挑戦でき、それを見守る周囲の人まで明るくなるような、そんなインクルーシブな世界を目指します。
参加されたご家族の声
- 今まで家族揃って行けなかった映画についに行くことができ、夢が叶いました!
- 家族で映画鑑賞しに出掛ける日が来るなんて思っていませんでしたので、帰宅しても思い出して胸がいっぱいになる瞬間がありました。
- 病気をしてからは、気軽に”やってみよう!行ってみよう!”ができなくて諦めることが多い日常でした。が、今回の上映会に参加させていただき、娘のキラキラした目を見て涙が出ました。
- 音楽にのって身体を動かしたり、拍手をしたりと楽しそうだったので、参加してよかった!と心から思いました!
- 他の来場者さんの楽しむ声で我が子の不安が軽減されました!
- 親の私が、日頃の不安や孤独感が紛れてなんだか久々にリフレッシュできました。
- 今度は一般の方に混じっての鑑賞もチャレンジしてみようと思います!
- 「映画館で映画を観る」という体験以上の経験を親子で得られた気がします。
(開催後のアンケートより)
ご寄付の使い道
皆様から頂いたご寄付は、「AYAインクルーシブ映画上映会」を全国で展開していくために使用させていただきます。
具体的には、スタッフの会場までの交通費・宿泊費として活用させていただきます。
5,000円のご寄付で
全国の病気や障がいのある子や家族のうち1~2人が映画館で映画を観るための環境をつくる事ができます。
50,000円のご寄付で
地方でのインクルーシブ映画上映会を1回開催できます。
開催実績
2023年4月から全国で「AYAインクルーシブ映画上映会」をスタートし、2024年5月末までに計14回開催いたしました。(川崎・京都・磐田は2回実施)
14回の開催で570組以上のご家族にご参加いただき、スタッフを含めると総勢2,000名以上の方が上映会に参加してくださいました。
〈開催場所一覧(開催順)〉
・神奈川県川崎市 @TOHOシネマズ 川崎
・京都府京都市 @T・ジョイ京都
・静岡県磐田市 @TOHOシネマズ 磐田
・広島県安芸郡府中町 @広島バルト11
・茨城県つくば市 @USシネマつくば
・神奈川県横浜市 @TOHOシネマズ ららぽーと横浜
・宮城県仙台市 @MOVIX仙台
・群馬県高崎市 @イオンシネマ高崎
・石川県白山市 @イオンシネマ白山
・大阪府茨木市 @イオンシネマ茨木
・秋田県秋田市 @TOHOシネマズ 秋田
※2024年6月以降は、東京都中央区・北海道札幌市・埼玉県大宮市・群馬県伊勢崎市・静岡県浜松市・愛知県名古屋市・滋賀県大津市・兵庫県神戸市・福岡県博多市・鹿児島県鹿児島市での実施を検討しています。
活動への賛同者の声
ご支援のお願い
「子どもに様々な経験をしてほしい。広い世界を自分の目で見てほしい。そして人生を豊かに歩んでほしい」
病気や障がいのある子の親御さんの中にはそう願う方が多くいらっしゃいます。
映画鑑賞は、子どもにとって特別な体験です。映画のもつ世界観に触れるだけでなく、非日常的でワクワクするような映画館の匂いや音、まるで映画の中にいるかと思えるような大きなスクリーン、全てが別世界に感じられます。
また、病気や障がいのある子、日常的に医療的ケアが必要な子をもつご家族にとっては、家族全員でお出かけすることも、めったにできない特別な経験であり、挑戦でもあります。
私たちは、「AYAインクルーシブ映画上映会」をできるだけ多く開催し、少しでも多くのご家族に、「挑戦できてよかった」「次も挑戦してみよう」と思っていただける機会を提供して参ります。
また、同時に、彼らをインクルーシブに受け入れる場が増えていくことを願っています。
最後に一つ、お願いがあります。
上映会開催にあたり、スタッフが全国各地の会場へ足を運ぶためには、移動の費用が必要不可欠です。
AYAの活動に賛同し、寄付という形でわたしたちの活動を支援していただけましたら、大変ありがたく、是非ともよろしくお願いいたします。
団体概要
団体名 | 特定非営利活動法人AYA |
所在地 | 東京都中央区日本橋兜町6−5 |
お問い合わせ | ホームページ |
当プロジェクトの事業計画
事業名 | AYAインクルーシブ 映画鑑賞会 in 全国 〜医療的ケア児や障がいのある子どもたちとその家族が映画館で映画鑑賞をできるように〜 |
内 容 | 「病気と闘っている・障がいと共に生きている・医療的ケアが必要である」子どもたちとその家族を中心に、インクルーシブな映画鑑賞会をシアター貸切にて開催します。 2023年度に始めた活動で、2024年度は全国15ヶ所で開催予定です。 鑑賞会には医療者が帯同し、参加者と映画館関係者の双方に安心感を与えます。 本事業を通じて、子どもたちの世界観を広げ、映画へのアクセスの公平性を推進します。 |
事業期間 | 2024年4月から2025年3月まで |
総事業費 | 1,930,490円 |
当サイトでの 募集額 |
800,000円
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