全国の病気や障がいのある子と家族が「安心して映画館へ出かけられる日」をつくりたい

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全国の病気や障がいのある子と家族が「安心して映画館へ出かけられる日」をつくりたい
支援総額
94,283
6.28%
目標金額
1,500,000
支援者数
00
募集のこり
300

ごあいさつ

私は、医師として様々な患者さんと向き合う中で、いつしか「病気と闘っている・障がいと共に生きている・医療的ケアが必要である」子どもたちのために何かできることはないかと考えるようになり、AYAを設立しました。
社会には、日常的に医療的ケアが必要な子や、長い療養生活を送る子が大勢いますが、彼らに対するサポートは未だ十分ではないと私は感じます。
例えば、病気や障がいのある子が外で何かを体験するとなると、移動やトイレの問題など、様々なハードルが立ちはだかります。周囲への気遣いなどからも子どもの体験を諦めてしまうご家族が非常に多いです。
しかし、そのようなご家族のほとんどが「病気や障がいのある子と一緒に出かけたい」と願っています。

AYA の役割は、病気や障がいのある子どもたち・ご家族と、企業や団体の「架け橋」となることです。
私たちが開催するイベントでは、毎回、医療職のスタッフが同行し、参加する側と受け入れる側の双方に安心感を提供しています。これにより、イベントに対するご家族と企業のハードルが下がり、それまで難しかったことも実現できるようになりました。

「AYAインクルーシブ映画上映会」は、その活動の一つです。
全国に暮らしている、病気や障がいのある子やご家族が、外の世界へ出て様々な体験をできるようになってほしい。そして、全国の映画館が病気や障がいのある子も行けるように変わったら、他の施設も変わっていくかもしれない、そう考えて取り組んでいます。

多くの人に病気や障がいのある子を取り巻く環境やこの活動のことを知ってもらうためにインパクトのあることをしたいと思い、「2027年には47都道府県の全ての映画館で同時にAYAインクルーシブ映画上映会を開催する」という目標を立てました。
最初は1日に1会場のみしか実施できなかった上映会も、手伝ってくれるスタッフやボランティアが増え、ノウハウも蓄積されたことで2会場、3会場と同時に開催できるようになっています。

AYAのスタッフと医療者、映画館や関係者が一緒に、全国の映画館にインクルーシブな環境を作り、子どもたちの体験する世界を広げていけるように挑戦しています。
私たちの活動に賛同し、応援いただけましたら大変嬉しく思います。
ご支援何卒よろしくお願いいたします。

NPO法人AYA
代表理事 中川 悠樹

活動を始めたきっかけ

AYA設立の原点は、「あやこ」という私の幼馴染です。彼女は、未だ治療法のない亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という麻疹(はしか)が原因で起こりうる病気に罹患し、長き闘病の末、亡くなりました。
彼女のお母さんが、「最後に娘が好きだったお笑いを見せに、車椅子で劇場へ連れて行ってあげればよかった」と話してくれた事が、当時の私の心に強く響きました。

私は医師になり、様々な経験を積んでいくうちに、本人やご家族に何の責任もなく、不可抗力で病気になってしまう患者を多く見てきました。
そういった方々、特に子どもやその家族をサポートしたいと思う気持ちから、AYAを設立しました。

病気や障がいにより外出が難しい子その家族

日本には障がいのある子が約90万人、難病児は25万人、医療的ケア児は約2万人います。(※1)
中でも医療的ケア児を連れての外出は大変なことも多いですが、それでも、96.8%のご家族が「家族一緒に外出や旅行する」ことを望んでいます。
しかし、その願いを十分に叶え、問題なく外出できているご家族は、わずか17.2%です。 (※2)

AYA映画上映会に参加されたご家族方へ実施したアンケートでも、初めて映画館に来たという回答が多く、全体の約7割を占めていました。
AYAは、病気や障がいのある子のいるご家族の「外出したいけれどできていない」という状況を変え、「どんな家族も安心して外出を楽しめるような社会」を作っていきます。

 

