外国にルーツを持つ経済的に困難を抱える高校生に進学機会を!

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外国にルーツを持つ経済的に困難を抱える高校生に進学機会を!
支援総額
600,000
100%
目標金額
600,000
支援者数
6
募集のこり
12

目標額に達しました!

  • 募集団体は 特定非営利活動法人glolab です。
  • 本事業の寄付受付は終了しました。現在、募集中の事業は団体名をクリックしてください。

ごあいさつ

NPO法人 glolab
代表理事 柴山 智帆

はじめまして。特定非営利活動法人glolab(グロラボ)の柴山と申します。
私たちは主に外国にルーツを持つ高校生のキャリア教育とコミュニティ創出事業に取り組んでいる団体です。

私は以前外国にルーツを持つ子どもの高校進学をサポートするNPOで勤務していましたが、そこでせっかく高校に入学したのに中退してしまったり、高校卒業後の進路選択に困難を抱える高校生を多く見てきました。
彼らは狭いエスニックコミュニティ内で進路の情報に触れることとなり、人生に多様な選択肢があることを知る機会が限られています。また、在留資格によっては、奨学金の対象外になるなど制度上の壁も存在します。加えて、外国にルーツを持つ高校生への支援は義務教育過程の小中学生のものと比較して非常に少ない現状があります。

そこで、私は仲間とともに、2018年に外国にルーツを持つ高校生以上の若者のキャリア教育を実施するglolabを立ち上げました。この4年間、高校生が進路を主体的に選択できるようキャリア支援動画の配信やキャリアプログラムを実施しています。
今回ご寄付をお願いする「NEWDOOR進学プレッププログラム」は、進学を希望しても、奨学金受給に制限のある在留資格を持つ、非常に困難な環境にある生徒向けのプログラムです。このプログラムでは、外国ルーツの先輩との対話進学に必要な日本語力を培う日本語作文個別指導で多角的に高校生の進路選択を支援します。

このようなプログラムはこれまでほとんど前例がありません。このプログラムを生徒に届けることで、進学にあたって壁に直面している外国にルーツを持つ高校生が、進路選択の幅を広げ、人生を一歩前に踏み出すことができます。
私は、すべての高校生が平等にチャンスを与えられ、自分の力が発揮できる社会であってほしいと思っています。日本社会に共に生きる高校生の未来を支え、多様で豊かな社会を作るためみなさんのお力をお貸しください。

外国ルーツを持つ高校生が直面する3つの課題

文部科学省が令和3年度に実施した「公立小・中・高等学校等における日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等について調査の結果」によれば、日本の全高校生の大学や専門学校への進学率は71.4%であるのに対し、日本語指導が必要な高校生の進学率は51.9%で、21.5ポイント低く、進学も就職もしていない者の率は、全高校生が4.8%に対し日本語指導が必要な高校生は、13.4%と2.8倍となっています。

私たちが2020年に実施した当事者アンケート調査によれば、日本語以外に、「進路情報のアクセスのしづらさ」・「相談の場の不足」という課題が明るみになりました。

これらに加え、在留資格という制度上の課題もあることがわかりました。「家族滞在(※1)」「公用(※2)」という在留資格で日本に暮らす高校生たちは、その定住性が認められず、経済的に困難な状況であっても国の高等教育の修学支援新制度をはじめとする多くの奨学金から対象外とされています。

このように外国にルーツを持つ高校生が、進学を目指す時に以下のような課題に直面します。

① 進学に関する情報取得・相談の場の不足

② 奨学金受給の制限など制度上の課題

③ 日本語の能力の問題

上記の課題がどれか一つでも残ると、経済的に困難を抱えた家庭の外国ルーツの高校生の進路選択は困難となります。
彼らの将来のためには、3つの課題全てに対応した総合的な支援が必要です。

※1 家族滞在について、詳しくはこちらをご覧ください。
※2 公用について、詳しくはこちらをご覧ください。

NEWDOOR進学プレッププログラムについて

『この進学の壁に対して、glolabとして何かできないか、学校外の民間でできることはないか。』

そんな想いから2022年に新しくプロジェクトを立ち上げました。それが「NEWDOOR進学プレッププログラム」です。
このプログラムの対象は、外国にルーツを持つ高校生の中でも、特に制度の面でも困難を抱える「家族滞在」「公用」の在留資格を持ち、かつ、進学をする意欲があっても進学をするのに経済的な困難を抱えている生徒です。

「NEWDOOR進学プレッププログラム」では、生徒たちが前述の3つの課題を乗り越え、自分の将来についてじっくり考えて進路選択をしていけるように、1年間のキャリアワークショップと、月1回2時間のオンライン日本語作文教室を提供します。

 

プログラム内容①「キャリアワークショップ」

キャリアワークショップでは、社会で活躍する外国ルーツの先輩との対話や在留資格についての学習、合宿などを行います。
一般企業から職人まで、社会で様々に活躍する同じ外国ルーツの先輩たちの経験談から人生や進路に関する考え方を学び、大学の見学等の体験を通して、卒業後のビジョンを明確化していきます。
また、今の在留資格で受けられる奨学金や、在留資格の変更について知ることで、進学やその後の将来についてのビジョンを作り上げることができます。

