- 募集団体は 認定特定非営利活動法人エンパワメントかながわ です。
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ごあいさつ
「子どもの気持ちを聴く」・・・それだけのこと?と思われるでしょうか。
コロナ禍の中で始めた「LINE子どもしゃべり場」で、私たちが思い知ったことは、子どもたちが安心して自分の気持ちを話せる場が本当に不足しているということです。
子どもたちは、ただ黙って気持ちを聴いてくれる場を必要としています。目の前におとながいたら、顔色を見ながら言葉を選んでしまい、本当の気持ちを語れないのかもしれません。おとなも、ついつい子どもの話をさえぎってしまうかもしれません。
「LINEこどもしゃべり場」を開設したことで、LINEという文字のコミュニケーションだからこそ、子どもたちは自分のペースで自分の気持ちを素直に話すことができるということがわかりました。
「死にたい」「つらい」・・・そんな言葉で、しゃべり場を訪ねてくる子どもたちに、相談員は繰り返し「来てくれてありがとう」「あなたは大切な人だよ」と伝え続けます。子どもたちは、自分の気持ちを言葉にし、ありのままの自分を認めてもらう体験をする中で、自分が本当は大切な存在なのだと気づいていきます。
ただ黙って一生懸命耳を傾けることが、子どものもともと持って生まれたたくさんの力を引き出すことにつながります。
コロナ禍を経た今、子どもたちのSOSを受け止め、いきいきとした子どもの笑顔を取り戻すために、この「LINE子どもしゃべり場」を継続していくことが必要です。どうぞ私たちを応援してください。
認定NPO法人エンパワメントかながわ
理事長 阿部真紀
いま、どんなキモチ?子どもが安心して話せる「LINE子どもしゃべり場」
2020年4月、新型コロナウイルス感染拡大を受け、全国の学校が休校になりました。
行動を制限されストレスを感じている子どもたちの閉塞感を少しでも和らげたいと、私たちエンパワメントかながわでは、子どもの気持ちを聴くチャット「LINE子どもしゃべり場」を開設しました。
週2回、LINEを通じて相談員と1対1で気持ちを共有。家庭や学校での悩み、自分の心やからだ、貧困やジェンダー、将来への不安など、さまざまなテーマで話が広がります。
この取り組みは3年間続いており、誰にも話せない気持ちを抱え息苦しさを感じている多くの子どもとつながることができました。
子どもたちはしゃべり場にどんな話をしに来るのでしょうか。
※「子どもしゃべり場報告書2022」(認定NPO法人エンパワメントかながわ)より
「自分の心やからだについて」の件数には、自分の気持ちだけを話しに来た子どもの数も入っています。
また、「その他」には恋愛、自傷、いじめ、ネット関係、性暴力、デートDVなどの他に、どこにもカテゴリー分けできないものも多いことがわかりました。
どんな気持ちも大切。気持ちにはいい、悪いはありません。うれしい、楽しいではないマイナスの気持ちも、不安や疑問も話せるバーチャルな居場所が子どもしゃべり場です。
心に蓋をしてしまうと、すべての感情に鈍感になり、子どもたちの自己肯定感は下がっていきます。
子どもしゃべり場では名前を名乗る必要はありません。年齢や住んでいる都道府県も答えられる人だけで大丈夫です。
LINEを通じての会話ですから、顔も声も知られる心配はありません。
子どもが安心して自分の気持ちを話せるバーチャルな居場所、それが「LINE子どもしゃべり場」なのです。
エンパワメント 〜子どもが本来持っている力を引き出すために〜
「LINE子どもしゃべり場」は、週に2回、全国の子どもを対象に実施しています。
1回の相談時間は2時間。LINEを通じて相談員が1対1で話を聴きます。
相談員は全員「CAPスペシャリスト※」の資格所有者です。肯定的な関わりを大切にするアプローチを取っており、「否定しない」「アドバイスはしない」「エンパワメント(心の力を引き出すこと)」を重視しています。
その対応によって、子どもたちの自己肯定感が育まれ、本来持っている力を取り戻すことができます。
「LINEしゃべり場が始まります。みんな来てね」・・
毎週月曜日と金曜日の午後7時、そんなメッセージが子どもしゃべり場LINE公式アカウントから配信されると、スタート時間を待ちかねたように子どもたちからの返信が入ります。
「ちょっと話したいです」
「相談、いいですか?」
地域の居場所に集まるように、インターネット上のバーチャル(仮想)の居場所に、全国から気持ちを伝えるメッセージが入ってきます。
LINEだから話せる
友だちとの関係、自分の家族、自分自身のこと。会うことも声を聴くこともない。
LINEだから、文字だけだから話せる子どもが大勢います。
こちらは「話してくれてありがとう」「あなたはひとりじゃない」とひたすら繰り返します。
「あなたはひとりじゃない」「あなたは悪くない」と伝え続けると、子どもたちは自分の生い立ち、親のDVや離婚、同居家族の問題、経済的な困窮…誰にも話せなかった自分の困っていることを話し始めます。
どんなに小さなことでも、今できていることを認め、自分の中に力があることに気づいてもらう。それがエンパワメントです。
LINE は一方通行ではなく、自分の言葉に相手の言葉が返ってきます。「ひとりじゃないよ」「あなたは大切な人」…言葉が画面に残り、何度も読み返せることもメリット。これからも、「一緒に考えよう」と、子どもたちに寄り添い続けていきます。