※1 内閣府「令和5年版 障害者白書 参考資料(障害者の状況)」および厚生労働省「医療的ケア児支援センター等の状況について」より
※2 厚生労働省 「医療的ケア児者とその家族の生活実態調査 報告書」より

病気や障がいのある子どもたちが映画館で映画鑑賞できる
「AYAインクルーシブ映画上映会」

AYAインクルーシブ映画上映会は、「病気と闘っている・障がいと共に生きている・医療的ケアが必要である」子どもたちとその家族を対象とした映画上映会です。

病気や障がいのある子のご家族の方は、上映中に医療機器のアラーム音や吸引音が鳴ることや、子どもが声を出したり立ち上がってしまったりする可能性を考え、「周囲に迷惑をかけてしまうのではないか」という懸念から、映画館へ行くことを諦めてしまうことが多くあります。
こうした状況を変え、「病気や障がいのある子のいる家族も、気兼ねすることなく映画館へ出かけ、映画鑑賞を楽しめるようになって欲しい」という思いから、AYAインクルーシブ映画上映会は始まりました。

上映会のシアター内は通常より少し明るめ、ほんの少し賑やかな空間です。
上映中の出入りも自由にでき、じっとしながら静かに映画を観なければならないという雰囲気はありません。
声を出しても、席を立っても、音が鳴っても、吸引しても、流動食を摂取しても大丈夫。
映画の上映中に医療機器の音が鳴っても、子どもが立ち歩いても「お互い様」という雰囲気の空間で、安心して映画を楽しむことができます。
また、医療職のスタッフも館内にいるため、万一のトラブルにもすぐに対応することができます。
通常と同じ映画館のシアターをお借りしていますが、集まる参加者とボランティアスタッフ、その場にいるみんなで、安心感のある場を作り出しています。

映画上映会をきっかけとしたインクルーシブな世界の広がり

AYAインクルーシブ映画上映会は、病気や障がいのある子が、同世代の健常児が経験していることと同じことを経験できる機会です。
これは、病気や障がいに関係なく、映画館で映画鑑賞を楽しめることから、インクルーシブ(=すべての人が共に生きる)と言われるような世界への一歩となります。
私たちのこの活動は、地域や運営会社の枠を越え、全国の様々な映画館で実施できるようになってきました。
映画業界において、病気や障がいのある子とその家族の存在は、確実に認知が広まりつつあることを実感しています。

多くの方にご協力いただき、映画業界での認知をさらに進めることで、スポーツなど他の分野でもこうした変化を起こせるようになると信じています。
私たちは、どんな子もあらゆることに挑戦でき、それを見守る周囲の人まで明るくなるような、そんなインクルーシブな世界を目指します。

参加されたご家族

これを機会に普通の映画館もチャレンジしてみたいと思いました。
初めての親子での映画鑑賞。感動しました!吸引しても、声を出しても気にしなくてもいい!気兼ねなく鑑賞できました。
自閉症や知的障害の子は映画館に行けなかったと思うので、映画館で映画を観る事ができて夢のようです。
最初は音の大きさがどのくらいなのか分からず不安になっていましたが、映画が始まると思ったより小さめな音だとわかり、とても楽しんでいました。
普段まわりの人に迷惑にならないようにと思い、映画館に行く事は考えたこともなかったです。最後まで嬉しそうにみていて、その姿を見れてとても嬉しく、もっと色々経験させてあげたいと思いました。
何回も外に行ってしまったり、大きい音を怖がったりと、親の私から見て「ああやっぱりちょっと難しいかもな」と思っていたのですが、帰ってきて本人は「楽しかった!」と。なにより映画館でみんなで映画を観た経験がとても嬉しかったようです。
慣れない映画館で外にいる時間が長くなってしまったときも、無理に中に誘導しようとしたり、不用意に声をかけてくることはなく、私たちのペースを尊重してくれました。その距離感がとても心地よく、安心につながりました。おかげで息子も自分のペースで映画を楽しむことができ、私自身も「安心して過ごせる場所があるんだ」と心から嬉しく思いました。