外国ルーツの高校生が直面する「進路についての情報取得・相談の場の不足」「奨学金受給の制限など制度上の課題」という2つの問題に対応するのがキャリアワークショップとなります。

プログラム内容②「日本語作文教室」

「じっくり考えた事柄を適切な表現でアウトプットすること」ができるように、「書くこと」に重点を置いた日本語の個別指導を行います。
オンラインでの指導の経験が豊富な指導者が、一人一人異なる日本語能力や書く力に合わせて学習内容を計画し、指導します。定期的な指導は月1回2時間ですが、それ以外にも宿題の添削やチャットでのやりとりを通して個別に生徒に対応します。
これにより、日本で進学し、社会に出ていくうえで避けては通れない「日本語の能力の問題」に対応します。

以上のプログラムに加え、プログラムの全日程に参加した生徒に10万円を上限とした進学支援金を給付し、高等教育機関への受験の機会を提供します。

これらの実施により、制度の面でも経済的にも困難を抱える外国ルーツの高校生の進学・進路選択を総合的に支援するのが「NEWDOOR進学プレッププログラム」です。

 

生徒

2022年度は「NEWDOOR 進学プレッププログラム」を試験的に実施し、3名の高校生を支援しました。
その生徒たちからの声をご紹介します。

「社会人の先輩から聞いたお話がすごく印象に残りました。先輩の話や1年間通して聞いたアドバイスは一生忘れたくないです」

「前は緊張して人に意見を言えなかったけれど、人に意見を言えるようになりました」

「たくさんの人が応援してくれました。自分は1人じゃないと思いました」

寄付金使い道

皆様からいただいたご寄付は「NEWDOOR進学プレッププログラム」の「日本語作文教室」での日本語指導に使わせていただきます。

「日本語作文教室」では、高等教育機関進学のために求められる日本語の書く力を身に付けてもらうことを目的に、2023年6月~2024年3月までの10か月間実施します。生徒の来日時期や日本語学習歴が異なり、それぞれ日本語の能力に差があるため、1対1の個別指導でそれぞれの生徒の能力やニーズに合わせた指導を行い、日本語の力、考える力の向上を目指します。

6000円のご寄付
2時間の日本語授業を生徒1名に提供できます。

ご支援お願い

日本に暮らす外国にルーツを持つ若者は増加の一途をたどっています。
公立学校で学ぶ日本語指導が必要な児童生徒数はコロナ渦で入国制限があったものの減少に転じず、10年間で1.8倍に増加しています。みなさんのお子さんの中には外国にルーツを持つクラスメートがいるという方がいらっしゃるかもしれません。

それにも関わらず、外国にルーツを持つ高校生の存在や進路選択に関する課題は、まだほとんど知られていません。今回の寄付募集を通じて、この課題をより多くの方に知ってほしいと思っています。たくさんの方がこのプログラムに賛同してくださり、課題が周知されれば、国の奨学金制度も変わるかもしれません。

また、「NEWDOOR進学プレッププログラム」は経済的に困難な家庭の高校生を対象としているため、すべて無料で提供しています。
そのため、みなさんのご支援があって初めてプログラムを高校生へ届けることができます。

日本に暮らす若者すべてが社会にとっての宝です。
若者が持っている力を発揮し、将来に向かって前向きに歩めるよう、ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

支援者

「様々な家庭環境が理由に就学が困難な外国人ルーツの若者たちにチャンスを与えたい」
「身内ではできなかった第三者だからこそできるフォローをしたい」
「外国ルーツの若者たちの可能性を広げたい」
そのような話を(glolab代表理事)柴山さんから伺った際に私は感銘を受け、何よりも自分ができなかった事の贖罪に対し、できる範囲の事をしたいという思いが、支援に至った動機です。

若者には無限の可能性がある、というのは与えられる環境次第です。

地力があっても、それを発揮できるスタートラインに立てるかどうかで未来の選択肢の幅に大きく影響します。
1人でも多くの外国ルーツの若者たちが新しいドアを開けて学びの機会をつかみ取り、未来を切り開いていけるよう、切に願っています。

(まるはちさん・NEWDOOR進学プレッププログラム支援者)

団体概要

団体名 特定非営利活動法人 glolab
所在地 東京都新宿区
お問い合わせ ホームページ

当プロジェクトの事業計画

事業名 NEWDOOR進学プレッププログラム
内 容 本プログラムは、進学を希望しつつも、経済的に厳しい状況にあり、在留資格等の制限により奨学金の取得に制限がある外国にルーツを持つ高校2年生向けのキャリアプログラムである。外国ルーツを持つ高校生が、自身の壁に向き合い壁を乗り越える方法やマインドセットを会得することを目的としている。具体的には外国ルーツの社会人の対話や大学と連携したキャリプログラムおよび日本語作文個別指導を行う。また、高校3年生の時点で大学・専門学校の受験費用として一人10万円を支給する。尚2023年度も2022年度生3名の日本語指導を継続して行う。
事業期間 2023年4月から2024年3月まで
総事業費 2,841,100円
当サイトでの
募集額
600,000円

  • 謝礼金:600,000円(日本語授業講師への謝金)

 

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