※ CAPスペシャリスト:CAP(キャップ)とはChild Assault Prevention(子どもへの暴力防止)の頭文字をとったもので、1978年アメリカで誕生し、いじめ、痴漢、誘拐、虐待、性暴力など、あらゆる暴力から子どもが自分を守るための人権教育プログラムです。日本では、1995年にCAPを実践する専門家である「CAPスペシャリスト」を養成する講座が開催されたことにより、本格的に提供が始まりました。
子どもたちの声
「子どもしゃべり場で俺の心打ち明けて楽になったな」
将来ラッパーを目指している高校生から、こんな感想が。
「しゃべり場で話して少し先が見えてきた。自分の今の気持ちをラップで伝えたい」と話してくれました。
ほかにも、
「苦しくなるときもありますが、自分を大切にしていこうと思います」
「このしゃべり場で一緒に解決策を考えてもらったおかげで自分の意思を周りに堂々と言えるようになりました」
そんな声を伝えに来てくれた子どもたちがいます。
ご寄付の使いみち
「LINE子どもしゃべり場」の相談員は、全員「CAPスペシャリスト※」の資格を持ち、数千回以上のCAP提供実績を持つベテランばかりです。
※CAP(キャップ)とはChild Assault Prevention(子どもへの暴力防止)の頭文字をとったもので、子どもたちがあらゆる暴力から自身を守るために開発された人権教育プログラムです。1978年にアメリカで誕生し、日本では1995年より本格的に提供が始まりました。「CAPスペシャリスト養成講座」を受講し認定されたCAPスペシャリストは、学校を中心に子ども・教職員・保護者にCAPワークショップを提供することができます。
皆様からのご寄付は、子どもたちの気持ちを掬い上げ、最大限に尊重し、寄り添う相談員「CAPスペシャリスト」の人件費(業務委託費)として大切に使わせていただきます。
ご支援のお願い
2020年のコロナ禍で、子どもが自分の気持ちを話せる場所を作りたいとの思いで始めた「LINE子どもしゃべり場」。
3年間続けてきてわかったことは、子どもたちはコロナ禍かどうかにかかわらず、安心して気持ちを話せる場所を必要としていることです。
辛い気持ちを誰にも話せず、助けてと言うこともできず、おとなからも気付かれにくい、そんな子どもたちが子どもしゃべり場につながり、辛い、苦しい、助けてとたくさんの気持ちを話すようになりました。
気持ちを話すことは子どもの自己肯定感につながっていると実感しています。
子どもしゃべり場は、子どもたちが安心して自分の気持ちを話せる場所、そんな子どもたちに寄り添い話を聴く場所として、今後も継続が必要な、大切なバーチャルな居場所です。
子どもしゃべり場の必要性を理解し、応援してくださる方々、皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。
賛同者様からのメッセージ
【30代 はねっちょさんから】
子どもしゃべり場は、専門家と気軽に話せ、今出来ることを見つけてくれる場所です。
小6でいじめに遭い、周囲に相談できずにいた時、担任の提案で交換日記を始めました。日記には死にたいなどネガティブな想いを書きましたが、先生はもっとポジティブに考えたらと、その時の私に出来ないから困っているようなアドバイスをくれるので、気持ちを切り替えることは出来ませんでした。
もし子どもしゃべり場があれば、もっと早く楽しい学校生活が送れたと思います。
私も当時、たまたま専門家のお話を聞く機会があり、嫌だと言っていいよと伝えてくれる人に出逢えました。
多くの子どもたちが専門家と気軽に話せる場所はとても大切です。
相談員からのメッセージ
「LINEこどもしゃべり場」には小学生から大学生までの様々な人たちが相談にやってきます。
学校の悩み・家庭の悩みなどが多いですが、時には「死にたい」という気持ちを話してくれることも少なくありません。そんなときも含めて、どんな時にも傾聴と、気持ちを受け止めることを大切にし、「話してくれてありがとう」と声をかけます。
相談員を務めて2年以上経ちましたが、10代の子たちは一人ひとり様々な悩みを抱えていること、そしてそれを学校や友だちに相談できておらず、ここに来てくれることも多いと気づくことができました。
「話してよかった」「気持ちが軽くなった」という子どもたちの言葉が私たちのやりがいです。
子どもしゃべり場を知り、そこが多くの子どもたちの居場所になっていく・・・このバーチャルな居場所をずっと続けていきたいです。
当プロジェクトの事業計画
事業名 | 子どもが安心して話せるバーチャルな居場所「LINE子どもしゃべり場」 |
内 容 | 週2回「CAPスペシャリスト」の資格を持つ相談員が子どもの気持ちを聴くチャット「LINE子どもしゃべり場」を実施する。
当該事業を通じて、子ども達に、子どもの話を聴く場、子どもに自信を与える場、強いては次世代を担う子どもたちが安心して育つ場を提供する。 「否定しない」「アドバイスはしない」「エンパワメント(人がもともと持っている心の力を引き出す肯定的な関わり)」を大切に、子どもの話をひたすら聴くことに徹することで、子どもに自己肯定感が生まれ、自信を取り戻すことができる。 |
事業期間 | 2023年4月から2024年3月まで |
総事業費 | 1,136,000円 |
当サイトでの 募集額 |
900,000円
■「LINEしゃべり場」相談員の業務委託費 3,000円/回×3 人×100回=900,000円 |
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エンパワメントかながわ
2023/09/14ntk3t
2023/09/12※ いただいたコメントは事務局確認後に公開させていただきます。事務局が不適切と認めるコメントについては、公開いたしません。