皆様から頂いたご寄付は、AYAインクルーシブ映画上映会を全国の病気や障がいを持った子どもたちとご家族に届けるために活用させていただきます。
具体的には、スタッフの会場までの交通費・宿泊費として活用させていただきます。

 

5,000円のご寄付で
全国の病気や障がいのある子や家族のうち1~2人が映画館で映画を観るための環境をつくる事ができます。

 

50,000円のご寄付で
地方でのインクルーシブ映画上映会を1回開催できます。

 

 開催実績 

AYAインクルーシブ映画上映会は、これまでに34都道府県で合計56回開催することができました。(2025年5月31日現在)

賛同者

【独立行政法人 国立病院機構 京都医療センター: 小池 薫 】

私がNPO法人AYA代表の中川悠樹さんと出会ったのは、彼が医学部6年生、医師1年目の頃で、私は彼の指導医でした。
当時の彼はまだAYAの活動を始めることは考えていませんでしたが、「自分は世の中で必要とされていることに貢献したい」と夢見ていました。

そして中川さんは2022年にAYAの活動を開始しました。
私は京都で行われるAYAの活動に参加していますが、障害を持つ子どもたちに笑顔があふれ、ご両親が「子どもと一緒に映画やスポーツに出かけたのは初めてです」とうれしそうに話される姿に接すると、AYAの活動がかけがえのない素晴らしいものであることを実感しています。

これからもAYAの活動を応援します!

ご支援お願い

私たちは、病気や障がいのある子の世界観を広げ、家族一緒に出かけたいというご家族の思いも実現できるように、AYAインクルーシブ映画上映会を全国各地に広げる挑戦をしています。
このような挑戦ができるのも、協力してくださる全国の映画業界の関係者や全国各地でボランティアとして参加して下さる方々、そしてご寄付により応援してくださる皆様のお陰です。

2023年4月に始めたこの上映会は、2025年5月までに47都道府県中34都道府県で開催することができました。
全国各地でAYAインクルーシブ映画上映会を開催することで、病気や障がいが理由で生まれてしまう「子どもたちの体験格差」を小さくすることができます。
さらに、こうして上映会を広げ、他の子と同じ体験をすることが難しい子の存在が多くの方に知られるようになれば、映画以外の分野でもすべての子が様々なことを体験できる社会に変えていけると、我々は信じています。
こうした想いから、2027年には全国の映画館で一斉にAYAインクルーシブ映画上映会が開催される日をつくり、多くの方の注目を集めることで、病気や障がいのある子の存在や、その子たちを取り巻く環境について世の中に広く発信していきたいと考えています。
その実現のためにも、現在上映会の開催地をさらに多くの地域に拡大しているところです。

AYAインクルーシブ映画鑑賞会を全国で開催していくためには、スタッフが全国各地の会場へ足を運ぶための費用が必要不可欠です。
私たちの想いにご賛同・ご支援いただけますと大変ありがたく、活動を進める上での心強い支えになります。
皆様の温かいご支援をどうぞお願いいたします。

団体概要

団体名 特定非営利活動法人AYA
所在地 神奈川県横浜市中区相生町3丁目61番地泰生ビル2F
お問い合わせ ホームページ

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当プロジェクトの事業計画

事業名 AYAインクルーシブ 映画鑑賞会 in 全国 〜医療的ケア児や障がいのある子どもたちとその家族が映画館で映画鑑賞をできるように〜
内 容 「病気と闘っている・障がいと共に生きている・医療的ケアが必要である」子どもたちとその家族を中心に、インクルーシブな映画鑑賞会をシアター貸切にて開催します。会場には医療者が帯同し、参加者と映画館関係者の双方に安心感を与えます。
2027年に全国でこの映画上映会を開催できるよう、当団体のスタッフが各地へ足を運び、各都道府県で体制を整えて参ります。
本事業により、子どもたちの世界観を広げ、映画へのアクセスの公平性を推進します。
事業期間 2025年4月から2026年3月まで
総事業費 8,500,000円
当サイトでの
募集額
1,500,000円

  • 旅費交通費:1,500,0000円 (インクルーシブ映画上映会開催のための交通費および宿泊費)

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